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彫金作家 - ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア:SoloPro.biz (ソロプロ)」 https://solopro.biz ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア Sat, 01 Jul 2017 09:37:06 +0000 ja hourly 1 https://solopro.biz/wp-content/uploads/2021/11/cropped-5b78b44577f015eb4426c00956bb1164-32x32.png 彫金作家 - ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア:SoloPro.biz (ソロプロ)」 https://solopro.biz 32 32 フリーランスの集合体を“理想の組織”にするための10の極意とは? 伊勢丹新宿店のフロア売上記録を樹立したコラボブランド「F line」に学ぶ https://solopro.biz/f-line-02/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=f-line-02 https://solopro.biz/f-line-02/#respond Fri, 19 May 2017 00:23:30 +0000 http://solopro.biz/?p=1795 こんにちは! 恋する旅ライターかおりです。今回お話を伺ったのは、彫金作家の秋濱克大さん、油彩画家の大和田いずみさん、革作家の藤咲和也さんのコラボブランド「F line(エフライン)」のみなさん。ソロでのワークスタイルを掘...

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左から秋濱さん、いずみさん、藤咲さん
左から秋濱さん、いずみさん、藤咲さん

こんにちは! 恋する旅ライターかおりです。今回お話を伺ったのは、彫金作家の秋濱克大さん、油彩画家の大和田いずみさん、革作家の藤咲和也さんのコラボブランド「F line(エフライン)」のみなさん。ソロでのワークスタイルを掘り下げた前編に引き続き、後編ではコラボレーションを成功させるための秘訣をお聞きしました。

作品は一つ一つ手作業でつくり出されているそう。一目見ただけで「F lineのもの」だとわかるぐらい、オリジナリティが際立っています。

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デザイン・縫製を藤咲さん、金物・押し型の制作を秋濱さん、ペイントをいずみさんが担当するというおおまかな役割は決まっているものの、会社の就業規則のような絶対的なルールはないそう。それでも組織として、理想的なカタチを保ちつづけられるのはなぜなのか。

F lineのワークスタンスを参考に、フリーランスの集合体を“理想の組織”にするためのポイントを、10項目に分けてお伝えします。きっとソロプロのみなさんにとって、新たな可能性を見つけるヒントになるはず!

〜プロフィール〜

◎彫金作家 秋濱克大
東京藝術大学大学院彫金専攻修了。2009年、ジュエリーブランド「akihama」を立ち上げる。「羽」をメインモチーフにして日本の伝統的な彫金技法を用いて、現代的なジュエリーやオブジェを制作。羽には、天と人とが繋がるアイテムという思想が込められている。
http://akihama.com/
◎油彩画家 大和田いずみ
日本国内に加え、フランスを中心としたヨーロッパ、アジアにて作品を発表。2012〜2014年、NYに拠点を移し、個展を開催。現在は平塚にアトリエを移し、自身の制作に加え、F lineで新しい世界観を表現している。
izumi-ohwada.com
◎革作家 藤咲和也
1988年生まれ、 茨城県出身。2010年 東京経済大学経済学部卒業。2012年 製作活動をスタート。青い鞄をメインに製作。革や布を使った壁掛け作品やぬいぐるみなども製作している。
http://kazuya-fujisaku.com/
◎F line(エフライン)
ジャンルの異なる3人のアーティストが出逢って生まれたブランド。すべて手作業でつくり出された一点物の美しさが、最大のウリ。2015年8月に行われた新宿伊勢丹の展示販売会では、フロアのリニューアル以来、最高の売上を記録。
http://fline123.com/

