The post ママだって、一人の女性として自分の人生を生きよう。ブランドプロデューサー渡辺佳恵さんに学ぶ、仕事と子育ての両立法 first appeared on ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア:SoloPro.biz (ソロプロ)」.
]]>多くの女性にとって、子供を授かり育てることはとても幸せなこと。しかし、実際には仕事が面白くなってきたタイミングでキャリアを中断しなければならなかったり、子育てをしながら働くことに葛藤を抱えたり……。特に個人で仕事をしているフリーランスのママは、近くに同じ境遇の女性がおらず、誰にも相談できずにモヤモヤしている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで学生時代から雑誌のライターとしてキャリアをスタートされ、現在は会社を設立しブランドプロデューサーとして活躍されている渡辺佳恵さんにインタビューを企画。大好きな仕事をしながら、どのように仕事と子育てを両立してきたのか、お話を伺いました。
| ▼渡辺佳恵 One to Ten ブランドプロデューサー/CEO 大学在学中から雑誌のライターとして活躍し、CanCamに14年在籍。2003年にはフリーの編集者ながら同誌初のファッションディレクターに抜擢。社会現象にまでなった一連のCanCamブームを巻き起こし、同誌の売上を20万部から80万部まで伸ばす。その後、独立して会社を設立。現在は育毛&美髪専門サロン「RESALON」をはじめ、ビューティ、食、ファッションなど様々な女性向けブランドのクリエイティブ・ディレクションやプロデュースを中心に活動。本音で語る恋愛マガジンLipsのメディアプロデューサーも務める。プライベートでは18歳の女の子のママでもある。 ブログ: |
ーーー佳恵さんは、大学在学中からライターの仕事を始め、フリーランスになられたとのこと。その経緯を教えていただけますか?
実は大学4年生になっても、就職先が決まっていなかったんです。そんな時、読者モデルとして出入りしていた雑誌の方から「ライターに向いてそうだから、うちで働いてみたら?」と声をかけられて。それがフリーのライターになったキッカケです。
正直、その頃の自分は何者にもなれないと思っていたんですよ。いい大学に行っていたわけじゃなかったし、コネもないし特別なスキルもない。さらに大学時代は365日合コンかデート、またはバイトをしてるか……という感じだったので、もう結婚しか選択肢がないと思っていたんです。でも、そんな私がライターをやってみたら楽しかったし、「こんな私にもできることがあるんだ!」と分かり、初めて本気で仕事をしようと思いました。
駆け出しの頃は、男性誌やキャリア女性向けの雑誌で記事を書いていたのですが、ある日同じフロアにあるCanCam編集部の方に声をかけていただき、そこでライター活動を開始。学生時代から穴があくほど読んでいた大好きな雑誌でしたし、CanCam編集部は若いライターでも企画からページの構成、ライティングまで一貫して任せてくれるという恵まれた環境だったので、それこそガムシャラに働きました。
でも、最初はダメダメなライターでした。今でも覚えているんですが、いつも締切の前日は徹夜をしてギリギリに原稿を提出していたので、担当の編集者に「お前向いてないよ。辞めちまえ!」と言われたことがありました。その日は悔しくて悲しくて、編集部でワンワン泣いたのですが、その時作った特集が、なんと読者の選ぶ良かった特集の3位に選ばれたんです。すると担当編集者からも、「お前向いてないと思ってたけど、意外にイケんじゃん」と褒められ自信に繋がりました。そこからは、とにかく自分が手がけた特集は10位以内に入るようにと、一人で目標を掲げて努力を続けていったら、結果がついてくるようになりました。
