起業のキッカケは、育休中に始めたブログ!? 話題の新時代ワーキングマザー・小田桐あさぎさん【インタビュー前編】

13619890_1761482174097809_7824254083083964211_n

産休中に書いていたブログが人気となり、女性起業家に転身した小田桐あさぎさん。現在は執筆・講演活動などを通じて、一人の女性として輝きながら、仕事も子育ても楽しむ、新時代のワーキングマザー像を提唱しています。インタビュー前編では、外資メーカーのOLからなぜ現在の仕事をするに至ったのか、その道のりを伺いました。

◎小田桐あさぎ
株式会社アドラブル代表。女性の魅力を覚醒させる講座や各種セミナーの主催、新時代のワーキングマザー像を提唱する執筆・講演活動などに幅広く取り組んでいる。一児の母。趣味は美味しいご飯とお酒と共に、夫と人生について語り合うこと。自分らしく輝きたい女性のためのWebメディアDRESSにて、連載コラムも執筆。公式ブログ:http://ameblo.jp/asagiblog
facebook:https://www.facebook.com/miyamoto.asa
twitter:https://twitter.com/asagiodagiri

妊娠が発覚したら、喜びよりも不安に襲われた

―あさぎさんが今のお仕事をする前は、どんなお仕事をされていたんですか?

高校を卒業してから、7社ぐらい転々としました。ずっと仕事に情熱が持てない日々を過ごしていたのですが、28歳の時に外資メーカーの営業職に就いてから、仕事に対する価値観がガラっと変わったんですよね。営業の仕事は、すごく楽しいし結果も出るし「私、人と話すのが天職だ!」と思いました。

また、その頃フランクリン・プランナーという手帳に出会って、衝撃を受けました。それまでは「人生の使命」なんてものは、スゴイ人にしかないと思っていて。でもフランクリン・プランナーには、全員に使命があるって書いてあったんです。当時、私は空調機を売っていたんですが「この空調機を日本に広めることが、私の使命なんじゃないか」って思ったんです。そのために私は何ができるんだろうと色々考えたら、この会社の社長になるしかないって思い(笑)、そこから2年間は頑張って働いて、着々と出世もして……。そんな時に妊娠が発覚しました。

いつか子供は欲しいと思っていたけれど、実際に妊娠がわかって戸惑いました。子供が生まれたら大好きな仕事や、夫とのラブラブな夫婦関係や、趣味の時間などすべて手放さなくてはいけないんじゃないかって。でも私は子供が生まれても、仕事もラブラブな夫婦関係も、自分の時間も諦めたくなかった。だから幸せなワーキングマザーになるためにはどうすればいいか、模索を始めました。

育休中に恋愛ブログを書き始めたら人気沸騰!

前職では建設業界で空調機を販売していたんですが、業界内の女性の進出率が低いこと、結婚や出産と同時に退職してしまう女性が多いこと、女性の未婚率が高いことが気がかりでした。だから営業先ではよく、自分が夫と2週間で結婚した話を鉄板ネタとして話していました(笑)。結局、仕事と育児を両立するためにはパートナー選びはものすごく重要であるし、そもそも結婚したい女性を増やすことが大事なのではと思い、育休に入ると同時に、自分が結婚した道のりをブログに書き始めました。

私は20代の頃、恋愛にすごく悩んだ経験があるので、恋愛に関しては色々研究したんです。だから「私が恋愛で苦しんで得た叡智を!」と思ってブログを書いていたら、色々な方に読んでもらえるようになり、どんどん読者が増えていきました。

というのも私自身、すごくいい記事を書いているという自信があったので、もっとたくさんの恋愛に悩める女性に読んでもらえるよう、ブログやFacebookなどのSNSでどうやれば拡散されるのか研究して、コツコツ発信し続けたんです。するとSNSで影響のある人に、ブログ記事をシェアしてもらったりして、読者がどんどん増えていきました。次第に恋愛セミナーをしてほしいとメッセージをいただくようになり、ブログ開設1ヶ月後にはセミナーを開催。数ヶ月後には恋愛コンサルもするようになったら、会社のお給料を超えてしまいました。

―初速がスゴイですね! どうして短期間でそこまで人気ブログになったんですか?

ブログを書く際に最初から意識しているのは、読んだ人に何か得るものがあって、且つ面白い記事を書くということ。だから最初は1記事5時間ぐらいかけて書いていました。あと私は、1記事でも読んだ人は絶対にさかのぼって読んでしまうブログを意識していたんですよ。だから最初の頃は、連載タイプの記事をよく書いていました。

他に工夫した点としては、途中からブログの書き方を変えたこと。最初は「デートの時は○○した方がいい」というような恋愛の教科書みたいな記事を書いていたんですが、もっと素の自分を出すような記事を書くようになりました。

実は、最初の半年ぐらいまでは私のことを検索すると、一番上に上がってくる記事が「マジでお金がない」というタイトルの記事だったんです(笑)。私はいかにお金がないか、みたいな超くだらない記事だったのですが、当時検索数も一番多かった。みんなこういうのが好きなんだと思って、だんだん素の自分を出していったら、さらに読者が増えていきました。

この経験から特に女性は内容以上に、どんな人が書いているかがすごく大事なんだと分かりました。いくらいいコンテンツを作っても、書いている人の人柄が伝わらなければダメなんですよね。それから、もっと私らしさを出していこうと思いました。

―確かにあさぎさんのブログは自然体で等身大。みんなが言いたくても言えないようなこともぶっちゃけてくれるから、気持ちを代弁してくれるような、気持ち良さがありますよね。しかも面白い!