F lineは時代にマッチした理想の組織のカタチ

かおり
私はフリーランスになって、もうすぐ1年半が経ちます。まだまだソロでの課題は多いものの、今後の方向性として「フリーランス同士のコラボレーション」をどんどん取り入れたいと考えています。そこで、ぜひみなさんにお話を聞かせていただきたかったんです。2015年にF lineを結成して、どんなメリットがありましたか?
秋濱さん
僕らは最初に開催した2015年の伊勢丹の展示販売会で、フロアの売上記録を樹立するという衝撃的なスタートを切りました。相性の良い個性の掛け算で生まれる可能性は、無限大だと感じています。
藤咲さん
F lineを通じてソロでの認知度が向上しただけでなく、F lineのファンの方が個々のブランドのファンになってくれることも多いです。
伊勢丹での展示会の様子
伊勢丹での展示会の様子
いずみさん
F lineの作品においてディスカッションするのはもちろんですが、個々の作品においても意見を言い合えるので、ソロの作品にもいい影響を与えてくれているいると感じますね。
秋濱さん
それにF lineの活動が収入の柱になれば、個人でもっと好きなことに没頭できます。藤咲くんにおいては、「彼にアーティスト一本で食べていってほしい」という気持ちがあって、コラボしたほうが売れるだろうなと思ったので、話を持ちかけたんですよ。
藤咲さん
それは初耳かも! F lineの結成は僕にとって、まさしく転機でした。
かおり
メリットだらけですね! 上司・部下などの従属関係がなく、それぞれが必要なタイミングで意思決定をする「ホラクラシー組織」が数年前から話題に出ていますが、まさしくそれと同じ「自立分散型」のチームだと思います。ソロの活動は一人で自由に動き回れる魅力がありますが、深い価値観でつながれるチームをつくって一緒に上昇できたら、もっとワクワクする未来をつくれると思うんです。

「最強のチーム」を築くために必要な10のこと

藤咲さんのアトリエにて。藤咲さんのオリジナルぬいぐるみがいたるところに
藤咲さんのアトリエにて。藤咲さんのオリジナルぬいぐるみがいたるところに
かおり
みなさんのように、お互いの個性を調和させながらステップアップできる、最強のチームを築くために必要なことを教えてください!!

1、センスの良さと相性を見極める

藤咲さん
僕らはお互いの作品のセンスだけじゃなく、生活におけるものの選び方など、ライフスタイルそのものも素敵だなと思っています。その人のセンスに共感できるかどうかは大切じゃないかなと。
秋濱さん
そうそう。個々の作品に惹かれて互いに声をかけあい、試作品をつくってみたら、めちゃくちゃ相性が良かった。一緒にやるなら、形にしたときの相性の良さを見極めることも必須ですよね。

2、仲良くなれる人としか組まない

藤咲さん
自立型の組織は人間性でつながっていると思うので、仲良くなれる人とだけ組むことをオススメします。
いずみさん
私たちは年齢も経歴もバラバラですが、上下関係は存在しません。すごくフラットな関係性を維持しています。自分が気持ち良くいられるかどうかが大事かなって。

3、尊敬し、与え合う

秋濱さん
近い存在でも、尊敬の気持ちを忘れないこと。「2人のために自分ができることをしたい」という姿勢をみんなが持っているから、調和がとれているんだろうなって。与え合う関係性ですね。
かおり
コラボするにあたって、報酬面はどのように話し合っているんですか?
秋濱さん
作品ごとに「個々の貢献度」を考慮して話し合っています。メンバーのがんばりを認めるのはもちろん、「今回はすごく貢献できた」と思ったら、自らアピールすることもありますよ。

4、依存しない

いずみさん
逆にメンバーに頼りきりになる依存の状態が生まれると、どんどん関係が崩れていくと思います。
かおり
依存は自立の真逆にあるものですしね。ただ、つらいときは一人で抱え込まず「信じて甘える」ことがあってもいいのかなという気がしています。
いずみさん
そうですね。お互いの状況によって柔軟に役割バランスを調整することも必要ですよね。

5、最強のチームだと自負を持つ

秋濱さん
僕らには「この3人で組めば絶対にいいものしか生まれない」という自負があります。その気持ちがあるから、実際に想像を超える良い作品が生まれているのだろうと感じています。
かおり
ソロ活動においても自負があることで、良い影響が生まれていると思います。チームにおいてもそれは同じなんですね。
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6、個性のバランスを重視する

藤咲さん
僕は作品をデザインするにあたり、基本的に「秋濱さんといずみさんの個性を生かすこと」を大事にしています。土台みたいな役割ですね。そうやって個性のバランスを調整することは必要でしょうね。でも、これからは2人を生かすテイストだけじゃなく、自分の色をもう少し出す作品があってもいいのかなと思っています。
秋濱さん
今後は藤咲色が強いもの、いずみ色が強いものなど、幅を広げていきたいですね。

