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「Beyond Freelance !!」
そんなテーマで、普通のフリーランスとは一味違う活動をされている方たちが登壇するイベントが開催されました。
主催は、フリーランス研究家の黒田さんが仕掛けるフリーランスユニット「FreelanceNow」。
ん、「FreelanceNow」とは、そもそも何だ?
という方もいると思うので、HPから活動内容を引用すると……
約900名のフリーランスユニットです。様々なジャンルのフリーランスが集結しているので、どんな仕事もお任せいただけます。構成としては、おおよそ2割エンジニア、2割デザイナー、2割コンサルタント、1割ライター、1割マーケター、1割ディレクター、1割特質系といった感じです。
とのこと。フリーランスが活躍するための互助組織なので、個人で活動しているみなさん! 要チェックですよ。(入会するには審査があるみたいです)
freee株式会社のオフィスに70名以上が集まった「Freelance Night」。早速、イベント内容をレポートしてみたいと思います。
「とりあえず法人化」のススメ
・川端 大介
1987年生まれ、石川県 ⇛ 北海道育ち。早稲田大学社会科学部を卒業後、2011年、日本IBMにて営業(クライアントレップ)として入社。IT法人営業を3年経験したのち、「自分の手でやはりモノが作りたい」という気持ちが強くなり、2014年春にフリーランスエンジニアに転身、その後2015年11月に株式会社STOVEを設立。受託案件を重ねる中で、「真にソフトウェアらしいことがしたい」と考えるようになり、新サービスを企画・開発。現在はリソースを完全に新規事業に傾け、『高品質なウェブサイトを5分で始められるクラウドサービス WYSIC[ウィジック] 』を2017年春にαリリース。
最初に登壇したのは、日本IBMからフリーランスとして独立した川端 大介さん。
フリーランスのメリットは、やりたい仕事があれば、どんどん踏み込んでいけること!動きやすいし、無茶もできる。ただ、儲かっても一人でしか喜べないので、想いを共有する人がいないと寂しい……という課題も。
そこで、とりあえず仲間と法人化! そこで変わったものとは……?
「自己認識の変化」
法人になると、なんかそれっぽいサービスを作らないといけないのでは? と、いい意味で気合が入り自社サービスの開発を進め、『高品質なウェブサイトを5分で始められるクラウドサービス WYSIC[ウィジック] 』を2017年春にαリリースへ。
現在は、新たなクリエイティブへの挑戦ができる環境を整えているという川端さん。やりたいことを一緒にできる仲間と、どんどん挑戦していこう!というメッセージをいただきました。
肩書きが変われば働き方が変わる
・黒田 悠介
日本のキャリアの多様性を高めるために自分自身を実験台にしている文系フリーランス。新しい『事業』『働き方』を生み出すことが生業。帽子とメガネがトレードマーク。東京大学文学部心理学→ベンチャー社員×2→起業→キャリアカウンセラー→フリーランス(ポートフォリオワーカー)→兼業COOというキャリア。スタートアップやベンチャーのディスカッションパートナーとして年間20社の 新規事業の立ち上げを支援。フリーランスに関する情報を発信する「文系フリーランスって食べていけるの?」というメディアを運営し、登壇実績多数。
2人目の登壇者は、今回のイベントの仕掛け人である黒田 悠介さん。
天職を自分で作る肩書き創造術と題して、肩書きを作るときに大事なことを紹介していただきました。
まず、黒田さん自身、今まで6回も肩書きを変えているそうです。
▼ Webコンダクター
▼ ビジネスプロデューサー
▼ ビジネスデザイナー
▼ 人間中心ビジネスデザイナー
▼ インサイトハッカー
▼ (現在)新規事業ディスカッションパートナー
それぞれ、その肩書きで活動をしてみての違和感や、これからやりたいことなどが変えた理由になっているそうです。
肩書きを作るポイントは以下の図にあるように、自分のcan(できること)とwill(やりたいこと)を意識すること。
そして、まだできないけど、やりたい分野(上の図で言うと、willにかかるところ)で作ると、よりチャレンジングで成長できるそうです。
あとは、掛け算をすることも大事。
ライティングができるマーケターなど、できることや社会のニーズと照らし合わせ、掛け合わせて肩書きを決めると、自分をレアカード化できます。
例えば、フォトグラファー ⇒ ライブフォトグラファー、ライターでもママとして活動していれば ⇒ 子育て奮闘ママライターのように。
ぜひ、上記の法則を用いて自分でも考えてみたいですね!
