企業評価額200億ドル(約2.3兆円:2017年10月現在)。アメリカのみならなず世界中から注目されているスタートアップ企業「WeWork」が、いよいよ日本に上陸します。
すでに公開されている情報は、六本木Ark Hills、銀座のGinza Six、新橋の3拠点を、2018年2月から順にオープンすること。
例えば、Ark Hillsの専用デスクは¥82,000/ 月(ホットデスクと呼ばれるフリーデスクが¥68,000/ 月)と、個人で利用するフリーランスの仕事場としてはハイプライスな印象。
もともとアメリカでは利用会員の3割が『Fortune Global 500』に選ばれているようなグローバル企業の社員ということからも、大企業向けの色は強いですね。
WeWorkは日本において個人の働き方を変えるのか。それとも……?
と、いうことで
Contents
そもそもWeWorkの何がすごいの?
現在、WeWorkは世界15カ国で展開し、約17万9000人の会員を有する、世界でもっとも成長著しいニューヨーク発のスタートアップ企業です。
こう聞くと、すごくキラキラしているイメージですが、実際にはキラキラというよりイケイケ感がスゴイ。 ←語彙力なし
個人的にもアメリカのNYやLAのオフィスをちょっと覗きましたが、オフィスの家具のセンスが素敵で、昼からフリービールを飲めて、会員同士がSNSでつながるコミュニティ重視のコワーキングスペースという印象を受けました。←ざっくりw
詳しくはSoloProでも記事を書いているのでチェックしてみてください。
先日開催されたWeWorkのオープニングパーティにも参加しましたが、やっぱりイケイケな印象でした!! ←語彙力ないので、紹介は写真でどうぞ!!
あとで聞いたところによると、世界中のWeWorkは毎日こんなパーティーをやっていて、日本はとってもおとなしかったみたい。
「2020年の働き方はどうなる?」トークセッションで語られた未来
さて、いよいよ本題です。
イベントは2部構成になっており、1部は日本法人CEOクリス・ヒルさんがWeWorkのビジネスや日本進出にあたっての思いを公開インタビューで回答。 インタビュアーは、実際にニューヨークでWeWorkを体験したジャーナリストの津山恵子さんです。
さらに2部では、シェアリングエコノミーを広げる活動に尽力する石山アンジュさん、複業研究家、西村創一郎さんを交え、ヒルさんと「2020年の働き方」をテーマにしたトークセッションが行われました。
SoloProでは、フリーランスに関係ありそうな内容をピックしてお届けします。
▼クリス・ヒル WeWork Japan CEO。日本でのコミュニティ及びオペレーションの立ち上げと事業拡大を担う。同社の初代COOであり、主要ポジションを歴任し最高の会員体験を実現する数々の戦略を導入。直近では同社ブランディングの世界展開にも注力。 |
▼西村創一朗 1988年生まれ。複業研究家、HARES・CEO。リクルートエージェント(当時)で中途採用支援、人事・採用担当の傍ら、複業の普及や育児と仕事の両立を目指すHARESを設立。2017年に独立。 |
▼石山アンジュ 1989年生まれ。内閣官房シェアリングエコノミー伝道師。「シェアガール」の肩書で、シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案。クラウドワークス経営企画室など複数の名刺で活動。 |
お互いにビジョナリーな企業だということで話が合ったのですが、孫さんからは『人の生き方や働き方はこれからどんどん変わるべきだ。WeWorkはその分野で成長してきたが、まだスピードが遅い、もっと燃料が必要。すぐに日本に来た方がいい」とアドバイスをいただきました。
そんなやりとりがあり、想定より早く日本に進出するためにソフトバンクと一緒にジョイントベンチャーを立ち上げることになったのです。
さらにはミレニアル世代の文化が発達しているエリアを選んだんだ。
WeWorkの進出が、日本の働き方分野のティッピングポイント(転換期)になる?
日本の拠点は日本人が勤めるのでしょうか。そして、どのように育てていくのでしょうか?
ただ、コミュニティは私たちが大切にしている点です。コミュニティマネージャーは、何かに困っている人に、うわべだけの笑顔を送るのではなく、手を差し伸べる人になってほしい。世界中のWeWorkで、どういった人とどういった人をつなげたらいいかなどを見てきたので、コミュニティプラットフォームとして成長させるために、コミュニティマネージャー向けのカリキュラムも作成しているところです。
例えば、イギリスやインドなどのWeWorkは保守的だから難しいという意見もあったが、今では高いエネルギーが生まれている。日本は終身雇用など独特な制度はあったが、世界の中でももっともクリエイティブな国だと確信している。
最後に言わせてほしい。もし、ステーブジョブズがコンフォートゾーン(居心地の良い場所)を飛び出さなかったら、みなさんが今持っているスマートフォンは存在しただろうか?今こそ恐れずに変わるとき。ただ働くだけではなく、生きるためだけでもなく、人生をつくるために仕事をていくのだ。夢を叶え、より良い世界を一緒に作っていく場所としてWeWorkを活用していただきたい。
まとめ
今回のイベントは、通訳をしながらのトークセッションだったため、質問数が限られていました。
それでも、WeWorkの熱量や、これから日本の働き方を変える可能性を大いに感じることができました!
イベントの全体の概要は、今回の主催者であるBusiness Insider Japanでも記事になっています。
>孫正義氏「もっと燃料が必要だ」の一言で米WeWork日本進出が決まった
ただ、フリーランスにとってWeWorkが使いやすい場になるのかはわからなかったので、最後にフリーランスの声を代表してクリスさんに直接質問してみました。
フリーランスにとってはまだ未知数の場ですが、会社員の方にとっては、今まで同じ組織で同じ仲間と仕事をしていたのが、一気に社外と人とつながるきっかけになりそうです。
同時に、フリーランスはそんな企業とコラボして、新しい価値を生み出す土壌も今よりできてくるのではと思っています。
日本の外からきたコワーキングスペースの黒船は、働き方の進化を確実にスピードアップできる熱量を持っているという印象を受けました。まずは、実際にWeWorkを見学したりイベントに参加したして、その熱狂を感じてみるのもいいかもしれませんね。
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