こんにちは! 恋する旅ライターかおりです。パソコンとインターネット、そして持ち運び可能な仕事さえあれば、世界中どこでも自由に働けるようになった現代。
私もいわゆるデジタルノマドの働き方を実践していて、つい先日までインドネシアのバリ島に3週間ステイしながら働いていました。バリにはいくつものコワーキングスペースがあり、私のようなライターだけではなく世界中からノマドワーカーがやって来ているんです。
そこで、バリ島の注目コワーキングスペース4カ所の取材を敢行! そのうちの1つ、ビーチや繁華街に近いクタ地区にある「WAVE」を運営する日本人の齋藤りゅうたさんにインタビューもさせていただきました。バリ島のノマド環境、働く人々のワークスタイルに、ぜひご注目ください!
Contents
世界のデジタルノマドが注目する聖地「Hubud」
バリ島のコワーキングスペースと言ったら、絶対に外せない有名所が「Hubud(フブド)」です。世界中からデジタルノマドが集まる聖地のような場所なのだそう。今回、ウブドに9日も滞在していたので、こちらもワンデーで利用してみました。価格は250Kルピア(約2,000円)とかなりお高め。
お隣が人気観光スポットの「モンキーフォレスト」のため、突如、道に猿が出現することもあるワイルドな立地。
竹でつくられた建物に窓から見える森林や田園風景と、かなり癒されます。ただ、田園が見渡せる席は仕切りがなくデスクの上を無数のアリが歩いている(笑)。こればっかりは致し方ないようです。
とはいえ、落ち着ける雰囲気なので、仕事がとても捗りました。近隣にはおしゃれなカフェもあれば、薬局もコンビニもレストランもお土産屋さんもあって、なんでもそろいます。日常的にイベントが行われているようなので、予定が合えば参加してみると外国人のネットワークができるかも!
料金:3,700Kルピア(約30,880円)/月(使い放題)、250Kルピア(約2,000円)/日(24時間) オープン時間:24時間年中無休 住所:Monkey Forest Road 88x Ubud, Gianyar, Bali, 80571, Indonesia 電話番号:+62 361978073 http://www.hubud.org/ |
完全寄附制!宿泊施設も兼ね備えた「The Onion Collective」
コワーキングスペースの他にレストラン・プール・宿泊施設も兼ね備えた機能性バツグンの「The Onion Collective」。こちらもウブドにあり、Hubudから徒歩7分ほどの距離にあります。
周囲は自然がたっぷり! 雄々しく茂るジャングルのような木々たちに圧倒されます。
コワーキングスペース内は天井が高く作業場も広いなどゆったりした設計で、落ち着いて仕事ができそうな雰囲気。さまざまな国籍の方が、思い思いに過ごしていました。実はここ完全寄附制。使用料をいくら払うかは使用者に委ねられているんです。このシステムを実現できたことが何よりすごい!
仕事に煮詰まったらザブンとプールに入って泳いだり、レストランでお茶したり、気分転換もしやすいのが嬉しいところ。ウブド散策にも便利な立地です。
料金:寄附制 オープン時間:月曜〜金曜 8:00〜20:00 住所:Jl. Raya Pengosekan Ubud, Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571, Indonesia 電話番号:+62 3614792252 https://theonionco.com/ |
便利な立地と集中できる環境が魅力の「Lineup Hub」
ングラ・ライ国際空港に近く、バリ島内でもフォトジェニックなカフェやショップが集まるスミニャックエリアにある「Lineup Hub」。月ごとの利用のほかにドロップイン利用もOKで、1日140Kルピア(約1,100円)で使えます。
最初の1回はトライアルとして50Kルピア(約400円)で使えるため、仕事を持ち込んでガッツリ1日作業してみました。
程よく会話しながら作業できるスペースと言葉を発さずに集中できるスペースに分かれていて、広々しているため、周囲を気にせずマイペースに仕事ができました。レストラン機能も備えています。
仕事が終わったらサッと街に繰り出せるので、私のように旅と仕事を両立しているノマドワーカーにも最適の環境です!