雑誌のフリーライターって何の契約もなくて、来月、再来月も仕事をいただけるかなんて、全くわからないんですよ。今月手がけた企画が良ければ、来月も仕事がくるという世界。だから毎月毎月が勝負なんですよね。不安定な仕事ではありましたが、逆に言うと、頑張れば頑張った分だけ任せてもらえるページが増えて収入も増えていく。その頃は月に50~60万円、多いときは100万円ぐらいもらっていましたし、頑張った結果が目に見えて分かるので、私の性分にはすごく合っていたんですよね。
そんなことをしているうちに、学生時代からお付き合いしていた彼と結婚をして、すぐに妊娠が分かりました。もうちょっと仕事で成果を出してから子供を産みたいと思っていたので、予期せぬ妊娠だったのですが、せっかく授かった命だからと、30歳で出産。暫くは子育てをしながらゆっくり過ごそうかなと考えていたのですが、出産して2週間目には早く仕事がしたくて仕方がありませんでした(笑)。というのも、家事って仕事のように手応えを感じないんですよね。例えばローストビーフを3時間かけて作っても、旦那さんの「美味しいね」の一言で終わってしまう。これまで私は、努力が目に見えてお金になり評価される仕事をしていたので、それでは物足りなかったんですよ。
そこで出産して3ヶ月後には職場復帰をすることに。最初は一時預かりの保育所に預けて時短で働き始め、のちに保育園に預けました。私の仕事って何時から何時まで会社に行かなければいけないという仕事ではないので、保育園にお迎えに行ける日は自分で行って、どうしても帰宅が遅くなる場合は旦那さんや専業主婦をしていた妹、ベビーシッターさんにお願いし、両立していきました。そうやって色々な人の手を借りて子育てをしていきました。娘は今でも一切人見知りをしないのですが、それは小さい頃から色々な人に関わって育ったからなんじゃないかなと思いますね。
娘が2歳になった時、CanCamのファッションディレクターに抜擢いただきました。これはCanCam史上初の試みで、私のミッションはとにかく売上部数を上げること。そのために当時は本当に寝る間を惜しんで働きました。
例えば、18時に保育園に娘を迎えに行って、ご飯を食べさせて寝かしつけをし、旦那さんが家に帰ってきたら、夜中の12時にもう一度会社に戻って、朝までファッションコーディネートのチェック。朝、家に再び帰り、娘を保育園に連れていく……なんていうことをしょっちゅうやっていました。体力的にはキツかったのですが、読者が喜ぶページを作ろうと必死に働いたら、CanCamが次第に売れるようになり、売上が20万部から80万部までアップしました。
一方で、子育てをしながら働くことに葛藤を感じたのもこの頃。ちょうど娘が2歳のイヤイヤ期に突入し、保育園へ預ける度に、「ママと一緒じゃないと嫌だ!」と泣かれて、毎日心臓をキュッと掴まれるような思いを経験しました。自分は大好きな仕事をしているけれど、娘をこんなに泣かせてまで働き続けていいのだろうかと悩みましたね。そこで、信頼している保育園の先生に相談したところ、こんな風にアドバイスをしてくれました。
「こうしなくちゃいけないという親子関係なんて、ない。親子が100組いたら、100通りの愛情の形があっていい。人間関係は作っていくものだから、娘さんと渡辺さんが幸せだったら、周りにどう見られようと言われようといいのよ。渡辺さんが娘さんを愛しているということが本人に伝われば、それで充分。24時間365日一緒にいることだけが愛情じゃない」と。
そう言われた時に、すごく気持ちが楽になりました。人間関係にルールなんてないはずなのに、世間一般ではなんとなく「お母さんはこうあるべき」という暗黙のルールがある。でも、世の中のカップルにルールがないように、親子にもルールはない。すべては捉え方次第なんだと気づきました。この言葉のおかげで、CanCamで結果14年間もフリーランスとして働くことができたし、会社を立ち上げた今も、仕事を続けられています。その保育園の先生には、今でも本当に感謝していますね。
ーーーお子さんが成長するごとに、その時々でお母さんの悩みは変わってくると思います。これまで渡辺さんが子育てをする上で意識していたことはありますか?