7、都度、目的をすり合わせる

いずみさん
展示販売会用に作品をつくるときも、オーダーメイドの作品をつくるときも、その都度、達成したい目的をしっかりすり合わせるように意識しています。ランチタイムや移動中を使って、効率的にミーティングをしていますね。
秋濱さん
たとえば展示販売会なら、「モノを売ること」が一番の目的ではありません。僕らが一番大事にしたいのは「仲間をつくること」です。それを達成するための課題の確認や反省会を毎回、丁寧に行います。

8、意見は素直に伝える

藤咲さん
F lineでは僕が一番年下で、アーティスト歴も浅いんですが、思ったことは素直に伝えるようにしています。2人は巨匠クラスなのに、いい意味で頑固さがない。むしろ僕のほうがこだわりが強いかも(笑)。広い心で2人が受け入れてくれるので、伸び伸びとやらせてもらっています。
秋濱さん
基本的に、自分がやりたいことをやったほうがいいと思っています。よっぽどおかしなものじゃなければ、「やってみなよ」と受け入れますね。

9、得意を生かし不足部分は補い合う

秋濱さん
藤咲くんといずみさんは接客が上手で、展示販売会でも2人に接客を任せると、ちゃんと売上につなげてくれるんですよ。
藤咲さん
まず仲良くなってから買ってもらう。この順番はすごく大事です。僕らはお客さんとの相性も大切にしたいと思っています。
いずみさん
現場での役割は決めていませんが、それぞれが話しやすい人を接客するようにしたら、いい流れができるようになりました。
かおり
チームになることでアプローチできる層が広がれば、新たなファンの獲得にもつながりますね。
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10、スピーディーなコミュニケーションが取れる距離感

秋濱さん
モノづくりにおいては、試作品を見ながらすぐに相談しあえる環境も重要ですね。アイディアが冷めないうちにディスカッションすることでエネルギーの相乗効果が生まれ、「最高のモノをつくろう」と全員のモチベーションが上がるんです。
いずみさん
相手に投げたボールが大きくなって返ってきて、そのボールを大きくしてまた投げるみたいな。最後は受け止められないぐらいになることもあるほど(笑)。
藤咲さん
スピーディーなコミュニケーションによるエネルギーのパス回しは、最強のチームをつくるのに必要不可欠だと思います。

どんなときも楽しむことを忘れず、仲間の輪を広げたい

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かおり
みなさんは何よりも、日々を楽しんでいますよね。誰かを笑顔にしたいと思ったら、まず自分がワクワクするような人生を生きることが一番だと最近、実感しています。
いずみさん
そうですね。まずは自分たちが楽しむことが大事! 自分の精神状態がそのまま作品に表れてしまうので。
かおり
ライターも同じくです。これから、どのようにF lineを成長させていきたいと考えていますか?
秋濱さん
今年から年に2回だった展示販売会が4回に増える予定で、その後も販売できる場所が増えていくと思います。それに伴い作品数も増やしていきたいので、アシスタントを雇うなど輪を広げていけたらいいですね。
いずみさん
大々的に募集という感じではなく、きっと流れに乗って、いいタイミングで最高の仲間が現れるだろうなと思っています。
藤咲さん
あとは、周りの人たちを巻き込んでアイディアを募って、作品づくりに落とし込むのもおもしろいなって。メンバー以外にも平塚に住む仲間に相談して、デザインを決めることもあるんですよ。今後、そういった化学反応をもっと起こしていきたいですね。

 

「このメンバーと出会えて、本当に運が良かった」。最後にそんなことを話してくれたF lineのみなさん。確かに上述した10個のポイントをすべてクリアできる人を見つけるのは、簡単ではないでしょう。

ですが私自身、自分が一番大事にしたい価値観がクリアになった途端、コラボしたい相手と続々と巡り会うことができました。実際にイベントでコラボが決まっている方もいれば、今後、イベントの共催や書籍出版を企画している方もいます。私の場合、会いたい人に会いに行く、好意や尊敬の気持ちを口に出す、自ら企画を立てて行動する、この3つを大事にしています。

ソロ活動も楽しいですが、仲間と一緒に切磋琢磨しあって、よりたくさんの人を幸せにできたら、きっともっと楽しい!! フリーランサーとして自身の未来を模索しているみなさん、ぜひコラボレーションを選択肢の一つに加えてみてください。

