コロナ禍になり、働き方が変わった方も多いのではないでしょうか?
オンラインで仕事ができる企業や職種が増えたことで、コロナ収束後も在宅勤務を中心に週1~2日だけのオフィスワークを望む声が上がっていたり、移住や多拠点生活を検討している人も増えていると聞きます。
そのような背景もあり、これからの時代の働き方の1つのスタイルとして今、ワーケーションが注目されています。
◎ワーケーション(Workation)とは… 「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で、主に観光地やリゾート地などでテレワーク(リモートワーク)を活用しながら、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。2020年7月に菅官房長官(当時)が「ワーケーションを推進していく」といった発言を行ったことからも注目されている。 |
そこで、今回はおすすめワーケーションスポットとして静岡県小山町をご紹介します。富士山の麓に位置し、多くのレジャースポットや絶景エリアを有しているにも関わらず、首都圏から約90分と通いやすい距離。個人旅行はもちろん、企業研修や合宿も兼ねたワーケーションスポットを探している法人やコミュニティのニーズにも応えらる場所です。
首都圏で高い家賃を払ってまで家やオフィスを維持するのではなく、地方に拠点を移す企業や、移住して首都圏の会社に通うことを検討している方にも最適……今回はそんな小山町を見ていきましょう。
Contents
静岡県小山町。……って、どこにあるかご存知でしょうか?
↑ココです。ココ!
静岡県の最北東、富士山の裾野に位置する町です。車や電車で移動する際のアクセスが良く、まるでとなり町に行くような感覚で行けることから #となりのワーケーション というハッシュタグをつけ、2019年ごろからご紹介していました。
というのも、ぼく自身約2年間にわたり地域の働き方を支援するプロジェクトの委託事業で、週1ペースで通っていたからです。正直な感想として、「静岡って東京からも意外と通いやすいんだなぁ」と、いつも思っていました。
東京オリンピックの自転車競技のゴール地点(富士スピードウェイ)がある街で、ぼく自身も東京から自転車で行ったり、街中をサイクリングして楽しんでいたので、今回はそんなスポットもご紹介していきます。
小山町おすすめのワーケーションモデルコース
今回は「駿河小山駅」まで電車で向かいます。
新宿駅を朝8時半に出発し、新松田駅で御殿場線に乗り換え約1時間50分で到着します。
※実は新宿駅からは箱根桃源台行きのバスに乗ればもっと早く(約90分)、しかも乗り換えなしで快適に到着するのですが、バス停からの移動が不便なのと、車の場合は東名高速道路が事故で渋滞がおこると時間が読めないので今回は電車にて
※新宿駅からはロマンスカーなら乗り換えなしの1本で行くことができます。本数が少ないので事前に要確認
では、まず最初に訪れたのが、駿河小山駅の目の前にある……
■駿河小山駅前交流センター
ここは別名「フジサイクルゲート」と呼ばれ、観光客や地元の方はもちろん、自転車乗りの拠点にもなっています。軽食をいただけたり、自転車を借りられたり、施設が新しく綺麗なので快適に仕事もできます。Wi-Fiも飛んでいるので、ここで軽作業をしてから街に繰り出しましょう!
【駿河小山駅前交流センター・フジサイクルゲート】 ■URL:https://fuji-cyclegate.com/ ■住所:〒410-1311 小山町小山599-5 ■開館時間:8:00~17:00 ■開館日:年中無休(年末年始を除く) ■設備 ・Wi-Fi:あり (通信速度:快適) ・電源:あり ・机・椅子:あり ・駐車場:あり(駅前ロータリー) ・その他:レンタサイクルあり ■Wi-Fi |
フジサイクルゲートでレンタサイクルを借りたら、いきなり坂登りチャレンジ!?(小山町はアップダウンが多いのですが、電動アシスト付き自転車も借りられるので健脚に自信がない方は迷わずe-bikeを)
■豊門公園
さて、フジサイクルゲートから自転車で約10分ほどで着いたのがここ。※車なら5分もかかりません。
豊門公園は、小山町における近代化の礎を築いた富士紡績(株)が大正15年(1926年)に整備した場所です。
公園敷地内には6箇所の登録有形文化財があり、中でも豊門会館は明治40年頃に東京(向島)にあった建物を移築し、現在はリノベーションされたもの。和館と洋館を合わせもち、どちらも大正時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
館内は常時開設ではありませんが、イベントがある際は利用できるのと、公園内を散策しながら美味しい空気を吸うだけでも非日常感を感じられそうですね。この公園は四季折々の景色も素晴らしいんです。
【豊門公園】 ■住所:〒410-1304 静岡県駿東郡小山町藤曲142-7 ■休園日:なし ■設備 Wi-Fi:なし 電源:あり 机・椅子:あり 駐車場:あり その他:公園あり |
■ひとやすみの庭
次に訪れたいのが、このカフェ。個人的にもお気に入りで小山町訪問時はヘビーユースしているのですが、場所がちょっとわかりずらいところにあるので、県外の人にとっては知るひとぞ知る隠れ家カフェです。
店主の世界観が素敵で、異世界にタイムスリップしたような感覚になれるはず。
Wi-Fiはありませんが、打ち合わせや読書、企画作りなど、パソコンを閉じて作業したい空間です。
料理も美味しいのでランチ時や、アフタヌーンティーをいただきに、ぜひ立ち寄ってみてください。
【ひとやすみの庭】 ■住所:〒410-1312 静岡県駿東郡小山町菅沼855-2 ■営業時間:11:00~17:00 ■定休日:水,木曜日 ■設備 ・Wi-Fi:なし ・電源:あり ・机・椅子:あり ・駐車場:あり ・その他:庭園あり |
■足柄駅交流センター
JR御殿場線「足柄駅」に2020年6月下旬にオープンした「足柄駅交流センター」。
新国立競技場をデザインした建築家隈研吾さんの事務所が設計し、富士山に向かって屋根が突き出たような独創的な形状が目を引く建物です。
晴れていれば、窓の先には富士山の頭がちょこっと出てきます。
施設が新しく、斬新なデザインなので、リモートワークをする際も気分が上がります。
【足柄駅交流センター】 ■住所:駿東郡小山町竹之下 1311-7 ■設備 ・Wi-Fi:あり(通信速度:普通) ・電源:あり ・机・椅子:あり ・駐車場:あり ・その他:ロッカー、シャワーあり ■Wi-Fi |
もちろん、ワーケーションの楽しみは“仕事だけ”ではありません。次からは小山町のおすすめアクテビティや、レジャースポットもおすすめします。
■富士スピードウェイ
世界最高峰を誇るメインストレートを持つ国際格式のサーキット「富士スピードウェイ」があるのも小山町。国内トップカテゴリーのレース開催の他、2021年には東京オリンピックの自転車競技会にも使用される施設です。
うまくスケジュールがあえば、仕事の息抜きに爆音を聴きながら脳に刺激を与えてみませんか?常に爆音が鳴っているわけではなく、遠くの方からだんだん聞こえてきて、一瞬で車体が過ぎ去っていく普段感じない感覚、まさに非日常感を味わえます。
滞在時は改装中だったレストラン。こんな迫力のある場所で打ち合わせしたい!