料金: 2,200Kルピア (約18,350円) /月(使い放題)、140Kルピア(約1,100円)/日 オープン時間:8:00〜23:45 住所:Jalan Sunset Road 819, Kuta, Bali, Indonesia, 80361 電話番号:+62 878 6082 4843 http://lineuphub.co/ |
ビーチまで徒歩10分!旅人ノマドも使いやすい「WAVE 」
最後は日本人の齋藤さんが運営するクタエリアの「WAVE」です。徒歩で10分とビーチにほど近く、サーフボードラックも備えているため、サーファーが多く集まるのだそう。
ナチュラルで温かみのある内装で、自宅にいるような雰囲気のなかでゆっくり仕事ができるのが魅力です。個室のミーティングルームも用意されてます。そして、なんといってもWAVEのメリットは、1日100Kルビア(約830円)と利用料金がお手頃なところ。
クローズが18時と他のスペースと比べて短めなので、ダラダラせず夕方までに仕事を終わらせて遊びに行く習慣ができそうですね。繁華街もすぐそばにある嬉しい立地です。
料金:1,200Kルピア(約1万円)/月(使い放題)、100Kルピア(約830円)/日 オープン時間: 月曜〜土曜 10:00〜18:00 住所: Istana Kuta Galeria PM17 central parkir Kuta Bali 電話番号: +62 0361-769072 http://www.wavebali.com/ |
※各コワーキングスペースの情報は2017年11月現在のものであり、予告なく変更になる可能性があります。
サーフィンのち仕事。バリ島のノマドワーカーたちの自由な働き方
最後にご紹介したコワーキングスペース「WAVE」を運営する齋藤さんに「バリの人々のワークスタイル」について、インタビューをさせていただきました。17年間バリ島に暮らすなかで見えたノマドワーカーたちの働き方、そしてご自身のライフスタイルについてもお聞きしました。
—バリではいたるところでノマドワーカーを見かけますが、ここ最近コワーキングスペースは増えているんでしょうか?
そうですね、ここ数年でだいぶ増えたと思います。バリの中でもとくにウブドは、デジタルノマドが集まる場所として知られていますね。
—バリのカフェにはWi-Fiはもちろん、かなりの高確率で電源もあるのがとても助かりました。ホテルはWi-Fiが弱いところが多かったですが、カフェのWi-Fiはある程度の速さがありました。ただ、ストレスなく作業するなら、やっぱりコワーキングスペースを利用するのが一番ですね。齋藤さんは、なぜバリ島にコワーキングスペースをオープンしたんですか?
今でこそバリにはたくさんのコワーキングスペースがありますが、5年ぐらい前まではそういった場所がなくて、「自由に出入りして働ける場所、かつコミュニティが生まれる場所があったらいいな」と思っていたんです。それなら自分でつくろうかなと思い立ち、2014年に「WAVE」をオープンさせました。
—WAVEでは、どんな人がどんなふうに働いていますか?
国籍で言うとロシアやオーストラリア人が多いですね。年齢層は比較的若く、20〜30代が中心です。
日本のように毎日同じ時間に来て、同じ時間に帰るということはあまりなくて、みなさん来る時間は毎日バラバラ。トータルの勤務時間は短めですね。日本のノマドワーカーよりも、さらに柔軟なワークスタイルの人が多いような気がします。ロシアの人たちは冬の間だけバリに来て働くというスタイルが多いかな。
あと、サーファーが多い! 僕自身もサーファーで生活のなかにサーフィンをする時間を取り入れたかったので、ビーチに近い場所にコワーキングスペースをつくったんです。朝、サーフィンをしてからサーフボードを持って出勤される方もたくさんいますよ。
—なんか優雅ですね〜! みなさんは月会員として利用されているんでしょうか?
そうですね。月単位がもっとも多いんですが、時々ワンデー利用の方もいらっしゃいますね。
—WAVEができたことで、ご自身のライフスタイルにも変化があったのでしょうか?
はい、より時間を有意義に使えるようになったと思います。僕は大体、朝サーフィンをしてカフェに立ち寄ったあと出勤して、夕方からまたサーフィンに行く日もあれば、趣味のサッカーに費やす日もあります。以前よりも健康的でノンストレスな生活を送れるようになったし、外国人の友人も増えました。
—バリに暮らしている一番のメリットはどんなところですか?
コンパクトな土地のなかに海も山もあって、レストランも一流店からチープな店までなんでもそろっているところです。
—バリの人たちと働くなかで感じた、良い点と苦労した点をお聞きしたいです。
笑顔がステキで高いホスピタリティを身につけているところが、すごくいいなと思っています。苦労した点は時間のルーズさとか……。でも、それはバリの人たちの価値観なので、異国で働く僕らは受け入れるべきですよね。
—この先、WAVEをどんな場所にしていきたいですか?
誰もが楽しく気持ちよく働ける場所にしたいですね。バリ自体がそういう価値観を持つ国なので。ライフスタイルを一番大切にしていて、そのなかにワークがあるという感じ。コワーキングスペースと言っても単にワークスペースとして使うだけじゃなく、もっと柔軟に活用していけたらと思っています。
ー今後の発展が楽しみですね!
雄大で神秘的な大自然と明るくフレンドリーな人々。思わずシャッターを切りたくなるフォトジェニックなカフェの数々。今回、バリ島で3週間過ごしてみて、世界中のノマドワーカーに愛される理由がわかった気がしました。
おそらく、バリのコワーキングスペースはますます勢いを増していくはず。ぜひ今後も注目してみてくださいね!
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