はじめまして、フリーランスで映像ディレクター・カメラマンをしている酒井彰人(アキト)です。
酒井彰人元エンジニアで現在はフリーランスの映像ディレクター・カメラマン。 上場企業・ベンチャー・海外駐在・フリーランスと様々な働き方を経験。
フリーランスの方は、メインの業務以外に営業も経理も一人でやらなければいけないので大変ですよね。私は会社員時代から不動産投資を行っていたことから白色で確定申告をしていましたが、フリーランスになったこのタイミングで青色申告にチャレンジしようと思っています。
経理業務を本業で行っている方以外、なんだか難しそうと感じてしまう経理ですが、避けて通れないのも事実。そこで、「co-ba school」にて弥生株式会社が主催した、スタートアップ・起業家のための経理【初級編】のイベントに参加しましたので、その内容をレポートします。
イベントの講師は、弥生株式会社マーケティング部の塩﨑智史さん。
【塩﨑智史:プロフィール】
エン・ジャパン株式会社(管理部門経理税務グループ 経理リーダー)、楽天Edy株式会社(財務主計部 部長)を経て、2011年に弥生株式会社へ入社。財務経理部へ従事の後、マーケティング部へ異動し、マーケティングコミュニケーションチーム 担当マネージャー(現職)としてスモールビジネス事業者を支援。2013年、税理士登録。また2014年には東日本大震災の復興支援の一環として陸前高田に6か月滞在し、事業者の悩みや課題を直接聞きながら経理や税務支援を行った経験を持つ。現在でも年間を通して東北(地方創生プロジェクト)や首都圏を中心に全国で経理の基礎セミナーを開催。
塩崎さんの講座を聞いて、個人事業主に役に立ちそうな内容をピックアップしつつ、私が気になったことを追記しました。
Contents
「経理」とは、全ての取引を一定のルールに則り、お金に換算して記録すること
テーマは「5年先の未来を見据えて、いま知っておきたいお金のこと」。経理の簡単な考えから、実務のポイントまでを学んでいきます。
経理の目的は経営管理。すなわち事業の状況を把握すること
儲かっているように見えても、急に倒産する会社があります。いわゆる”黒字倒産”はなぜ起こるのか?また、簿記で押さえておきたいポイントがあると塩崎さんは教えてくれました。
単純に儲かっている、儲かっていないではなく、将来の現金の推移を予測した上で経営判断をする必要があります。それが「経理」を通じてキチンとお金の管理をすることです。
「経理」とは経営管理のこと、税金計算等の基礎資料(決算書)を作ることでもありますが、事業の状況を把握するツールとして重要なのです。そこで、経理で知っていて損はない簿記で押さえておきたいポイントを説明します。
まず大事なポイントは、取引の種類は大分類で4つだけなのです。
- 現金による取引
- 預金による取引
- 掛による取引
- 決算取引
そして、仕訳に関しては、お金が増えたか減ったかだけ分かればOKです。
1.仕訳のコツは、キャッチボール方式
→キャッチボール方式とは、右利きの人になるがキャッチボールをする時、左手でボールを取る(現金が増える)、右手でボールを離す(現金が減る)ことを言う。
2.右と左の合計は一致する
→下記表の場合、借方に記入している事務用品費が左側にあるので左、貸方に記入している現金が右側にあるので右になる。
3.仕訳は左右でOK(借方/貸方と言う言葉は不要)
4.勘定科目は、なんでもOK
→勘定科目とは、下記表の場合、事務用品費のことをさす。
日々の少しの作業とツールの活用で効率的な経営管理を
・取引のあった日で仕訳を作りましょう
→レシートの日付や通帳の日付を参考にする。
・現金取引はできるかぎり銀行取引にしましょう
→自動引き落としや自動振替を使う。
【売り上げの管理】
・計上時期を理解しましょう
→企業間は基本的には掛取引の為、納品時が売上の計上日。
・締日、支払日は請求書に必ず記載しましょう
→交渉次第で設定できる。
【経費の管理】
・経費にできる判断基準、経費になるタイミングを理解しましょう
→判断基準は誰がみても費用と思う支出、タイミングは決算月までに仕入れた分まで(仕入れの場合)。
経理の難しい専門用語を覚える必要はなく、初めに資産と負債を登録し、日々の入ってくるお金、出ていくお金をしっかりコツコツと記録していくことで、決算や確定申告時に焦ることなく、さらに経営状態の把握に繋がるということが良く分かりました。
オンラインの会計ツールや会計ソフトなどを利用することで、自分で写したりフォーマットから作る必要が無くなり、かなり作業が効率化され本業に注力できるようになります。
まとめ
- 経理の分かりにくい言葉は覚える必要はない
- 重要なポイントを把握したあとは、コツコツ記帳することが大事(会計ソフトや自動仕分けを活用)
- 経理をしっかりおさえることで事業の状況を把握することができる
「経理って“メンドクサイ”、“なんだかヨクワカラナイ”、“全部専門家に任せておけばいいでしょ”」など、敬遠されがちな業務ですよね。まずは基礎を覚えることで、より安心して仕事ができるようになるはずです。
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経理は専門用語が難しいと言われますが、特に損益計算書や貸借対照表と呼ばれるものは何かわかりますか?
例えば、儲けを表す表である損益計算書は、「一定期間の売り上げ」「費用」「利益」が幾らだったかが分かります。その損益計算書は、実は「小遣い帳」と一緒。お小遣いを1000円もらい、文房具300円、本400円、お菓子を200円買い、計900円使いました。そして手元には100円が残る。
お小遣いが収入(売り上げ)、購入した物(費用)、手元のお金(利益)と、損益計算書とお小遣い帳の考え方は同様なのです。そして、取引を二つの側面から帳簿に記録することを簿記と言います。例えば、参考書籍を1500円で購入した場合……以下のような表で仕訳ます。