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彫金作家×油彩画家×革作家の大人気コラボブランド「F line」。アーティスト ストーリーからひもとく「自分の道の見つけ方」 https://solopro.biz/fine-01/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=fine-01 https://solopro.biz/fine-01/#respond Wed, 17 May 2017 06:37:09 +0000 http://solopro.biz/?p=1761 こんにちは! 恋する旅ライターかおりです。今回は、ビーチに程近く開放的な雰囲気がとっても気持ちいい平塚にやってきました。 お会いしたのは、彫金作家の秋濱克大さん、油彩画家の大和田いずみさん、そして革作家の藤咲和也さん。み...

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左から藤咲さん、いずみさん、秋濱さん

こんにちは! 恋する旅ライターかおりです。今回は、ビーチに程近く開放的な雰囲気がとっても気持ちいい平塚にやってきました。

お会いしたのは、彫金作家の秋濱克大さん、油彩画家の大和田いずみさん、そして革作家の藤咲和也さん。みなさんはソロアーティストとして活動しながら、3人でのコラボブランド「F line(エフライン)」も展開されています。

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鮮やかなペイントが施された革、そして羽の型押しとチャームが目を引くF lineのレザーポーチ

個々でも華々しく活躍されているみなさんですが、3人の個性が絶妙に調和したF lineのアイテムは、世界に二つとない最高傑作! 年に2回ほど行われている伊勢丹の展示販売会では、フロアでの売上記録を樹立するという功績を残しているんです。

ジャンルの異なるソロの融合。それはソロの活動だけでは見えなかった「可能性」を引き出すツールになり得るはず。そこでF lineの拠点・平塚におじゃまし、ソロでのワークスタイルとともに、コラボを成功させるための秘訣を探ってきました。

〜プロフィール〜

彫金作家 秋濱克大
東京藝術大学大学院彫金専攻修了。2009年、ジュエリーブランド「akihama」を立ち上げる。「羽」をメインモチーフにして日本の伝統的な彫金技法を用いて、現代的なジュエリーやオブジェを制作。羽には、天と人とが繋がるアイテムという思想が込められている。
http://akihama.com/
◎油彩画家 大和田いずみ
日本国内に加え、フランスを中心としたヨーロッパ、アジアにて作品を発表。2012〜2014年、NYに拠点を移し、個展を開催。現在は平塚にアトリエを移し、自身の制作に加え、F lineで新しい世界観を表現している。
izumi-ohwada.com
◎革作家 藤咲和也
1988年生まれ、 茨城県出身。2010年 東京経済大学経済学部卒業。2012年 製作活動をスタート。青い鞄をメインに製作。革や布を使った壁掛け作品やぬいぐるみなども製作している。
http://kazuya-fujisaku.com/
◎F line(エフライン)
ジャンルの異なる3人のアーティストが出逢って生まれたブランド。すべて手作業でつくり出された一点物の美しさが、最大のウリ。2015年8月に行われた新宿伊勢丹の展示販売会では、フロアのリニューアル以来、最高の売上を記録。
http://fline123.com/

