地方移住のリアルは”滝修行”!? 田舎で得た自然体な働き方とは【島暮らし実践家 宮畑 周平さん】

2018年10月19日(金)。「働き方シフト~たましいが喜ぶ仕事のつくり方~」というイベントが南青山のOVEにて開催されます。

そこで、今回は登壇予定の宮畑 周平さんと、SoloPro編集長の私、松田然が当日イベントで話したいことや、自然体で暮らすライフスタイルを実現するために必要なエッセンスを少しだけお伝えします。

もし、この生き方にピンと来たらぜひ会場まで足を運んでみてください。皆さんが働き方や暮らし方をデザインするきっかけになるかもしれませんよ。

働き方シフト~たましいが喜ぶ仕事のつくり方~
http://www.ove-web.com/event/entry-2758.html

■宮畑 周平(みやはた しゅうへい)
編集者・ライター・フォトグラファー・コーヒーロースター。島暮らし実践家。瀬戸内編集デザイン研究所代表/ HP。2011年東京から上島町弓削島へ移住。専門は建築・空間デザインで、表現テーマは「空間と人間の営み」。自分の好きな仕事をし、心地よい場所で暮らすことを実践中。しまなみ海道に移住して自分らしい働き方や暮らしを生み出している挑戦者たちの取材も進めている。現在、妻・子ども3人・ネコ2匹と島で築100年の古民家暮らし。
■松田 然(まつだ もゆる)
働き方実験家・自転車旅ライター。ライターカンパニー 合同会社スゴモン 代表。ソロの働き方をアップデートするメディア「SoloPro」編集長 。働き方や旅などの分野のライターとして4000人以上を取材。自転車旅をしながら働くスタイルで47都道府県を走破したり、月の半分は国内外を旅するライフスタイルを実験している。フリーランス向けの働き方コーチングや、健康オンラインサロン「FreeRun`s」も主宰するなど、これからの働き方、暮らし方を考えることがライフテーマでもある。

Contents

島の豊かさに一目惚れして移住を決意

もゆる
本日は愛媛県の弓削島(ゆげしま)に住む宮畑さんをオンラインで繋いでインタビューします。まず、弓削島に移住したきっかけから聞いてもよろしいでしょうか?
宮畑周平さん(以下、宮畑)
移住する前は、34歳まで東京の編集プロダクションで空間デザインや建築関連の雑誌の編集者として働いていました。
もゆる
東京の編プロ勤務というと忙しそうなイメージもあります。
宮畑
そうですね。そこそこ仕事量はありましたが、移住のきっかけは結婚して妻のお父さんが住む弓削島を訪れた際、この地に一目惚れしてしまったことで。
もゆる
一目惚れ!? どういったところに心を打たれたのでしょうか?
宮畑
車で島をぐるぐる回っていたら八朔(はっさく)が道に落ちていたんですよ。スーパーなどで売っている柑橘系のあの果物です。都内では売り物として扱われているものが道に落ちているシーンを見て、なんだか豊かなだなぁと感じたんですよね。

他にも魚を食べたいと思えば海で釣ればいいし、食べることには困らなそうだなと。他にも景色、特に海や空の青色とか、人の親切さなど、都会にないものが本当にたくさんあって。

ご自宅の庭。ゆったりとした空気が流れている。
もゆる
僕も自転車旅で全国を回るんですが、田舎に滞在すると食べ物はなんとかなる安心感があります。でも、移住をするのにはやっぱり仕事がネックになる方も多いと思いますが、宮畑さんはいかがでしたか?
宮畑
その頃働いていた編プロの社長は理解がある方で、引き続き正社員として地方のサテライトオフィス勤務という形態で働かないかと提案していただいたのです。お客様と対面の打ち合わせができないなど業務量が減るので給与は減らすけど、どうだ? と。
もゆる
移住しても今までやってきた仕事ができるのはとてもいいですね!
宮畑
そうなんですが、僕自身が迷走してしまって。地元で仕事をうまく取れなかったので安定した収入を求めたのと、自分の制作スキルを活かせるのではという思いから地元の観光協会の職員に転職しました。
もゆる
ご結婚もされて新しい暮らしを始めるとなると、田舎暮らしでも出費は嵩みますよね。
宮畑
その選択肢を取ったことで、観光に詳しくなったり、町内や他地域の観光関連の方々と顔見知りになれたりといいこともありました。いろんな方に助けていただけましたし感謝しています。一方で、クリエイティブというより事務作業に追われる日々になり、次第にフラストレーションが溜まっていきました。
もゆる
生活の安定を求めたのに、ご自身の心が満たされる仕事ではなかったと。