親の役目は、子供の可能性を広げてあげること。そのために親がすべきことは、無数の選択肢を見せてあげることなんじゃないかな、とある時思いました。
少ない選択肢の中から選ぶのと、たくさんある中から選ぶのとでは全く違ってくる。「世の中にはこんなに多くの選択肢があって、その中でどう働きたいか、どう生きていきたいかを選ぶのはあなただよ」と言ってあげられる母になりたいと思ったのです。
幸いにも私の周りには、グラフィックデザイナーさんやカメラマンさん、モデルさんなど、それぞれの強みを活かして活躍している人達がたくさんいたので、時々家に招いて娘も含めて一緒に食事をしました。その中で、娘も世の中には色々な活躍の仕方があることを学んでいたんじゃないですかね。
「~すべき」と頭ごなしに言わないように意識しています。もちろん法律に触れることや、人を傷つけるようなことは注意しますが、そうでなければ、まずは娘の意見を聞く。その上で「ママはこう思うよ」と伝える。親の考えを押し付けすぎずに、娘が考える余地を与えるようにしています。
なぜなら、これからどんどんテクノロジーが発達して、多くの仕事がAIにとって代わられる時代がやってくるから。そうなった時に、言われたことを正しくやる人間より、自分で考えて行動できる人間じゃないと生き残れなくなるでしょう。生きる力を身につけるためにも、世間一般で言われている「~すべき」という常識を鵜呑みにするのではなく、自分で考えられる人に育ってほしいなと思っています。
日本の学校では、短所を底上げして、尖っている個性や強みをはみ出ないようにと教育する傾向があります。確かに、平均的に何でもこなせて、従順な労働者をたくさん育ててきたからこそ、日本の高度経済成長に繋がったとは思います。でも、これからってそういう時代じゃないですよね。皆ができることができても仕方がない。それよりは、その人じゃないとできない個性や強みを伸ばしてあげるべき。
先ほどもお話しましたが、私自身、世間一般でいう優秀な人材ではありませんでしたが、自分が輝ける場所を見つけることができた。雑誌が大好きで、世の中で何が流行っているかリサーチするのが得意……就職活動をしていた時には、そんなものが能力になるなんて全く思っていなかった。でも実際、たったこの2つだけで、活躍することができたのです。
人には必ずいい所がある。あとはマッチングの問題。自分の人生でそれを実感しているので、娘には「個性や強みを見つけて、それを活かせる場所を見極めなさい。そして自分の付加価値をいかに高めるかということを、ずっと考えて生きていきなさい」と言っていますね。
ーーー最後に、仕事に子育てに奮闘するフリーランスのママへメッセージをお願いします。
娘が2歳の時、仕事を続けるべきか悩んだお話をしましたが、一方でその時に思ったのが、「ここで仕事を辞めてしまったら、私は将来、娘のせいであんなに大好きだった仕事を辞めたんだと恨んでしまうかもしれない」ということ。でもそれって、娘からしたらいい迷惑。「そんなの頼んでないし、私のせいにされても……」と思うでしょう。
娘の人生は当たり前だけど、彼女のもの。一個人であって、私の所有物じゃない。娘が成長しいつか親元を離れる日が訪れた時、私が一人の女性として、自分の人生を楽しんでいなければならない。「子供のために、家族のために」とやりたいことを諦めて、自分の人生を生きなかったら、私にとっても娘にとっても不幸になってしまいます。
今振り返ると、あの時保育園の先生にアドバイスをいただいて、仕事を辞めずに今まで続けてきて、本当によかったなって思うんです。もしこの記事を読んでいる方で、仕事を続けたいと思っている方がいらっしゃったら、仕事と子育てを両立する方法はたくさんあります。色々と工夫しながら、自分の人生を生きてほしいなと思います。
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]]>The post 敏腕プロデューサーから森の住人に転身。四角大輔さんが提唱する、「自分らしく働く」ためのアーティストモードとは? first appeared on ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア:SoloPro.biz (ソロプロ)」.
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四角大輔さんという人物をご存知でしょうか?