覚悟を決めて挑み、花開いた個性〜秋濱克大’s Story〜

人気アイテムのチタンとゴールドのチョーカー
人気アイテムのチタンとゴールドのチョーカー
かおり
秋濱さんの手から生み出されるジュエリーの美しさに、惚れ惚れします。ぜひ、秋濱さんのアーティストとしての歩みを聞かせてください!
秋濱さん
僕の美術との出会いは高校1年生のときでした。勉強に楽しさを見出せず、やる気を失っていた僕を見かねた母から絵画教室を勧められ、その教室で石膏デッサンにハマったんです。勉強はがんばれなかったけど、デッサンには自然と夢中になれました。そのうち美大を目指すようになって、2浪して東京藝術大学美術学部工芸科に入学しました。6コースある工芸科のなかで、彫金と一番相性が良いと感じて彫金専攻に進んだんです。
かおり
夢中になれる好きなものに出会えると、眠っていたやる気が引き出されますよね。
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秋濱さん
大学院を修了したあと、助手として大学で3年間、勤務しました。その後は、カルチャー教室の講師を3つ掛け持ちしたり、テーマパークのペイントをしたりして、なんとか日銭を稼いで。そのうち専門学校での講師業が決まり、講師と作家活動の2足のわらじ生活がスタートしました。初期の個展ではオブジェをつくっていたんですが、毎回赤字でしたね。
かおり
やっぱり、アーティスト1本で食べていくのは茨の道なんですね。
秋濱さん
でも、その後、教えていた専門学校のコースが廃科になったタイミングで独立して、オブジェからジュエリー制作に方向転換したら案外やっていけたんですよ。きっと、分散していたエネルギーが作家活動一本に集中したからでしょうね。
かおり
私も勢い任せでフリーランスの道を選んだのですが、やってこれたのは秋濱さんと同じ理由かもしれません。
秋濱さん
僕のソロ活動が軌道に乗ったキッカケは、ネット上で有名だったスピリチュアルな世界の女性との出会いでした。僕自身スピリチュアルなことが好きで、その女性とコミュニケーションを取るようになり、彼女に指輪を作ったんです。彼女がネットで宣伝してくれた途端、指輪の受注依頼がバーッと舞い込んできて。あまりにも状況が変化しすぎて、メールチェックをするのが怖くなるぐらい(笑)。
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大好評を博したオリジナルの指輪
かおり
ええ!? すごい! インフルエンサーのような人とつながることは、時に状況を一変させるほどの威力がありますよね。
秋濱さん
予想外の出来事でしたね。必死に指輪を制作するなかで、今でも忘れられないエピソードがあって。それまで深く思い悩んでいた人が、僕がつくった指輪を身につけたことで気持ちが前向きになり、笑顔を取り戻してくれたんです。ジュエリーって勇気や安心を与える「お守り」のようなアイテムなんだと、その価値を再確認できました。
かおり
自分が生み出したもので誰かを笑顔に導くことができるのは、これ以上ない幸せですね。
秋濱さん
「ジュエリーアーティストとして生きていこう」と心を決めた矢先に、羽をモチーフにしたジュエリーで賞をいただきました。それを機に「羽といったら秋濱」と言われるぐらい極めようと思い、羽モチーフの制作に没頭したんです。
賞を受賞したジュエリー
賞を受賞したジュエリー
かおり
ものすごく繊細な彫りに脱帽です! この羽モチーフが、今や秋濱さんの最大の個性になっているんですね。でも正直ここまで細かく彫るのは、ご苦労も多いのでは?
秋濱さん
ご想像どおり、ものすごく大変です。でも少ない手数では、どうしても満足する仕上がりにならなくて……。「徹底的に彫ろう」と覚悟を決めて突き詰めたら、次元が変わるぐらい際立った仕上がりになった。これを続けることは勇気がいる選択でしたが、徐々に体が慣れていけば作業スピードは必ず上がります。
かおり
覚悟を決めたことで個性が花開いたんですね。本当に素敵! 秋濱さんがソロで活動する際に、一番大事にしていることをお聞きしたいです。
秋濱さん
ひたすら彫り進めるルーティンな作業が続くときは、わずかでも自分に新しい挑戦を課しています。彫り方を工夫したり何かしらの改良を加えることで、新たなおもしろさが生まれるので。オーダーアイテムの場合は、その方のことをとことん考えて、一番喜んでもらえるアプローチを探ります。

