NYのコワーキングスペース「Bond Collective」から学ぶ。よりクリエイティブに働くための、ワークスペース選びの軸

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Solopro(ソロプロ)読者をはじめとするフリーランスの中には、自宅やカフェだけでなく新たな仕事の拠点として、コワーキングスペースまたはシェアオフィスを探している人も少なくないでしょう。では、今後どんな軸でコワーキングスペースを探せば、よりクリエイティブな発想を得られ、生産性を高められるのか。

そんな問いをもって、アメリカに渡った松尾美里が、Bond Collectiveが提供するBond Flatironを取材しました。マディソンスクエアからほど近く、地下鉄やレストランなどへのアクセスも便利な地に根をおろしています。「コワーキングと働き方の未来」を特集した雑誌、『WORK MILL』(フォーブスジャパン発行)にも掲載され、世界のコワーキングスペースのレビューを集めたサイトCoworkerにて5.0のうち4.8という高評価を得ている Bond Flatiron。その人気の秘密から、コワーキングスペース探しで大事なポイントを探ります。

徹底した「ホスピタリティ・ドリブン」のコミュニティ

Community Developer(コミュニティ開発者)を務めるNykeba Corinaldiさんによると、Bond Flatironの特徴は徹底した「ホスピタリティ・ドリブン」にあるといいます。「おもてなしの心」は部屋やアメニティの使いやすさ、居心地のよさを最大限に高める工夫や、私のような一時的なビジターに対しても親切に接する、運営メンバーの態度にも現れていました。まずはBond Flatironの全体的な雰囲気を写真とともに伝えていきます。

とてもハートウォーミングな笑顔で迎えてくださったNykeba Corinaldiさん

とてもハートウォーミングな笑顔で迎えてくださったNykeba Corinaldiさん

Nykeba さん
Bond Flatironには、クリエイターやフリーランサーの利用者が多く、最近は「さまざまなバックグラウンドをもつ会員とのつながりを増やしてほしい」という意図で、法人利用での会社員の利用も増えています。Bond Flatironには、複数の人で机などをシェアし、24時間、何曜日でも使えるCoworking、指定された座席・ワークスペースを確保したDedicated Desks、個室を確保したPrivate Officesの3種類があります。Bond Collectiveのコワーキングスペースは2013年からニューヨークを中心に5カ所開設していますが、2020年までに30カ所に拠点を増やしていく予定です。

Private Officesの一例。シンプルでありながら、窓の外が見えて開放感がある部屋が多い。

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ブレストを自由に行い、気軽に書き込めるような透明のボードが設置されている。

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周囲を気にせず電話ができる個室スペースも各フロアに用意されている。

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チームでミーティングを行えるConference room。会員のクリエイティビティが高まるように、部屋に飾るアート作品の一つ一つにもこだわっているという。

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共同のコワーキングスペースには、簡単な調理や料理の保管ができるキッチンと、軽食をとりながら会員同士で談笑できるスペースが設けられており、24時間利用可能となっている。

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利用者の居心地の良さを高めるために、至る所に飾られている観葉植物。

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会員同士のつながりを広げるために、ランチ会やお菓子を食べて交流する会、ヨガを楽しむ会など、多彩なイベントが頻繁に開催されている。

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見学中に印象的だったのは、Nykebaさんが会員たちに親しく話しかけ、仕事の状況などについて質問していたこと。

Nykeba さん
私たちは会員と友人関係でいるよう努めています。Bond Collectiveが運営するコワーキングスペース全体で重視しているのは、会員同士、そして会員と私たち運営メンバーとのつながり、交流の頻度と密度を高めることです。ここがより豊かでクリエイティブな人生を歩むための「絆・つながり」を生み、育てる場であってほしい。そんな思いで日々の運営にあたっています。

もちろん、他のコワーキングスペースでも会員同士をつなげて、新たな仕事のチャンスを発掘するお手伝いをしているところは少なくないでしょう。ですが、Bond Flatironの場合は、運営メンバーが積極的に会員に現状やニーズを尋ねているのです。

Nykeba さん
例えば、「この会員はこういうプロジェクトをしているから、あの会員とつながると仕事でコラボレーションが生まれるかも」と引き合わせたり、健康管理を気にしている会員がいたら、おすすめのスポーツジムを紹介したりしています。会員との一対一の交流、会員の仕事や人生トータルの満足度アップに寄与することを何より大事にしているんです。

会員のひとり、Cristi ReneeさんはインテリアデザインのクラウドソーシングサービスHomepolishなどで活躍する有名なインテリアデザイナー。彼女のオフィスはWalls Need Love のアイテムを用いて新たにデザインされており、インテリアや壁紙にも彼女のクリエイティブな点が発揮されている。

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フリーランスや個人事業主が今後コワーキングスペースを探す際に、こうした「絆を築きやすい場所か」という観点がより重要になるのではないかと感じました。LinkedInの創業者リード・ホフマンは自著『アライアンス』の中で、「今後キャリアの多様化が進み、プロジェクト・ベースで働く個人が増える」と語っています。となると、フリーランスもより多様なプロジェクトに関わることになり、協働できるメンバーとのつながり、提供できる価値のアップデートを今後ますます求められることが予想されます。そこで、Bond Flatironのような、絆を築く場との関わりがカギになってくるはずです。

日本では、そもそもコワーキングスペースへのアクセスが難しい地域もありますし、選択肢も限られているかもしれません。ですが、複数の選択肢から選べる場合は、より豊かでクリエイティブな人生を歩むための「絆やつながり」を育てやすい場所なのか、運営者がつながりづくりを親身にサポートしてくれるのかという観点を意識してみてほしいと思います。

まずは働き方の多様性の震源地、ニューヨークを訪れる際、Bond Collectiveのコワーキングスペースを見学してみてはいかがでしょうか。ホームページから簡単に予約ができますし、運営メンバーが暖かく迎えてくれますよ!

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Bond Flatironの詳細、見学の予約はこちらから
https://www.bondcollective.com/flatiron/
115 East 23rd St, 3rd Floor
New York, NY 10010
flatiron@bondcollective.com
+1 (212) 738-9581
Bond Collectiveが提供する他のコワーキングスペース
BOND GOWANUS
68 3rd St
Brooklyn, NY 11231
gowanus@bondcollective.com
+1 (718) 705-7876
BOND 55 BROADWAY
55 Broadway, 3rd Floor
New York, NY 10006
55broadway@bondcollective.com
+1 (212) 920-5536
BOND BUSHWICK
839 Broadway
Brooklyn, NY 11206
bushwick@bondcollective.com
+1 (855) 926–9675
BOND 60 BROAD
60 Broad St, 24th Floor
New York, NY 10004
60broad@bondcollective.com
+1 (212) 602-1686
55 BROADWAY BOND COLLECTIVE
55 Broadway, 3rd Floor
New York, NY 10006
+1 (212) 920-5536

 

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松尾美里

日本インタビュアー協会認定インタビュアー。本の要約サイト、フライヤーにてライティング、編集、経営者・著者インタビューを行う。テーマは生き方・働き方、スタートアップ、人材育成等。最近注力しているのは、インタビューの技法を学び合い、対話の豊かさを感じる場づくり。