「体の中から美しく」をテーマに、人気の料理教室を主宰している木下あおいさん。受講者は7000名を超え、現在は国内のみならず、海外でも活躍しています。インタビュー後編では、次々に夢を叶えて輝きを増しているあおいさんに、その秘訣を教えていただきました。
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受講者7000人超!木下あおいさんの「体の中からキレイになれる」料理教室が人気なワケ
◎木下あおい
(社)日本インナービューティーダイエット協会理事長 協会HP:http://inner-beauty-diet.org/ |
Contents
新しい世界をどんどん見せる
―お仕事をする上で、あおいさんが心がけていることはありますか?
いつも笑顔でいようと思っています。私生活でどんなことがあっても、生徒様には全く関係ないので。あとは常に学び続けています。情報って常に新しくなっていきますし、学術的に間違ってはいけないので、各分野の信頼できる先生から情報を提供いただいています。
それと、新しい世界をどんどん見せようと思っています。目指していることは一貫して変わらない、基盤があるのは大前提だけれど、変化した方がいいと思うんですよね。「あの人ってどんどん新しいことに挑戦しているよね」とか「今度はあんなこと始めたの!?」って見ている人がワクワクしてくれるような、そういう観点でもお伝えしていきたいなと考えています。
本気になれる商品を使うことが一番
―逆にやらないようにしていることは、ありますか?
得意ではないことは人に任せたいと思っているので、経理は税理士さんにお任せしています。
実は、お金のことはあまり見たくなくて。お金を見ちゃうと、仕事がお金になっちゃうんですよね。儲かるからこれをやろうとか、そういう視点には絶対なりたくないし、そういう想いって絶対生徒様に伝わると思うんですよ。
私は魅力的な人に出会ったら、インナービューティープランナーコースを受講して、講師になってくださいって言うんですよ。このコースは受講料が通常のコースより高いんですが、そのお金を稼ぎたいから提案するのではなく、「食を通じて世の中を変えたい」という夢を一緒に実現する仲間になってほしいからお声かけします。
ここにお金というマインドが入ったら、後ろめたさが入るから、たぶんそんな純粋な気持ちで言えないと思うんですよ。
そう考えた時に、仕事をするなら本気になれる商品を扱うことが一番だと思う。お金が稼ぎたいからでなく、自分の商品に対して自信があって、「これは絶対いいものだから、一人でも多くの人に伝えたい」と思ったら提案できると思うんですよね。
入り口はシンプルに
―あおいさんがご自身の商品をブランディングする上で、意識されていることはありますか?
いつも意識しているのは、難しい所にいかないようにしているんですね。私が伝えていることって、最も腸に優しい植物性の食事。それはマクロビオティックやビーガンなどと一緒なんです。でもマクロビオティックやビーガンという言葉を使った瞬間に、普通の女性の悩みにちょっと遠くなると思うんですよ。
私が伝えていきたいのは、とにかく変わりたい、綺麗になりたい、痩せたい、幸せになりたいと願う一般の女性達に、食事が大切だって伝えること。
だからダイエットとか美肌とか、一般的な悩みをとにかく打ち出します。まずは食を大事にする入り口として、「女性がキレイになれる場所」という見せ方をしていますね。ここに行ったら、料理が学べてキレイになるんだっていうぐらいの感覚で、あとから本質に気づいてもらえばいいかなって思っています。
何をするにも利益ベースで考えない
―情報発信をする際に、意識していることはありますか?
どこかに大々的に広告を出してはいないので、ブログやFacebookやinstagramなどのSNSや書籍などを通じて情報を発信しています。
書籍は出版できるタイミングがある方は出した方がいいと思いますね。TVは拡散力はあるかもしれませんが番組側で美味しい所だけ使われたりして真意が伝わらないかもしれないけれど、書籍は本当に書きたいことを書いて届けたい人に購入してもらえる。想いがまっすぐ届けられるメディアなんです。
書籍に関わらず、その行動が自分の想いを伝えることに適していたり、誰かの幸せに繋がっているのであれば、何をするにも利益ベースで考えずにやった方がいいと思います。
応援してくれる人のパワーを借りる
―書籍出版のキッカケはどこから来たのですか?
