ライター、編集者、ブロガーが語る!旅の情報発信に必要な3大要素って?【 #ワーケーションラボ Vol.4 】

旅をしながら仕事をしたい……。現役でライターをしている人に限らず、旅が好きな方は一度は憧れる働き方ですよね。

こんにちは、都内を中心にフリーランスでライターをしている俵谷龍佑です。

今回は、話題のキーワードでもあるワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)をテーマにしたイベント(#ワーケーションラボ Vol.4)を半蔵門のLIFULLHUBで開催しました。

様々な視点から旅の情報発信についてトークできるよう、ライター、編集者、ブロガーなどそれぞれ違う仕事をしている方々が登壇。ゲストは以下の3名とスゴモン代表で旅ライターでもある松田がファシリテーターを勤めました。

【ゲスト】

坂口ナオ(さかぐちなお)
東京都在住のフリーライター/編集者。2013年、別業種よりライターに転身。Webの取材記事をメインに活動を拡大し、2015年、編集者として株式会社LIGに入社。顧客のオウンドメディア運用(企画〜編集)、自社メディアの編集を担当する。2018年、再びフリーライターとして独立。現在はライティングに主軸を置きつつ、編集業で培ったマーケティングの視点を生かし「本当に読まれる記事」の制作に力を入れる。
宮嵜幸志(みやざきこうじ)
株式会社YOSCA 代表取締役。1984年生まれ、東京都出身。2012年、株式会社YOSCAを設立し、ライター育成を目的とした講座の企画/提供や、電子出版のプロデュース、「フリーライターのよりどころ」という登録者数5000名を超えるライター向けのジョブマッチングサービスを運営中。宣伝会議 ライター・編集者養成講座28期修了(2013年12月〜2014年5月)
橋本憲太郎(はしもとけんたろう)
1983年生まれ。埼玉県在住。札幌生まれ、札幌育ち、沖縄が実家。祖父はスペイン系フィリピン人。クラウドファンディングプロデューサー /ブロガー/カメライター/エンパワーメンター。ブログは14年、ライター歴7年。ペットボトル製造業オペレーターで11年務めたのち、AppBank株式会社へライターとして異業種転職、2016年よりフリーランスとなる。日光市の移住体験メディアの編集長や銀座の地域ブログの企画編集、沖縄ではスタートアップカフェで地域ブロガー向けに情報発信勉強会やクラウドファンディングの勉強会など行う。駆け出しライター向けに「1日に取材記事が書けるライティングブートキャンプ」を沖縄、東京を中心に連続的に開催中。2017年、2018年ともに地方出張は50日以上。香港の動画制作やタイ視察、2019年5月はフランスを中心にヨーロッパを周遊予定。ライターとしては1900記事、これまで4000記事を執筆。総PVは1億を超える。クラウドファンディングでは1300万円の支援に関わる。

【ファシリテーター】

松田然(もゆる)
ライターカンパニー「合同会社スゴモン」代表。”働き方実験家”という肩書きで活動しており、働き方をアップデートするメディア「SoloPro」編集長や、キャリアコーチング、自転車旅ライター(仕事をしながら47都道府県走破)など、いろいろな働き方を実験している。現在のテーマは移動しながら働く「移働」。

旅に出る攻めの姿勢と、しっかり仕事をする当たり前の姿勢が大事!?

