副業・複業するなら、自分のエネルギーを注げることをやろう【「パラキャリ未来会議Vol.1」イベントレポート(後編)】

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「パラキャリ未来会議Vol.1」イベントレポート、後編。これからどうなる?『副業解禁、議論の現場から』と題し、副業・兼業の実施、経験があるパネラーによるディスカッションが行われました。

前編はこちらから

いきなり独立ではなく、まずはパラレルキャリアからという選択肢も 【「パラキャリ未来会議Vol.1」イベントレポート:前編】

後編では、独立した人の副業を始めるキッカケや、企業側から見た専業禁止の理由などのトークが繰り広げられたイベントの模様をご紹介します。

第二部パネラー紹介

スクリーンショット 2017-03-31 20.20.31柳内啓司
株式会社ヒーロー、株式会社ビジネスライフ 代表取締役社長TBSテレビ編成局コンテンツ戦略部に所属。1980年生まれ。東京大学卒。在学中、サイバーエージェントにてウェブコンテンツ制作に携わった後、2005年TBSテレビに新卒入社し、番組のデジタルプロュースを手がける。著書に『ご指名社員の仕事術』『人生が変わる2枚目の名刺』。
スクリーンショット 2017-03-31 20.20.16加藤健太
株式会社エンファクトリー 代表取締役社長
リクルートを経て、All Aboutの創業メンバーとして財務、総務、人事、広報、営業企画など裏方周りのあらゆることを担当し、取締役兼CFOとして2005年に IPO。 その後、現在の株式会社エンファクトリーを分社し代表に就任。エンファクトリーでは「ローカルプレナー(※)のための自己実現ターミナルの創造」を目指し、 また、社内では「専業禁止!!」という人材ポリシーを打ち出して、関わる人々すべての「生きるを、デザイン」を応援中。 ※ローカルプレナーとは専門家やフリーランス、つくり手はもちろんのこと、企業に勤めながらパラレルワークやNPO・ボランティアなどを通じ、自己実現に向けて自ら生活や、働き方や生き方をデザインし、実行する人々を総称する造語です。
スクリーンショット 2017-03-31 20.20.57森木恭平
株式会社サーキュレーション 執行役員、株式会社HIROKEN 常務取締役 兼COO、株式会HHR 代表取締役社長大学卒業後、株式会社インテリジェンスへ入社。大手企業担当部門でのトップ営業を経て人材紹介部門のITマーケットのマネジャーに最年少で着任する。ソーシャル部門の立ち上げや、様々な新規プロジェクトを成功に導く。株式会社サーキュレーション執行役員、株式会社HIROKEN 常務取締役 兼COO、株式会HHR 代表取締役社長を務めながら、自らも外部アドバイザーとして複数社の経営支援に携わる。
●モデレーター

スクリーンショット 2017-03-31 20.20.24西村創一朗
プロフェショナル&パラレルキャリアフリーランス協会 理事/働き方改革コンサルタント/副業研究家

1988年、神奈川県生まれ。 首都大学東京法学系を卒業後、2011年に新卒で株式会社リクルートキャリアに入社し、法人営業(MVP複数回受賞)、新規事業企画、採用担当を歴任。本業の傍ら「二兎を追って二兎を得れる世の中をつくる」をビジョンに掲げ、2015年に株式会社HARESを創業。2016年末にリクルートキャリアを退職し、独立。プライベートでは8歳の長男、5歳の次男、0歳11カ月の長女の三児のパパ。NPOファザーリングジャパン理事。

「専業禁止」を掲げる理由は自分自身にキャリアを作るため

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西村さん
株式会社エンファクトリーでは、副業禁止ではなく、専業禁止を掲げていますよね。その背景について教えてください。
加藤さん
以前リクルートにいました。バブルギリギリの時代ですね。金融がやばいなど言われていて、自分の知らないところでなにが起きているのか?という感覚がありました。そこで、自分がピンで立っていないと、自分の人生をデザインできないと思ったのです。

それも踏まえ、副業・複業をすることは社会のいろいろなことを知る機会であり、仕事をして成長していく機会なんです。会社がずっと続く時代ではない今ならなおさらです。

現在、私が経営しているエンファクトリーでは専業禁止にしているため、副業から起業した人が10人います。そのうち5人は独立してからも、うちとも一緒に働いています。

西村さん
森木さんが副業、兼業に関わるきっかけはなんでしたか?
森本さん
興味のある会社の事業を無償でお手伝いしたのが最初です。その時にいた会社ではできないことを、他の会社で無償でも引き受ける。おせっかいをやいた感じで(笑)