多分それは、恥ずかしさという概念があまりないからだと思います。特に女性って、人に笑われるのが嫌いな人が多いですが、私は逆に笑われたい(笑)! 私の中で笑いとかユーモアって大事なもので、それだけを取りにいきたい勢いなんです。

ファイル_001

会社員を辞めたキッカケ

この活動がどんどん大きくなっていったので、会社を辞めた方がいいんじゃない? と友人達から言われていたんですが、私は社長になろうと思っていたので、辞めるつもりは全然ありませんでした。

でも、これだけセミナーを受講してくれたり、ブログを読んでくれる人がいるのに、育休復帰したからサヨナラというのもな……と思って。会社員をしながらこの活動も続けられるヒントを見つけようと、学びに行ったんです。

そこで、講師のヒロコ・グレース先生から衝撃的な一言を言われ、私の人生は変わってしまいました。ヒロコ先生は、会社員として働きながら、仕事も育児も両立するワーキングマザーを増やすための活動をしたいと思っていた私に、こう言ったんです。

「あさぎちゃん、10年後、20年後は、人工知能や移民政策などで、会社員でいたくてもいられない女性が増えるかもしれないでしょう。そうなった時に、彼女達のみちしるべになる方が、あなたの大事な役割じゃない?」と。

もう、ぐうの根も出ないですよね。

でも会社に辞めるなんて言いたくないなとウダウダ悩んでいたら、友人が亡くなったんです。その友人は「人生は有限。いつ死ぬか分からないから、やりたいことをやろう」といつも言っていたんですが、世界一周旅行中に事故で亡くなったんです。

そのニュースを聞いて「本当に人っていつ死ぬか分からないんだ」と思い、翌日に「起業をしたいので辞めます」と会社に言いました。すると社長は「やりたいことは絶対やった方がいいよ」と応援してくれて、あたたかく送り出してくれました。

世の中の女性の大半が、恋愛をするレベルに至っていない

起業をしてからは、恋愛セミナーの長期講座をしていたんですが、そこで世の中の大半の女性が、恋愛をするレベルに至っていないと思い至りました。

恋愛って、二人の行為。まず自分を愛せるようになって愛の循環をまわせるようになって初めて、次のステップで人に愛を分け与えられる。でも、自分のことすら愛せない人が多いから、そういう人が恋愛すると「もっと○○して」と自分で満たせていないモノを相手に満たしてもらおうとする。だから上手くいかないんです。

まずは自分の魅力を知って愛することが大事。それができないと、恋愛も仕事も育児も上手くいかない。だから今は独身女性やワーキングマザーを中心に、自分の魅力を知っていかにオンリーワンを研ぎ澄ませていくかということを、執筆や講演活動などを通じて伝えています。

人間って、一生悩みながら生きていく。だから成長していける

―あさぎさんが育休中にブログを書き始めたのが、2015年2月。翌月3月には初セミナーを開催し、数ヶ月後には月収が会社のお給料を超え、11月には退職し起業。1年も経たない内に、トントン拍子で物事が上手くいっているように思うのですが、これまでお仕事をされていて辛かったことはありますか?

もちろんありますよ。私はこれまで、お金や愛や時間が豊かになれば、悩みってなくなると思っていたんです。でも、いくら以前よりお金や愛や時間が豊かになっても、悩んでいる量って結局変わらないんですよ。

例えば、ブログの読者が増えて応援してくれる人も増えたけれど、批判する人も増えて悩んだりする。相手や対象が変わるだけで、悩んでいる総量ってみんな変わらない。人間って一生悩みながら生きていくんだと思うんです。だから端から見たらすごく成功していて幸せそうな経営者でも同じなんだって、最近気づきました。

私も3ヶ月に1回ぐらいは大きな悩みの波がやってきて、「私は何がしたいんだっけ?」「私はこんなことがしたいんだっけ?」と、いつも葛藤しています。でもそれがあるから、常にサービス内容を充実させたり、自分自身を磨いたり成長できるんだと思います。

育休中に書き始めたブログが人気となり、女性起業家になった小田桐あさぎさん。インタビュー後編では、小田桐あさぎさん流、一人の女性として人生を楽しみながら、仕事と子育てを両立する方法を伺いました。

インタビュー後編はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

鮫川佳那子(さめこ)

【NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催】 青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集に携わる。現在はニューヨークの新聞をはじめ様々な媒体でコラムの連載や、海外で活躍する日本人のインタビュー記事を執筆。またNY在住の20~30代女性が300名以上所属するコミュニティ「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。