【脱・東京の働き方】地方在住ライターって、ぶっちゃけ生活できますか? #ライター交流会

top働き方の多様化が進む昨今。ライターの仕事も、都会だけにあるわけじゃない!?

……と、いうことで「地方在住ライター」がテーマのイベントが東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」で開催されました。このメディア「SoloPro」編集長の松田然(もゆる)も登壇者として参加したので、イベントで話した内容を一部ご紹介します。

当日は東京開催ながら、遠方から参加した方も多く50名以上が集まる熱気に満ちたイベントになりました。個人的には登壇者でメモできなかったので #ライター交流会 のツイートを埋め込んでいるのでよろしく!

Contents

登壇者プロフィール

akasakasann
■赤坂太一(あかさか・たいち)
1977年4月、札幌市生まれ。2児の父。1999年に上京し、約10年のバンドマン生活ののち、東京都内の編集プロダクションに潜り込み、編集者として勤務。2012年に福岡市に移住し5年が経過したところ。移住当初は転職活動をしていたが上手くいかず、フリーライターの道に進んだ。最近では、カメラを持って一人で取材する機会が増え、九州全土~山陽エリアをカバーしている。Twitter ID:@taichi_akasaka
万谷さん3
■万谷絵美(まんたに・えみ)
(株)Crop代表。1978年生まれ、和歌山市在住ライター。1児の母。関西学院大学総合政策学部卒業後、結婚で千葉県へ。WEBページやブログを独学で作り情報発信をしていく中で、少しずつライターとして仕事がもらえるようになる。2006年に地元で子育てをしたいと思い、Uターン。2013年から「和歌山経済新聞」記者として活動を開始。現在は記者やブロガーの活動と並行して、2015年に設立したPR会社の代表を務める。
松田さん
■松田 然(まつだ・もゆる)
1980年4月生まれ。ライター 兼 ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表。 旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、月の半分を自宅がある東京ではなく国内外を転々としている。特に自転車旅が好きで、仕事をしながら47都道府県すべてを走破。個人事業主やフリーランスなどのライフスタイルを良くするメディア「SoloPro」編集長も務め、自分らしい働き方をデザインする活動に取り組んでいる。
松田
私は生まれも育ちも、現在の住まいも東京なんで、今回のテーマからして最初から外れるのですが(笑) 旅や出張が多いので、地方での働き方に慣れている点や、ライターカンパニーの代表やメディアの編集長も務めているので、国内外30人くらいのライターと遠隔で仕事をしているので呼んでいただきました(たぶん)。

メインの仕事は都内?地元?

万谷さん
現状ほぼ和歌山の案件ですね。媒体(フリーペーパーやメディア)運営者として、もう1人提案営業をしているメンバーと活動しています。主に病院や介護施設の紹介記事などが多いですね。
赤坂さん
都内の仕事が95%。地元の仕事には入り込む余地があまりないですね……。前職のつながりで、車関係の記事(紙媒体)が多い。現在では、旅行関連の記事も執筆中で、一人取材が多いので、必然的に撮影技術も身につけています。
松田
東京で請けた仕事9割、地方が1割。独立してから6年くらい、今だに営業はしていないが、Web経由で仕事が来たり、旅先での飲み会がきっかけで仕事につながることも。

あとは、旅をSNSなどでシェアすることで、全国を飛び回っているイメージが強くなり、地方取材を依頼されることが多い。その際に、自分が行かなくとも地方在住ライターさんと連携して仕事もできる。

地方在住ライターのメリット&デメリットは?

赤坂さん
メリット→取材先で別な案件が発生することがよくあります。
デメリット→都内クライアントとのコミュニケーションが大変。直接メディアの人と会うのは大切。
万谷さん
メリット→ライバルが少ない。ライターの絶対数が少ないので覚えてもらいやすい。ライターという肩書に新鮮味がある。
デメリット→特に感じない
松田
メリット、デメリットは表裏一体で本人次第。例えば、今日のような東京開催の勉強会に気軽に参加できないというのは地方のデメリットかもしれないが、参加するイベントを絞れるというのは地方のメリットかもしれない。自分が得たい情報を自問自答して取捨選択しやすい。

地方在住ライターはぶっちゃけ生活できるのか??

赤坂さん
生活レベルは東京にいた時と特に変わらず。飲食店が安い!在京時に都営住宅が当たる→現在の家賃とほぼ変わらず。博多駅から4駅、85㎡・3LDK、7万5千円!
万谷さん
両親の所有物件に住んでいます。地方はライターだけでは食べていくのは大変。
主婦ライターがフリーライターをしているのが基本スタンスで、独身のフリーライターは厳しいかな。

松田
フリーライターになりたての頃は、東京でも食べていくために働くのが精一杯。旅をしながら仕事をするようになり、地方のライターとの交流を経て、自分らしさを尊重する生き方は素敵だと思った。なので、生活できるかより、人間らしく生活できるかが大事。

地方ライターがもっと活躍するには?

私は、東京から仕事を発注する視点で考えて、どんなライターと働きたいかを話しました。

松田
先日カリブ海を2週間ほど旅してきたんですが、アメリカのマイアミまで片道20時間以上かかるんです。その間に、機内で映画を見まくっていたんですが、その中の1つ『最高の人生の見つけ方』でこんな言葉がありました。

「古代エジプト人は死に対してこう信じていた。死んだ魂は天国の扉の前で神に2つの質問をされる。その答えによって扉の中に入れるかどうかが決まる。」

その質問は…

「自分の人生に喜びを見出せたか?」
「他者の人生に喜びをもたらしたか?」

映画の内容は、死ぬ前にいろいろなことを経験しちゃおうと旅に出るおじさん2人の話なんですが、これライターの仕事のスタンスにも言えると思うんです。

仕事で自分のココロを満たせるか、その上でクライアントや、その先にいる読者のココロを満たせるか。なんで、まずは自分の好きが溢れているライターと一緒に仕事したい。そういったマインドがあれば、実は地方でも都内でも関係ない。

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地方在住ライターのこれから

松田
日本全国を自転車で旅してみて、地方によって熱量の違いを感じた。それは、観光資源があるからアツいわけではなく、やっぱり人。各県のコワーキングスペースで開かれているイベントが多い地方は盛り上がっているという法則がある気がするので、ライターならまずそういったところに行ってみよう。もちろん、自ら中心になって盛り上げるのもアリです。
赤坂さん
媒体のみならず、地元企業のオウンドメディアづくりを提案するのがいいのでは。あとは、執筆以外の何かをすること。
万谷さん
在京企業とのコラボレーションを画策して、地方自治体と繋げる。小さい仕事は地元企業や地元の人間とやりたいと考える地方の官公庁は多いんです。ただし、包括的な作業キャパが必要。
書ける、撮れる、作れるなど、できることが多い人は地方では強いですね。

質疑応答

まとめ・感想

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ということで、後半はツイート埋め込みばかりのご紹介で、ぼくは仕事してませんが(笑) 個人的に、とっても楽しいイベントでした。

これからは地方と都会という分け方ではなく、自分がどう生きたいか考え行動した結果、場所のメリットをうまく味方につけていくライターが活躍できるのではという印象も受けました。

それと、こういったリアルの場でゆるく関係を構築していくことは大切だなぁ。イベントに来ていただいた皆様、ありがとうございました!

 

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