日帰りではなく、近隣ホテルとの連携してテレワークやワーケーションをすれば、帰りの高速道路の渋滞に巻き込まれることもないですね。
【富士スピードウェイ】 ■住所:静岡県駿東郡小山町中日向694 ■設備 ・Wi-Fi:なし ・電源:あり ・机・椅子:あり ・駐車場:あり ・その他:レストラン・カフェ・VIPルームあり ※利用には入場料がかかります。 https://fsw.tv/guide/etc/charge.html |
■ゴルフ場
ゴルフ好きなら、こんなところでワーケーションも!
健康意識の高い方は、半日だけラウンドして、あとはホテルで仕事など……できるのかな?
小山町は富士山を見ながらラウンドできるゴルフ場がたくさんあるので、チェックしてみてください。
http://www.fuji-oyama.jp/kankoubunka_golf.html
■ホテル
日帰りもできる距離にある小山町。ただ1日のみに滞在だと、仕事か観光か、いずれかで終わってしまうかも。両方を堪能するなら、2-3日滞在したいもの。
富士山周辺観光の拠点として多くの宿泊施設がある他、オリンピックの影響で大型リゾートホテルなども建設中なので、いろいろチェツクしてみてください。
主な宿(コロナ禍により運営状況も変わっているかもしれないので公式サイトで要チェック
http://www.fuji-oyama.jp/kankoubunka_stay.html
「ホテルジャストワン富士小山」の温泉からは、富士山を一望できます。
富士美華リゾートの屋上は小山町内から、富士山まで360度ビュー。レストランなどもあるので打ち合わせなどでも使いたい。
■富士山
なんといっても、小山町まで来たら世界遺産の「富士山」を眺めたいもの。
残念ながら雲の中に隠れていることも多いのですが、日帰りで帰るより、何日か滞在すれば時間帯によって見られることが多く、これもワーケーションで滞在する魅力です。
道路を走っていても
自転車で走っていても
ホテルからも(こちらは富士ざくらホテルの部屋の窓から)
「誓いの丘」からも
小山町に滞在するなら、ぜひ最高の富士山を探してみてください。もし登るなら、須走口登山道も小山町です。
ワーケーションを楽しむポイント
■ギュウギュウに詰まったスケジュールにしない
その土地を100%満喫すると考えると観光の時間が足りないので、「また来る」と思って、腹7〜8分目くらいにしておくこともご検討を。小山町の場合、今回紹介したところを回りきれなくても、首都圏の方ならまたすぐ来れる距離なので、無理せず楽しむのもポイントです。
特に法人が企画するワーケーションは予め予定がしっかり組んである場合も多いと思いますが、大事なのは余白。ワーケーションと休暇の違いは、仕事も忘れて遊ぶだけではなく、仕事の時間も組んだ上で、もし想定外の面白そうなことに出会った時にはそれに対応できる余裕あるスケジューリングができるといいですね。
■ワーケーションに向く作業、向かない作業を把握しておく
締め切り業務が多い職種の方は、現地で作業しようと思っても新しい出会いや観光などの予定を心から楽しめない、もしくは締め切りがあることがココロに引っ掛かりストレスになるので要注意。その期間を避けるか、デザイナーや企画職などクリエイティブ系の方は、ワーケーションではなく合宿スタイルでひたすら宿に籠って作業すると、いつもより集中できたりクリエイティブになれたりします。
また、滞在先にネット環境はあるか、通信速度が速いか、電源があるかなどを事前に調べておくのも重要なポイントです。もしインターネット環境がない場合でも、アナログでできる仕事を考えておきましょう。
■情報を発信する
現地での体験は、積極的に情報発信するといいことがあるかもしれません。その土地を知っている人が有益な情報をくれたり、組織にとっては企業ブランディングや社員の発信力の強化などにも役立ったたり。もし、発信する際は、ハッシュタグ #となりのワーケーションも忘れずに笑。
では、この辺で。何かわからないことがあれば気軽に聞いてください!(注:ちなみにぼくは小山町在住の人ではなく、通りすがりの旅人です)
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