メンタリストDaiGo直伝!9つのポイントで「超集中力」を手に入れる

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TVでもおなじみのメンタリストDaiGoさんが講師を務める「自分を操る超集中力」と題した実践セミナーがこのほど開催されました。この模様を前後編に渡ってレポートします。

メンタリスト:DaiGo

人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使する日本唯一のメンタリスト。TV番組へ出演多数、著書は累計130万部突破のベストセラーに。企業の顧問や経営戦略パートナー、研修や講演、コンサル、大学の特任教授や教育誌の連載なども手掛ける。主な著書に「一瞬でYESを引き出す心理戦略」「男女脳戦略。」(ともにダイヤモンド社)」がある。ニコニコ動画でビジネスやコミュニケーションに使える心理術を公開中。

前編となる本記事では、セミナーで紹介されていた超集中状態に「入る」方法を取り上げます(後編では、超集中状態を「持続する」方法と、集中が切れた後に「回復する」方法を取り上げる予定です)。

今回DaiGoさんが紹介していた方法は、個人事業主や起業家と非常に親和性の高いものだという印象を受けました。ぜひ実践してみてほしいと思います。

Contents

超集中力とは?

そのものズバリ『自分を操る超集中力』と題した著作もあるDaiGoさんによれば、超集中力とは「集中を通り越して夢中になる」力です。

人間が本当に集中している時というのは、活動と自我が一体化しているので、自分が集中しているということにも気付けなくなります。没頭していて、自分が何をしていたのかも分からないような状態になることを超集中力と呼びます。

超集中状態への入り方

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超集中状態というのは、「勉強にしろ仕事にしろ、自分がやっている活動に対して快感を感じている状態」だとDaiGoさんは言います。

DaiGoさん
快感というのは脳の、特に側坐核と呼ばれるドーパミンを放出する箇所が刺激されることで作られます。だからこの側坐核を刺激し続けることができれば、超集中状態が続くことになります。

側坐核が動くケースには2つあります。一つは、手足を動かしている時。もう一つは、何が起こるか半分くらい分からない状態に置かれている時です。

だから集中状態に入りたかったら、じっと座っているのではなく動き続けた方が良いし、バリエーションのあることをしたり、どんでん返しのあるストーリーを読んだりしている時にも人間は集中しやすいです。

この点から見れば、作業をする場所も、安全であることが分かっている自分の部屋より、何が起こるか分からない外へ飛び出した方が良い。東大生の7割くらいがリビングやカフェで勉強するというのは理にかなっているのです。

超集中=フロー状態に入るための9つのチェックリスト

何かに没頭している状態のことを「フロー状態」と呼びます。スポーツの世界で「ゾーン」と呼ばれるのも同じです。目標はこのフロー状態に入ることですが、そのためにはそれがどんな状態なのかを把握していなければなりません。

フローに入りやすくなる条件は人によって違いますが、作業が終わった後、以下に紹介する9つ項目のうち、いくつに当てはまっていたかをチェックすることで、自分がフローに入りやすい条件を知ることができます。

(1) 明確な目標があったか

DaiGoさん
明確な目標があった方が人は集中できます。目標設定の仕方として特にオススメなのは「ヘミングウェイ方式」と呼ばれるものです。例えば小説を書くという作業であれば、「250語書く」か「4時間取り組み続ける」というふうに、時間と量の2つの目標を作っておく。そうすることで、どちらに転んでも達成感を味わうことができるのです。

<SoloPro的視点>
クリエイティブな仕事をしていると、アイデア出しに長い時間をかけたものの、結局目に見える成果を出せずに終わる、というケースがあります。無駄な時間を過ごしたようで挫折感を味わいがちですが、ヘミングウェイ方式の目標設定をしておけば、モチベーションを落とすことなく、次の作業に取り組むことができるでしょう。

(2) 選択と集中ができていたか

DaiGoさん
人間ができることはごくわずかなので、「できないこと」はきっぱり諦めて「できること」に集中した方が賢明です。インターネットやSNSが発達した現代なら、自分が苦手なことを得意としている人を探すのは簡単です。ただし「できること」は最強レベルでできるようになる必要はあります。

<SoloPro的視点>
毎月の収入が保証されていない個人事業主は、不安を解消するためにあの仕事もこの仕事もと手を伸ばしてしまいがちですが、選択と集中の考えに照らせば、それは間違いということになります。自分が何が得意で、何が不得手なのかを知ってもらえるよう、日頃から自ら発信していくことも重要になるでしょう。

(3) 没頭できていたか
(4) 時間圧縮が起きていたか

DaiGoさん
没頭している時というのはその作業に夢中なので、自分が集中していたこと自体に気付かないものです。また、集中している時というのは時間があっという間に過ぎます。我を忘れて没頭したり、あっという間に時間が過ぎた時の直前の環境や条件、またそうした状態が切れた時に起きたことを記録しておくことで、没頭の入り口と出口を把握し、再現することができるようになります。

<SoloPro的視点>
個人事業主は、やり方次第で場所や時間を選ばずに働くことが可能です。自分が没頭しやすい条件が分かれば、会社や組織に所属している人よりもそれを再現しやすい立場にあると言えるのではないでしょうか。