15年間勤めた大手レコード会社では、絢香、Superfly、平井堅、CHEMISTRYといった誰もが知る有名アーティストを手掛け、7度のミリオンヒットを記録。売り上げたCDの総枚数は2000万枚を超えるというスーパープロデューサーです。
しかし、そうした栄光に満ちた過去の生活を捨て、2010年1月にニュージーランドへ移住。現地の、原生林に囲まれた湖の畔で低消費・半自給自足の“森の生活”を営みつつ、一年の半分は世界中を旅しながら過ごしているといいます。
収入は会社員時代の半分以下。それでも自由で自分らしいライフスタイルを実現し、フライフィッシングや登山、旅といった自分の趣味を仕事にできている四角さんの生き方に、憧れる人は少なくないはず。とはいえすぐに頭をもたげるのは、次のような疑問です。
「それって、四角さんだからできているんでしょ?」
今回、SoloPro編集部は、仕事で東京を訪れていた四角さんと接触することに成功。ニュージーランドへ帰国するまでのわずかな時間をもらって、「自分らしく働くには?」というこのメディアのテーマをど直球でぶつけてきました。
結論から言うと、「誰にだって自分らしく働くことは可能だ」というのが、四角さんの答え。そしてそのカギは、自分をいかに「アーティストモード」に持っていけるかにあるといいます。
「人は誰もがアーティスト(表現者)」と語る四角さんに、自分らしくありたいと考える全ての人に向けて、メッセージをもらいました。
| ◎四角大輔
執筆家・アーティストインキュベーター・森の生活者 7度のミリオンセールス、CD売上2千万枚を記録したレコード会社プロデューサーの職を捨て、美しい野生魚と冒険を求めニュージーランドへ移住。大量消費社会から距離を置き、持続可能でインディペンデントな生き方を目指し、湖畔の森で自給自足ベースの森の生活を営む。年の半分近くは、世界中で移動生活を送りながら、独自メディア〈四角大輔のすべて|4dsk.co〉やInstagram、『ソトコト』『PEAKS』『Mac Fan』など多数の連載、著書を通して、独特のオーガニック思想とライフスタイルシフト論を提唱する。フライフィッシング冒険とロングトレイル登山をこよなく愛し、アウトドア系雑誌では表紙や特集に頻繁に登場。クリエイティブやライフスタイル関連企業のアドバイザー、上智大学非常勤講師、商品開発の分野でも活動。著書にベストセラー『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと |
アーティストというと、一部のミュージシャンや芸術家のことを指していると思うかもしれない。けど、そうじゃない。人は誰もが表現者というのがぼくの考え。人が自分らしくいる「状態」のことを、アーティストモードと呼ぶことにしたんだ。
ここでいう「表現」には、言葉以外のものも当然含まれる。例えばぼくの場合で言えば、ニュージーランドで森の生活を送っているライフスタイルそのものが表現だし、世界中を旅しながら働き、暮らすモバイルボヘミアン・ライフ自体も表現だ。
日本で一般的に仕事だと考えられているようなことを、基本ぼくはしていない。徹底して、自分が人生を賭けてでもやりたいこと、表現したいことだけを追求していて、結果、その一部がマネタイズされるから仕事になる。その意味では、自分らしく生きるということとアーティストモードは、ほぼ同じだと言えると思うんだ。
なぜ自分らしく表現しながら生きることが大事かと言うと、アーティストモードに入ると、集中力が高まる。そうするとクリエイティビティも高まってゆく。つまり、その人のパフォーマンスがもっとも高まるのがアーティストモードという状態ということになる。
スポーツの世界でよく言われる、ゾーンとかフローの概念に近い。もっとも自分らしい状態で、時間を忘れて夢中になって何かをクリエイトしている状態。これこそが、アーティストモードの究極の形だ。
もともとはぼくも、舞台の上で圧倒的なパフォーマンスを発揮するいわゆる音楽アーティストと、裏方であるプロデューサーの自分自身との間に線を引いて、別物だと考えていた。