管理栄養士を探していた芸能事務所の方が私のブログを見てご連絡くださり、それから色々なお仕事を紹介していただきました。書籍の出版はその一つです。
だからご縁って大切にした方がいいと思います。一人でやると限界があるから、自分の想いに共感して応援してくれる人のパワーを借りた方がいいかなって思います。
そのためには、自分が何者かってことをアピールする必要がある。「何やっているの、この人?」って状態だったら、誰も見つけてくれないじゃないですか。
まずは自分と向き合って、「私はこういう人です」って言える状態になっておくことが大事かなって思いますね。
ちゃんと想いを形にして、継続しているかどうか
―世の中にはたくさんの管理栄養士さんがいると思いますが、その中からなぜ、芸能事務所の方はあおいさんを選ばれたのか。その理由って伺っていますか?
その頃は料理教室を始めて1年ぐらい経っていた頃。「自分の力でやっていて、いいね」とおっしゃっていただきました。だから、規模が大きいとか小さいとかは関係ないと思うんですよね。ちゃんと想いを形にして、それを継続しているかどうか。やっぱりどれだけ続けているかで、人の本質って見られると思うんですよ。私は、あっちこっち色々手を出すのではなく、これだって思ったものを一貫してやり続ける人ってカッコイイなって思いますね。
何も行動していないのに批判するのはよくない。経験を踏まえて語れる人になりたい
何かを始めようと思ったら、最初の頃はどんどん挑戦していった方がいいと思います。そうすると挑戦している期間って無駄なことがいっぱいあるんですよね。でも無駄なことをしないと、無駄だったって気づかないから。私はそうやって失敗して学んで、今があると思っています。
それに私は実際に行動してから、その経験を踏まえて語れる人になった方がカッコイイって思うんです。何も行動していないのに批判するのってよくないし、やってないのに勝手に判断しちゃうと変な判断癖がついてしまいますしね。
規模や目的に応じて、手段を変える
―あおいさんは、もともと個人でお仕事をされていて、今は会社を経営する立場でもある。ご自身の中で変わったことはありますか?
個人でやっていた時は、個人プロデュースが得意な方にコンサルをお願いしていましたが、会社を経営するようになってからは、経営が得意な方にお願いしています。規模や目的によって必要な事が変わってくると思うんですよ。
でも規模を大きくすることが全てではないので、個人でお仕事をしていくのが好きな方は、そっちの方がいいと思います。その方が今の時代の働き方に合っているし、自分が尖れるからサービスが劣化しないんですよ。そういう方は、とにかく他人より勉強をして、そこの分野で突き抜けるのがやり方。プロフェッショナルを目指すべき。
私も最初はプロフェッショナルを目指していたんですが、次第に「食事を整えることで幸せになるという文化を創りたい、世の中を変えたい!」という想いが強くなりました。でもそれは一人では実現できないから、会社という組織を作ろうと思いました。だから規模や目的によって、手段を変えるのがいいと思いますよ。
何かに挑戦する時は、希望と不安はセット
―最後に、あおいさんのように挑戦したいと考えている人に、メッセージをお願いします。
新しいことへの挑戦って目に見えないものなので、良い面と悪い面どちらも想像すると思うんですよね。このサービスを始めたら誰かを幸せにできると思う反面、失敗したらどうしようと思ったり。何かに挑戦しようと思ったら希望と不安はセットだから、どちらに目をむけるかだと思うんですよね。希望に目を向けていられる精神があると一歩踏み出せる。
人生って自分の世界じゃないですか。だから自分がどう捉えるかだけだと思うんですよ。どんな状況でも、お金がなくても、自分がハッピーだと思えばハッピーだし。豊かじゃないと思ったら、どんなにお金があっても豊かにはなれない。それは自分が決めること。
私はやりたいことに情熱を注いで、それが誰かの笑顔に貢献しているって思えたら、自分の中で二重丸の人生だと思っています。
まとめ(編集後記)
あおいさんと初めてお会いしたのは、かれこれ5年前。当時から素敵な女性だったけれど、次々と夢を叶えて、益々輝きが加速されていました。今回インタビューさせていただいて、彼女が輝き続ける理由は「世の中の女性を、体の中から美しく幸せにしたい。私はそれを絶対実現するんだ」という信念の強さゆえなのだと思いました。
だからこそ、生徒さん一人一人にその熱い想いが伝わって、あおいさんの夢を応援したい人が増えていく。そうやって最初は生徒さん1人から始まったお料理教室が、累計7000名という人気の料理教室になったのだと思いました。
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