フリーランスがイントレプレナーとつながるメリット
・小室 吉隆
2005年からインターネットビジネスに従事し、Webサービス事業会社・受託開発会社の双方の立場を経験をした後、2014年に開発&デザイン&マーケティング支援をワンストップで提供するVisso株式会社に参画。現在はWebディレクター・コンサルタントとして、中小企業のWeb・ITに関する経営課題解決を支援。会社外で、社会人向け経営&マーケティング勉強会「ナレッジコモンズ」を2011年から月1回のペースで主催。上級ウェブ解析士、経営心理士、MCPCモバイルシステム技術検定2級、知的財産管理技能士3級。趣味は釣り、琉球古典音楽(三線)、サバイバルゲーム。
3人目の登壇者は、Visso株式会社でWebディレクター・コンサルタントとして活動している小室吉隆さん。
僕のビジョンは「社畜バンザイ!」 と冒頭でアピールした小室さんがテーマとしたのが「イントレプレナー」について
聞きなれないキーワードだと感じる方もいるかもしれませんが、勤め人として組織をうまく活用している人を想像してみてください。
そして、そういった方々が持っている特徴はこの3つ。
主体性、巻き込み力、組織力。
LINE株式会社の役員であり、ソーシャルメディアでもよく話題になる田端さんなどをイメージするとわかりやすいかもしれません。
そんなイントレプレナーとフリーランスがつながるメリットはたくさんあります。
イントレプレナーは、仕事の面白さを優先し、イーブンな人間関係を作り、チームで目的達成を目指したいという思考回路があるため。
これって面白い仕事につながりそうではないですか?
それにフリーランスの人も、現時点のクライアントが3年後もつながっているとは限らないなど課題は多いと思います。その上でも、組織の中にいるイントレプレナーとつながることはとても意味があるはず。
ちなみに、イントレプレナーとどこで会えるかといえば、今回みたいな場(勉強会やイベント)が多いとのことなので、何か興味がある場があれば積極的に参加してみましょう!
女性フリーランスコミュニティ『リズムーン』の軌跡
・小野 梨奈
1977年、北海道函館市生まれ。働く女性のためのWebメディア「cafeglobe.com」を経て、2006年に独立。Webプロモーションまでを含めたWebサイト・Webコンテンツの企画・制作を中心に行っている。最も関心のある活動テーマは、一人一人が望む多様な働き方、生き方を平等に選び、実現できる世の中にするために必要なことは何かを考え、行動していくこと。その活動のひとつとして、2009年に「Rhythmoon」を立ち上げ、フリーランスという働き方に関する情報を女性目線で発信している。プライベートでは、夫、子2人の4人家族。現在、国内外に限らず、どこにいても仕事ができるワークスタイルを目指して自らも模索中。
最後に登壇したのは、フリーランスという働き方に関する情報を女性目線で発信している「Rhythmoon」を立ち上げた小野 梨奈さん。
現在は、10歳、6歳、3歳の母でもあります。
そんな小野さんが2006年に独立したきっかけは、仕事の幅をもっと広げたい、キャリアは自分主導で行いたい、自分が大切にしたいことは何だ?との思いから。
でも、自由度の高いフリーランスになったものの、はじめはわからないことだらけ。営業、請求書の作り方、仕事をしてもすぐには報酬が振り込まれないなど……しかも、そのタイミングで妊娠して育休に。
漠然と同じように働けると思っていたし、仕事も子育ても同時進行で欲張りに楽しみたい、ライフイベントの波に合わせて働きたいと思っていた小野さん。
一人一人が望む多様な働き方、生き方を平等に選び、実現できる世の中にするために必要なことは何かを考え、2009年に「Rhythmoon」を立ち上げたそうです。
また、現在は、合同会社カレイドスタイルを設立し、Webコミュニケーション事業に置ける戦略的なソリューション提供も行ないながら、コミュニティ事業にも注力。
上記の表にあるように、情報メディア・イベントセミナー・JOBマッチングの三報からフリラーンスで働く人を応援しています。
参加者全員パネラーのパネルトーク
「Freelance Night」の面白いところは、登壇者の話を一方的に聞いて終わりではないこと。
sli.do という、参加者の意見を集めるWebサービスを活用し、関心が高い質問をみんなで話し合うパネルトークの場が用意されていること。
・フリーランスのマッチングサービスってぶっちゃけどうなの?
→ 特殊なスキルセットの新たな出会いがあるかも。でも、依頼内容、更新頻度はよく見よう。
・フリーランスの女性はどんな職種が続けやすい?
→ ライター・エディターならもしかして……
・税金対策に法人化ってしたほうがいいの?
→ 売上1000万円以上は起業しよう!
・フリーランスから法人化すると収入は増えるの
→ 法人化すると1つ1つの案件の単価を上げやすい
などなど、だいぶかいつまみましたが、こんなやり取りを登壇者と参加者の垣根なく話せる素敵な場でした。
まとめ
普段、一人で働くことが多いフリーランス(個人事業主)。
個人が働き方を進化させるには、いろいろな働き方の選択肢を知り、少しでもピンときたことにトライしてみたり、何かあった時のセーフティネットになるコミュニティや仲間など横のつながりを作ったり……こういう場に参加することのメリットはとても大きいと感じました。
そして次回、「FreelanceNight Vol.3 」は11/30 (木) に、複業を意味する「Side Hustle(サイドハッスル」というテーマで開催予定みたいです。
登壇ゲストは、三原 菜央さん、河野 伸樹さん、そして……あれっ、松田 然!?
この記事を書いている僕も登壇するので、ご都合つく方はぜひお越しください!(すみません、わざとらしい紹介でw)
>FreelanceNight Vol.3 ~Side Hustle!!~
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