でも裏方とはいえ、ぼくだって会社やアーティストの言いつけ通りに動いていたわけじゃない。自分の美意識や正義に基づいて本気で行動した結果、上司やアーティスト、取引先と、相容れない時は頻繁にあった。そんな時は、彼らと本気でぶつかるべきなんだ。つまらないプライドや小さなこだわりを押し付けるということではなく、自分が信じる大きなヴィジョンや深い信念を、妥協せず伝え続けるべきだと。そういうやりとりを何年もやっているうちに、ぼくも裏方なりの「表現」をしていることに、ある時気付いたんだ。
じゃあ、経理や人事、総務といったバックオフィスと呼ばれる仕事に就いている人たちはどうか。彼らだって同じだ。例えば経理部の中には、1円のズレもなくお金の計算をすることが得意で、そうすることに夢中になれて、やりがいを感じている人もたくさんいる。数字やExcelを見ただけで頭がフリーズするぼくが、半日かけたってできないことを、彼らは1時間ほどで終わらせてしまうし、その正確性にもかなわない。つまり彼らも、そのジャンルにおいて、自分らしくアーティストモードに入れるということ。そして、美しい表現活動をしているということになる。
でも一方では、嫌々そういった仕事をしている人もいる。そういう人のパフォーマンスは、概して高くない。そして、プロデューサーのような一見クリエイティブな仕事をしていたとしても、その仕事を好きになれず、夢中になれない人は同様に低いパフォーマンスとなってしまう。要は、適材適所かどうかってこと。
だからアーティストモードに入るためにはまず、自分らしくいられる居場所を見つけることが大切だ。本気になれば、個人事業主やフリーランスに限らず、会社員だって居場所は選べる。できないと言っている人は、思考停止しているか、単に妥協しているだけだ。
とはいえ、誰もが最初から自分らしくいられる居場所を見つけられるわけじゃない。むしろ、イチローのように最初から野球だけをやって成功するような人は、ごく一握りだ。
その場合はまず、与えられた場所でアーティストモードに入るための工夫をすることだ。ぼくが考えるそのためのスイッチは2つある。
1つ目のスイッチは「腹に落とす」ことだ。ぼくはレコード会社に入った当初は営業職だった。レコード会社に入る人の多くはプロデューサーやディレクターを希望するけれど、ぼくは自ら望んで営業になった。
なぜか。
ぼくはもともとレコード会社に入りたかったわけじゃないから、プロデューサーやプロモーターと言われても、そんなカタカナの職業のイメージが全然わかなかった。けれど、最終的に音楽(CD)をお客さんに届ける、営業の仕事の内容はすぐに理解でき、その重要性も腹に落ちたんだ。
ぼくは営業として決して優秀ではなかったし評価は低かったけど、腑に落ちた状態で仕事ができたので、わずかだけど小さな成果は出すことができた。それを見てくれていたある人に、拾われてメディアプロモーターとなり、アシスタントプロデューサーを経て、最終的にプロデューサーで独り立ちすることができた。
ぼくは子供の頃から学校の勉強が嫌いだったのだけれど、英語だけは自主的に勉強していた。これも、幼い頃に父親に地球儀を見せられて、世界のほとんどの人は日本語ではなく英語を使っていること、英語が使えない限りは今いる狭い世界から抜け出せないことを知り、腹に落ちたことが始まりだった。
でも英語も勉強の1つ。ぼくは決して、英語の勉強自体は好きにはなれなかった。でも、自分がやっていることの意味、ぼくの場合だと留学や海外移住といったような、それが最終的に自分のやりたいことにどう役立つかが腹に落ちていたので、たとえそれが好きなことではなかったとしても、アーティストモードに入ることができたんだ。
とはいえ、中にはどうやっても自分を納得させられない、腹に落ちない作業というのもある。そのためにぼくが考えたもう一つのスイッチが「ゲーミフィケーション」だ。ラジオ局でリクエストハガキの仕分けのバイトをしていた時は、100枚のハガキの束をどうすればより速く仕分けられるかをゲームのようにして、自分なりに追求して、毎回新しい試みをやっていた。その結果、つまらなかった単純作業も楽しくなり、集中力が高まるとともにさらに新たなアイデアがどんどん出てきて創意工夫を繰り返すようになった。