好きが炸裂し、唯一無二のアーティストへ〜藤咲和也’s Story〜

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かおり
私、藤咲さんにはどうしても聞きたいことがあるんですよ。強烈なオーラを放つオリジナルのぬいぐるみたちが、どうやって生まれているのか。藤咲さんのFacebookを見て、気になって仕方なくて!
藤咲さん
いきなりそこ?(笑)。あれは2016年の個展用に制作したクッションから派生して、偶然生まれたんですよね。最初は動物の顔をかたどったクッションをつくっていたんだけど、ノリに任せていたら、どんどんおかしな生物が誕生して(笑)。
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藤咲さんのアトリエで一層目を引くぬいぐるみたち
かおり
(爆笑!)イマジネーションのままに?
藤咲さん
もはやイマジネーションさえも置いていっている感じですね。無心でひたすら手を動かして、仕上がったら「何これヤバイ!」みたいな(笑)。
かおり
さすがアーティスト!! そんな藤咲さんがなぜ、ハンドメイドで革小物を制作する革作家の道を選んだのか、ストーリーをお聞きしたいです。
藤咲さん
僕、昔から特にやりたいことがなくて「この人生をどうしようか」って思ってたんです。大学では幅広い選択ができるように経済学部に進学しました。大学卒業後に王子で友達3人とルームシェアしていて、そのうちの1人が趣味でバッグや財布をつくっていたんですよ。彼の高校の校章が飾り付けされていたその財布がめちゃくちゃカッコよくて、「こんなの自分で作れるの!?」って体に電流が走るぐらいの衝撃で。友達に教えてもらいながら僕もバッグをつくってみたら、おもしろすぎて興奮が止まらなかった。
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Kazuya Fujisakuの記念すべきバッグ第一号
かおり
バッグづくりにハマって、そのまま革作家の道に?
藤咲さん
いえ、当時は遊びみたいな感じでした。少しだけ就活はしたけど、このままだと絶対つまらない人生になると思ったので、その道を選ばずに。
かおり
大学を卒業して就職しない選択をするのは、勇気があるなと思います。そして自分にすごく正直ですよね。
藤咲さん
そう言われればそうかもしれないですね。そのうち作家活動と並行して、東急ハンズ渋谷店で金属加工のアルバイトを始めました。そこで、仕事の合間に自分の作品で使う金属も加工したりして。
かおり
未経験でも、そういうアルバイトってできるものなんですね。
藤咲さん
ある日ハンズに行ったら、サンタクロースの帽子をかぶった金髪のおじさんが目に飛び込んできて。「なんでハンズにこんなハジけた人が?」と思って、「何しているんですか?」って聞いたら、「糸ノコやってんだよ」って(笑)。その人がやっていた金属加工がおもしろそうで、カバン制作にも生かせると思ったので、「バイトが空いていたらやらせてください」と声をかけました。そのときはいっぱいで断られたけど、しばらくして「やってみる?」って電話がかかってきて。
東急ハンズでの アルバイト時代
東急ハンズでの アルバイト時代
かおり
行動力ありますね。「やりたい」と躊躇なく声をかけられるから、引き寄せる力が強いのかもしれないですね。最初はどうやってオーダーを受けていたんですか?
藤咲さん
新作ができあがるたびSNSで発信していたら、コメントをたくさんもらえるようになって、知り合いからのオーダーが徐々に増えていきました。でも、遊びの延長って感じでビジネスっぽさはまだなかったですね。独り立ちしたのは、2年ほど前に平塚に引っ越したタイミングでした。秋濱さんに「アトリエを一緒に使わない?」って誘ってもらって。
かおり
なるほど。私もSNSに実績を投稿していたおかげで、仕事の幅がグッと広がりました。独立してからは順調にオーダーが伸びていったんですか?
藤咲さん
そうですね。個人の活動と並行して、2015年からF lineの活動もスタートし、認知度が上がったおかげだと思います。
かおり
それにしても、学校などで習ったわけでもないのに、我流でバッグや財布をつくれるものなんですね。
藤咲さん
制作がおもしろすぎて夢中になって調べながらやっていたら、できちゃったんですよね。
2016年11月に開催した個展の様子
2016年11月に開催した個展の様子
かおり
ひたむきに情熱を注ぐと、予想できない結果を生み出すことがありますよね。私は仕事において「好き」と「ワクワク」を価値基準にしてから、今まで以上に反響をいただけるようになり、思わぬ成果が出ています。
藤咲さん
いかに自分が楽しいかを大切にする作品もありつつ、オーダーメイドの場合は、「使ってもらう人のために」という気持ちが一番ですね。気持ちを込めるほど良質なものができるので。