(5) ゲーミフィケーションできていたか

DaiGoさん
子供がゲームに夢中になるのは、結果のフィードバックが早いからです。結果のフィードバックは早ければ早いほどモチベーションは上がりやすいのです。かといって結果のフィードバックが遅いものはやるな、というわけではなく、工夫することでなるべく早く結果が数字として返って来るようにすることが大切です。

<SoloPro的視点>
個人事業主の場合、誰かが立ててくれる目標というものは何もありません。自分なりの目標を設定してモチベーションをコントロールすることは、より重要と言えそうです。

(6) 最適な難易度に設定されていたか

DaiGoさん
人間は簡単すぎることはすぐ飽きるし、難しすぎることは諦めてしまいます。人間の学習効率が一番良いのは、既知と未知の割合が50:50の時と言われていますが、それまであまりチャレンジしてこなかった人が、いきなりこのバランスで始めると挫折しがちです。70:30ほどから始めて、徐々に50:50に近づけていくのが良いでしょう。

<SoloPro的視点>
複数の仕事を同時に受ける場合には、確実にこなせる仕事とややチャレンジングな仕事を織り交ぜることで、全体としての難易度のバランスをとり、モチベーションをコントロールするのが良さそうです。

(7) コントローラブルであったか

DaiGoさん
人間は自分が置かれている環境をコントロールできているという感覚がないと、没頭できないことが分かっています。上の命令を待つようになり、創意工夫しようという気がなくなるから、飽きてしまうのです。

<SoloPro的視点>
工夫次第で働き方をいかようにも変えられるのが、個人事業主の良いところです。請負仕事は一見コントロールできないように見えますが、納期や目標を個人的に再設定してしまうことで、コントロールは可能です。

(8) 活動そのものへの喜びを感じていたか

DaiGoさん
人間は楽しいことには夢中になれます。出世や収入も大事ですが、活動そのものに喜びを感じていることが大切です。自分が喜びを感じているかどうか分からないという人は、「今後上がっていく分も含めて、今と同じだけのお金が何もしなくても振り込まれるとして、それでも今やっていることを続けますか?」という問いにYESと答えられるかどうかを考えてみてください。

<SoloPro的視点>
個人事業主として働くことに決める動機というのは人それぞれでしょうが、「活動そのものに喜びを感じられることを仕事にしたいから」という人は少なくないのではないでしょうか。そういう人は夢中になりやすい条件を備えていると言えますね。

(9) 邪魔のない環境だったか

DaiGoさん
現代人の集中を途切れさせるのはだいたいスマホです。1回スマホが鳴ると、また集中状態に入るのに25分かかると言われています。ですからスマホの通知を切るのは当然として、それ以外にも邪魔のない環境であったかどうか。集中が切れた原因を振り返り、そうした要素を一つずつ排除していくことで、理想的な環境が出来上がります。

<SoloPro的視点>
オフィスで働いていると、自分ではコントロールできない集中の阻害要因が山ほどあります。自分の好きな場所で働くことができる個人事業主は、この点でもアドバンテージを感じられるのではないでしょうか。

以上の9つの項目は、必ず全てを満たしていなければならないというわけではありません。自分のアクティビティがどれだけ当てはまっているのかを確認し、当てはまらないポイントについては工夫し、改善する。こうすることでどんどん集中状態に入りやすくなります。

「側坐核を刺激する」というのが肝なので、「こうしたリストは鵜呑みにするのではなく、自分なりにアレンジすることが重要」とDaiGoさんは強調していました。

集中状態に入りやすい時間帯

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集中状態に入りやすくなる条件は人によって違うものですが、一方で科学的に見て集中しやすい時間帯があるということも分かっているそうです。

DaiGoさん
集中力が最も高いのは、朝起きてからの2時間です。学説によっては、朝の1時間は夕方の3時間に値するという人もいます。

そこから何かしらの決断を下すたびに集中力は下がっていくので、重要な決断をするのは朝、次にアイデアを出すなど考える作業、単純作業は最後に回すのがいいです。夜になったら大したことはできません。

また、早歩きや軽いランニングなど、中程度の運動をした30分後から3時間後も集中力が高まることが分かっています。

こうした傾向は人によって違う部分もあるので、自分がいつ集中しやすいのかということをライフログを取るなどして把握し、集中力を軸に1日のスケジュールを立てるのが良いと言えます。

<SoloPro的視点>
最も集中力が高いとされる朝の2時間を、会社勤めの多くの人は通勤や身支度に使っています。その点、その気になれば起きたそのままの姿で仕事を始めることさえできる個人事業主は、この時間帯を最大限に活かすことができるのです。

まとめ

会社や組織に属している人と比べて、時間や場所、目標設定などにおいても自由度が高い個人事業主や起業家は、集中力を軸にした働き方を実現しやすいと言えるでしょう。

まずはチェックリストやライフログを活用して自分の集中力の傾向を把握し、分かったことを元にしっかりとセルフマネジメントすることができれば、生産性を劇的に高めることができるのではないでしょうか。ぜひ実践してみてください。

後編はこちらから
メンタリストDaiGoが教える「集中力」を持続する8つの方法と、回復するための3つの処方箋

 

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