結果、圧倒的にパフォーマンスが上がった。ここでもぼくはアーティストモードに入っていたんだ。そんな姿を社員の人が見てくれていて、さらにおもしろくて難しい仕事を任されるようになった。
そうやって高いパフォーマンスを続けていれば、どこかのタイミングで周りから認められ、ピックアップされる。そうすることで、自分らしくいられる本来の居場所へ、どんどんと近付くことができるんだ。
自分が20代だった、あの超閉鎖的な1990年代、20年前でさえそうだった。年功序列が少なくなった今なら、もっとそういうことが起こりやすいとも言えるだろう。

自分らしくと言われても、そもそもやりたいことが見つからないという声もよく聞く。そういう人に対してぼくは「見つからなくてもいい」と答えるようにしている。
なぜなら、人間の究極の目的は「幸せになること」であって、やりたいことをやる、集中力やクリエイティビティを高める、自分らしくあるというのは、全て幸せであるための「手段」でしかないからだ。
好きなことを仕事にするというのが、万人にとって幸せになるための本当に良い方法なのかは、ぼくも分からないでいる。レコード会社にいた時は仕事に拘束される時間が長く、大好きなフライフィッシングや登山に割く時間を必死になって捻出していた。会社を辞めたら絶対に好きなことだけして生きていくんだ、と誓ってアウトドアの仕事に専念した時期もあったけれど、食いっぱぐれることが怖くて苦手な条件の仕事まで受けていたら、プレッシャーばかり感じてしまい、釣りや登山が楽しくなくなってしまったんだ。
何よりも好きなことを楽しめていない自分に気付き、「人生終わった」と思ったほど。だから今は、一つのことに依存しないでいられるようにと、複数の仕事を並行してやるようにしている。
でも一方では、大好きな1つのことに集中しているのが幸せという人もいる。仕事はそこそこにしておいて、帰宅してからの時間や休日だけ好きなことをやるので十分という人もぼくの周りにいる。それも決して悪い人生ではない。結局、幸せになる方法は人それぞれということだろう。
ただしそうだとしても、仕事の時間を全くアーティストモードに入ることなく過ごすというのは、ぼくはオススメしない。なぜならば、ぼくらは人生において、多くの時間を仕事に費やすわけだから。そうやって自分らしくない働き方を続けていると、全てのベースである「心と体」の健康を失ってしまうことになるからだ。
特に日本は、世界から見ると異常なレベルのストレス社会にある。集中や成長にはある程度のストレスが必要というのは本当だけど、日本のそれは度を超えている。だから、ぼくらは自分の身を守るための流儀を身に付けていないとダメなんだ。
釣り、登山、旅など、たくさんの好きなことを仕事にできているのは、ぼくが特別だからだという人もいる。もちろん、過去にプロデューサーとして圧倒的な成果を出したことが追い風になっていることは間違いない。でも、本質はそこではないと思う。
本質は、レコード会社にいた15年間という、長くて厳しい期間を「1分1秒たりとも無駄にしないぞ」という気迫を持ち、できる限りアーティストモードで過ごすべく努力しながら、その仕事をやりきったことにある。
プロデューサーという職業は華やかなイメージとは裏腹に、多種多様かつ、ものすごい量の雑用に追われる仕事だ。ストレスも肉体的な負担も激烈を極め、体や心を壊して離脱していく人、家庭を崩壊させてしまう人がとても多い。突然死や自殺なども少なくない職種だ。
決して短くない期間を、アーティストモードで過ごすことができれば、仮に大きな成果が出なかったとしても、それは必ず圧倒的な経験やスキルとして身に付いているはずだ。さらに「人間力や生命体としての迫力」、「言葉の重みや目ヂカラ」といった、目に見えないレベルの何か、「凄み」や「オーラ」のようなものが、身に付いているはずだ。