……その後どうされたんですか?

宮畑
この場所は好きだったので生活の拠点は変えず、フリーランスとして働き方を変えました。
もゆる
独立は勇気がいる決断ですね。仕事や収入などに不安はありませんでしたか?
宮畑
妻がパン屋を開いていて軌道に乗り始めていたことが大きかったですね。僕のマインド面がかなり追い詰められていた時期なので「私の稼ぎがあるからなんとかなる」と言われて踏ん切りがつきました。
もゆる
素敵!
宮畑
はい。今、横で妻が育児をしているので聞こえるように言います(笑)本当に感謝してます! ちなみに、イベント当日は妻も来ますよ。
もゆる
それは楽しみです! ところで、フリーランスになって仕事は何をされたのでしょうか?
宮畑
編集、ライター、フォトグラファーの3つがメインですね。自分ができること、できないことに気付いたというか。島暮らしの中で自分の生き方を見つめ直して、強みや弱みをより意識することができました。
もゆる
都会だと自分を心の声を聞く暇なく働いてしまったり立ち止まることが許されない雰囲気もありますが、田舎だからこそ初心に立ち還れたのでしょうか?
宮畑
それもあると思いますね。僕は島の暮らしを通じてブレない軸を見つけられたと思っています。例えるなら滝行のような修行を通じて、清らかな心を手に入れたような。
もゆる
滝修行!
宮畑
東京にいたら、そもそも滝には出会えていなかったと思います。その意味で大変だったことも含め移住して良かったと今は思えますね。

自然体な働き方で得た丁寧な暮らし

もゆる
宮畑さんの今現在の働き方の工夫も聞きたいんですが、それはイベント当日までのお楽しみにしましょうか。でも、聞きたい(笑)
宮畑
今だに勝利の方程式みたいなものは見つかっていませんが、日課としているのは、掃除と洗濯をしてから机に向かうこと。これは東京にいる時も、フリーランスになる前にもやって来なかったことなんですが、丁寧な暮らしを取りれたいと思って始めました。
もゆる
丁寧な暮らし……都会で暮らしていると効率重視でついつい忘れがちですね。
宮畑
そうですよね。僕は時短という言葉が好きではないんですが、1つひとつの事柄にじっくり向き合う時間を取らないと、暮らしの美しさは手に入らないないと思っています。
もゆる
僕も旅をしながら移動がある生活をしているので、やることを減らしてでも本質的なことに時間をかけることの大切さを実感しています。
宮畑
移住した当初は都会暮らしの経験があったので「この島を変えてやるぜ!」 とどこか無理していたこともありますが、滝行のような経験を通じて、今は何事にも自然体で向き合えています。
もゆる
自然体を意識するって大事ですよね。あーー、もっと働き方の工夫や、夫婦のパートナーシップや子育て、田舎暮らしの課題なども聞きたいですね。これは当日のイベントで掘り下げます!
宮畑
僕も、松田さんのように自転車で旅しながらどうやって仕事しているのか興味があります。イベントが楽しみになってきました。
もゆる
参加する皆さんにも自分ごととして、これからの働き方や暮らし方を考えるきっかけにしていきたいですね。

ということで……もっと話を聞きたい方はコチラから!

働き方シフト~たましいが喜ぶ仕事のつくり方~
http://www.ove-web.com/event/entry-2758.html

 

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