ブレない芯を持ち、形のないものを自分らしく描く〜大和田いずみ’s Story〜

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かおり
F lineの作品には、独特のやわらかな世界観がありますよね。これは、いずみさんのペイントがあってこそという気がします。
いずみさん
今でこそ鮮やかな色合いの作品が増えましたが、油絵を始めたばかりの頃は暗い絵が多かったんですよ。
かおり
ええ!? 意外ですね! いずみさんのストーリーもすごく気になります。正直、画家で食べていける人って、ほんの一握りだと思うので。
いずみさん
でも回り道はしているんです。昔から絵を描くことが好きで美大への進学も考えたんですが、やっぱり得意な絵をすぐに活かせる職業に就きたいと思って、専門学校でグラフィックデザインを学びデザイン事務所に就職しました。
かおり
そのお仕事は、充実していたんですか?
いずみさん
デザイナーとして周囲には評価してもらっていたものの、だんだんとクライアントの意向と自分が表現したいもののギャップが広がり、違和感が出てきてしまい……。2年ほど勤めたところで体調を崩し、「心が体についていっていない」と感じて退職しました。そして実家の仕事をしながら、油絵の教室で一から絵を学び始めました。
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かおり
抑えきれない衝動があるからこそ、アーティストに向いているんだろうなと感じます。私はライターですが、最近その想いが隠しきれなくなってきました。「このテーマを書きたい!!」って魂が叫んでいる感じ。その想いを素直に受け入れることで、仕事に対する充実度は格段にアップしました。
いずみさん
我慢していたものが爆発したときのエネルギーってすごいですよね。当時習っていた絵の先生がすごく私にマッチしていて、だんだんと自分が描きたい絵の方向性をつかみ始め、日本で個展を開催するようにになりました。そのうち「誰も私を知らない海外で評価されたい」との欲求から、「ル・サロン」という世界でもっとも歴史のあるパリの公募展に応募したら、審査に通り出展できることになって。
パリのル・サロン展に出展した阿修羅像
パリのル・サロン展に出展した阿修羅像
かおり
圧倒されますね。強いエネルギーがひしひしと伝わります。
いずみさん
全体的に色味が暗いですよね(笑)。いろいろな葛藤があった時期だったので、その心模様が作品に表れたんでしょうね。
かおり
その後は画家として、順調にステップアップしていったんですか?
いずみさん
阿修羅像の作品を観てくださった「銀座ギャラリー桜の木」の会長さんから声をかけていただき、桜の木で個展を開催できることになって。とはいえ、あまりに巨匠クラスばかりを扱うギャラリーで恐縮していました。すると会長さんが、「あなたはまだ未熟だけど、情熱と才能がある。若い今だからこそ声をかけているのよ。お客様はそんなあなたを育てようと思うのよ」と。当時、私は28歳でした。景気がいい時代だったこともあり、その個展で作品が完売して、そこから絵の道一本に専念しました。
かおり
若さって周りを巻き込める純粋なエネルギーがありますよね。
いずみさん
そんなふうに誰かから応援してもらえるんだって、すごく嬉しかったですね。その後は、ニューヨークやヨーロッパ、アジア地域でも作品を発表するなど、活動の幅を広げていきました。
2016年 観○光(かんひかり)展に出展した「母なる自然」
2016年 観○光(かんひかり)展に出展した「母なる自然」
かおり
銀座での個展がまさに転機だったんですね。いずみさんが、画家として一番大事にしていることはなんですか?
いずみさん
サインを見なくても、私の作品だとわかるぐらいオリジナリティがあふれ出ていることですね。絵には表現の選択肢が無限にあります。だからこそ自分に芯がないと、何を伝えたいのかわからないブレた絵になってしまう。感性を刺激してアップデートしつつ、揺るがない芯は持ち続けなければと。そして私の個性として、光など形のないものを自分らしく描くことを大事にしています。

 

3人の取材を通して、みなさんは共通して「感度が高い」と感じました。何をすると心地よくて、何をすると違和感が生まれるのかを見逃さない。そして、一つの物事にのめり込んだときに生まれるエネルギーはやっぱりすさまじい。「好き」というパワーが強ければ強いほど、立ちはだかるハードルを難なく越えていけるんですよね。そのパワーをまっすぐに生かすことで、価値につなげることができるはず。

後編はF lineとして3人でコラボすることで生まれるメリットや成功の秘訣に迫ります。

フリーランスの集合体を“理想の組織”にするための10の極意とは? 伊勢丹新宿店のフロア売上記録を樹立したコラボブランド「F line」に学ぶ

The post 彫金作家×油彩画家×革作家の大人気コラボブランド「F line」。アーティスト ストーリーからひもとく「自分の道の見つけ方」 first appeared on ソロプレナー(一人起業家)のウェルビーイングをととのえるメディア:SoloPro.biz (ソロプロ)」.

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