あとは頭脳を使い倒して、そこで身に付けた経験やスキルを言語やビジュアル化し、それを発信し続ける努力をすることが超重要となってくる。つまり、SNSといったセルフメディアを駆使し、自分自身が何者かを表現し、自分の体験をシェアする。
ぼくは、社会においての自分のブランドを確立するのに、レコード会社での15年と、辞めたあと数年を必要としたけれど、デジタルデバイスとインターネット環境がここまで発達した今なら、同じことを10年以内、いや早ければ5年ほどに短縮することが可能だろう。
これまで通りのリアルな現場での経験だけでは、足りない時代になっていると断言できる。リアルな現場経験と合わせて、バーチャルな世界であるITに関するスキルはいまや必須要件になっている。ぼくが今、森で暮らし、世界中で旅しながら働き、生活できているのも、MacBookAirとiPhone、そしてどこでもインターネットに接続できる環境があるおかげであり、それらをフル活用できるリテラシーと能力を努力して身に付けたおかげと言える。
現代を生き抜くためには、ネットを駆使したセルフブランディングは間違いなく重要だ。でも多くの人が誤解しているのは、頭で考えた小手先のテクニックだけでやっても、そこには何の意味もないということだ。
ぼくの場合、ネットでの表現活動は2009年のTwitterが最初。最初の1〜2年は、とにかく自分が好きなこと、自分が興味のあることを、あまり工夫せずそのまま表現していた。それがだんだんと拡散され、フォロワーが増えていき、Facebook、Instagramへ移行するようになり、ある程度の影響力を持った時点から、どういうテーマをどういう言い回しで投稿したらいいか、どんな写真を使ったら効果的かというように、頭を駆使して考え抜いた工夫を加えるようになった。
ウケようと頭だけで考えた、計算だけの投稿をすると、やはり反応は薄い。結局、大切なのは、ブレないこと。自分自身が好きなこと、自分らしい発信であることがもっとも大事で、そこに「心」が宿っていないと、決して人には伝わらない。これは音楽でもまったく同じ。売るために計算だけで創った曲は、結局誰ひとりの心にも届かないんだ。
「心」を宿した上で、そこに道具としての「頭」を使って考えた工夫や計算を掛け合わせる。「心×頭」という最強の組み合わせでの表現や発信ができるようになって初めて、人の心に届く発信や表現となるんだ。
物事にはフェーズというものがある。だからいつでも誰にとっても正解と言える唯一無二のものなんてない。
ぼく自身、ニュージーランド移住後は、複数の仕事を掛け合わせるワークスタイルを貫いてきたという話をしたけれど、実は今、このスタイルに対して違和感を感じるようになってきていたんだ。そんな矢先、7年ぶりに音楽アーティストのプロデュースに携わることになったり、親友と一緒に大きな事業をやるような、新しいワークスタイルシフトが始まっているんだ。そんなこともあり、ここ半年間くらいは、細かい仕事を整理するようなフェーズに入っていた。
自然が常に変化し続けているように、世の中が変容し続けているように、ぼくら人間も変化し続けていくべき、固まったら人間は終わりで「変わり続けることこそが成長であり生きること」というのがぼくの人生哲学。
ぼくも含めて、誰もが過去の成功体験に縛られる。「あの頃はああやってうまくいったから」ということに、どうしても引っ張られ、変化をやめて凝り固まってしまう。ぼくら人間が生きる上で大切なことは、自然や社会変化を常に感じ取って、自分自身も恐れずに変化し続けることだと信じている。
ぼくだって、これまでも今も常に、悩みと試行錯誤の繰り返しだ。今表現しているライフスタイルだって、自分にとっての絶対的な正解というわけじゃない。だからぼくは、これからも死ぬまで、絶えず変化し続けるつもり。今やっている全ては、その過程に過ぎない。
つまり、人生にゴールや山頂なんて存在しない。「あり続けること」「歩き続けること」こそが、人生そのものなんだと思うんだ。
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]]>こんにちは。ニューヨーク在住のライターの鮫川です。