具体的に僕がやったのは、土日にの空いた時間で無償で提案書を作り、その担当者に渡したことです。すると、その企画が社内で採用され担当者の手柄になりました。そんなところから好きなことが仕事になる種が生まれてきます。

なので、興味のある仕事をするコツは、社外で同じレベルの担当者を探し、その人が会社で偉くなるように仕向けることですね。僕がやったのは。

西村さん
あまり副業に縁が無さそうなTV局にいた柳内さんは、いかがでしょうか?
柳内さん
どうしても取り上げたい企画があっても、知名度が低いと取り上げてもらえない。そこで、副業をしながら取り上げたい対象の実績を作り、そこを取り上げてもらえるようにする。ということをやりました。

具体的には、カメラマンをマネジメントしたり、才能がある人を伸ばして目立たせてること。そんなところから、今まで会社で扱ってもらえなかった仕事を副業としてやりだしたのがキッカケです。

副業を思いっきり楽しむコツ

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柳内さん
あまり深く考えずに、目の前のことをひたすらやる。1番取り組みたいことをやるのが、エネルギー効率が良いんです。
森本さん
目標設定が大事。どう人生をありたいのかを考えることかな。副業をするなら、本業で会社から文句を言われないように、キッチリ目標を設定してやりましょう。社内で成果を出していれば、発言権が得られます。そうなれば、19時以降は他の会社で働く、土日や空いている時間に好きなことをやるという方法もアリだと思います。本当に自分がやりたいことは社外でやり、時間で切り分けるのがいいんじゃないかな。

副業解禁のメリット・デメリット

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専業禁止を掲げている株式会社エンファクトリーの加藤さんに経営者としてのメリットとデメリットを聞きました。

メリット

  • 副業は自分で商売をしてみよう、というコンセプト。人材が育つ
  • 本業との連携ネタが増えてくる
  • 副業オープンなので、社員同士の刺激、相乗効果がある
  • やめても縁を切らない→近いところで起業するので、軸足が出るだけで共同事業になる雰囲気
  • いろんな側面から仕事に関われる
  • 副業をキッカケに会社での仕事が生まれるケースもある

デメリット

  • ほとんどない
  • 副業で起業する人が増えて人社員が辞めると、社内のリーダーは急な成長を求められる(ただ、それはいいことだと思う)

副業を語る立場として登壇しているが、逆に自身の会社は副業禁止にしている森木さん。その理由は?

森本さん
うちの社員には今はまだ我慢してほしい。元気の良い社員が多いから副業解禁しちゃったら朝会社に誰もいない。とかありえる(会場笑)

ただ、上司の心を握って副業するのもアリかと思います。「本業にはコミットするから、空いている時間でやっていいですか?」のような。ただ、うちの会社的には本業にフルコミットしてほしいので、まだ副業禁止を守り続けますが(笑)

副業を考えている方へメッセージ

加藤さん
一度副業、起業をやってみる。そこで、会社に戻っても全然良いです。会社としては、その機会を提供していくのが大事ではないかと考えます。国から提言書が出てきたけれど、大企業は優秀な人が集まり、副業は禁止されている。地方のレガシー産業などはちょっと優秀な人がプロジェクトに入るだけで底上げがされる。そこを推奨していきたい。
森本さん
昔はマルチプレイヤーを進めてきたと思う。が、いまは違う。自分自身のクリエイティブな部分をどうやって尖らせるのか? その尖りをどう使うのか? が重要。
柳内さん
(個人の観点ですが)大きな企業は打席に立てるのが遅い。透明な人材になることに向かって頑張っているイメージ。でも、早めに打席に立つのがパラレルキャリアでは大事ではないか。不幸な雇用のミスマッチを防ぐためにも一歩を踏み出そう。

パラキャリに参加して

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私が、とても共感した部分は「面白そうなことがあれば、無償でも参加して自分のキャリアアップに活かす」という視点です。

その仕事がお金になるかどうかは、わかりません。でも、興味があるからやってみる。楽しそうだからやってみる。というフットワークの軽さはとても重要な要素です。

また、企業に務めつつ個人の事業を並行して行う。企業務めで生活は安定させつつ、思いっきり好きな仕事をする。

フリーランスなのか会社勤めなのか。どちらかに振り切るのではなく、より自分らしい生き方をするために「パラキャリ」を選ぶ。

そんな選択もアリなんじゃないか? と思いました。

 

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