2016年10月、ニューヨークにて、起業家プロデューサーの星渉さんと女性起業家の鈴木実歩さんのセミナーが開催されました。
「好きな時に、好きな場所で、好きな仕事をする!」をテーマに行われた本セミナー。このパートでは、星渉さんによる講義(2)「成功するビジネス、失敗するビジネスの違い」の内容をまとめました。
前回のパート、鈴木実歩さん講義(1)「起業をする上で一番重要な”コアメッセージ”の作り方」はこちら
星 渉:
起業家プロデューサー、作家、講演家。
大手損害保険会社を退職後、起業家プロデューサーに転身。わずか4年の間に登壇した講演会には4000名の起業家が参加し、個別プロデュースにおいては600名を超えている。現在は6ヶ月以内に0から月商7桁を超える起業家を生み出す確率は91.3%!著書「鈴木さんの成功~会社員から起業した時に待ち受ける真実の話をしよう~」は紀伊国屋書店ビジネス書ランキング1位を獲得している。
公式 HP:http://usp-times.com/
「ビジネスはお客様の問題解決。お客様の本当の問題をとらえないと、ビジネスにならない」と起業プロデューサー星渉さんは言います。売れないサービスは、そのお客様の問題解決という視点が抜け落ちているそうです。


例えば私の受講生で、会社員を辞めてカイロプラクティックのサロンを自宅で始めて、4ヶ月後には売り上げ0の状態から月収130万円まで上げた方がいます。
彼女は「カイロプラクティック」とは打ち出さず「20代のような軽いカラダに変わるカラダ調整」という名前でビジネスを展開されています。そうすると、カイロプラクティックというものには興味がないけれど、20代のような体に戻れるなら興味があるといってお客様は来てくださるんです。
これは整体院でも同じことが言えます。整体院では「肩こりを治します」とは言ってはいけないんです。”肩こりによって引き起こされている、お客様の不都合を取り除く”という発想が必要。
例えば、会社員を対象にビジネスをされる場合は「18時以降の作業効率を1.5倍にします」と言った方が、単に「肩こりを治します」というよりお客様が集まりますし単価も上げられます。つまり、ビジネスを作る時は”お客様の本当の問題をとらえる”ことが大事です。
お客様の問題は以下6種類。
(1)不安
(2)不満
(3)悩み
(4)痛み
(5)解決したい問題
(6)満たしたい欲
ターゲットとなる人をイメージして、この6種類を基にお客様の問題を最低100個書き出すことで”お客様の本当の問題”を見つけることができるそうです。

お客様はあなたの商品やサービスには一切興味がありません。重要なのは”自分の問題が解決するかどうか”。もっと言うならば、自分の問題が解決するならば、手段や方法は何でもいいと思っています。だからお客さんの本当の問題を見つけるために、頑張って100個考えてみてくださいね。
ある主婦の方は、経済的に自立をしたいけれど3人のお子様の子育てで忙しく、なかなか家から出ることができずに悩んでいました。そんな中「このまま子育てで人生が終わってしまう」と思いインターネットで調べた所、中国製品の輸入ビジネスを見つけました。
中国で数十円のものを、日本でより高値で売るビジネスを見よう見まねではじめた所、3ヶ月後に月収100万円、半年後に月収300万円まで自力で売上げを作ることができたそうです。
そこで彼女は「パソコンができない私でも、自立した女性になりたいと思って、決断して努力をしたら自立できた。これからはそれを伝える側になりたい」と星さんの講座へ通い始めたそうです。

今では日本全国から旦那さんのお給料から卒業したい、経済的に自立して旦那さんとより良いパートナーシップを築きたい主婦の方々が、彼女の塾に殺到しています。

ビジネスはお客様の問題解決。そのためにも、お客様の本当の問題をとらえ、打ち出すことをぜひ実践してみてください。
同日に開催された、女性起業家 鈴木実歩さんの記事はコチラから
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