松田
本日は、ライターの坂口さん、編集プロダクションYOSCA代表の宮嵜さん、そしてブロガーやライター向けの勉強会を企画運営している橋本さんに「旅ブロガー・ライターに必要な要素」をテーマに話を聞いていきたいと思います。

きっと正解はないので、ざっくばらんなトークからいろいろ導き出せると嬉しいです。

坂口
私が思う必要な要素は、まず「自分から行く(企画を出す)」ですね。今担当しているメディア「colocal」はどうしても書きたかったので、Facebookで共通の知り合いがいる編集者を探して、書きたいとメッセージを送って仕事をもらいました。

宮嵜
そこまで売り込める人ってなかなかいないですよね。

坂口
最近は、SNSで自分をブランディングする人が増えて、「待ちの姿勢」の人が多くなっているように思います。しかし、実は見えていないだけで意外と自分から企画を出しているライターさんはいると思います。

坂口
あと、ネタ探しにおいても、足を使わずに調べて出てくるものを取材しようとする人多いんですが、基本的にあまり面白くなりません。旅案件に関していえば「一次情報を探し出す力」が重要なので。

これは現場でも同じで、例えば道をネットだけで調べてしまうのはあんまり良くない。道を聞くなら、その辺の人捕まえた方が早いと考える人の方が向いていますね。要はコミュ力も大切。

宮嵜
私が「どんなライターに仕事を依頼したいか?」という編集者目線で考えた時に思いついたのが「時間管理能力」と「発信リテラシー」と「情報感度」です。

まず、1つ目のタイムマネジメント能力。特に旅ライターは、移動や体験で時間が拘束されてしまいます。なので、どうしてもレスが遅くなったり、納期に遅れがちなこともあります。だからといって、「旅しているから」は言い訳にはならないんですよね。旅しているけど対応が早いと期待値を超えてくるので編集者としては信頼度が増しますね。

坂口
補足するなら、私は「飲みの席を断る固い意志」か「飲んだ後に仕事をするタフさ」のいずれかを持つことが大切だと思います。現地の人は好意で色々誘ってくれるのですが、その時に「1時間で抜けます」とはっきり言えるかどうか。

宮嵜
たしかに(笑)「旅しているから仕事できない」じゃなく「旅してても仕事できる」が嬉しいですね。

松田
旅をしながら仕事をする生活を2012年ごろから始めていますが、最初にぶち当たった課題は旅の誘惑とどう向き合うかでした。グルメや出会いなど旅の楽しみを満喫していると、仕事が進まないリスクがある(笑)対策としては、仕事量が多い時は、ゲストハウスなど交流が楽しめる場所に泊まらない、飲み会に参加する場合は先に抜ける時間を伝える、朝チェックアウトする10時までに集中してその日の仕事を終わらすなど。あと、担当者には小まめにチャットで報・連・相することも大事。

宮嵜
次に、2番目の「発信リテラシー」について。たまにあるのが、納期遅れているのにリアルタイムで「今、旅先で飲んでます!」と投稿しちゃうパターン(笑)

これは印象としては良くないですね。もし、仕事上で投稿する必要があるのなら、担当者に事前に「投稿します」と言っておくなり、投稿時間を変えるなりの配慮は欲しいところです。これらを含めて「発信リテラシー」と考えています。

最後が「情報感度」です。常に新しいネタを持っている人には、まず連絡してみようって思いますね。「この分野に特化して詳しい」というのも嬉しいですが、その上でいろんな分野の情報にも精通していると重宝されます。

松田
仕事を発注する時は本人のSNSやブログは参考にしますか?

宮嵜
SNSも書いた記事も見ますね。あとは、発信内容からその人の「人となり」も見ますね。

松田
私も発注サイドにいることも多いので、初めて仕事する人のSNSやブログは教えていただいた上で確認します。その時は、上手下手よりも発信リテラシーをチェックしたり人柄を見るかな。

「地方案件」で大切なのは、積極的に発信して人と交流をすること

橋本
地方の人は情報発信に困っている場合が多いです。そういう人に対し、まず「困りごとをヒアリング」し関係性を作る。そして自分ができることを明確に提示します。すると、相談してくれることも増えて、少しづつ仕事の話が舞い込んできます。あと、地域にふらっといける「フットワークの軽さ」も大切です。

松田
ふらっと旅をする時に何か意識していることはありますか?

橋本
「困りごとを聞く」「自分がやっていること・できること」を話すことですね。あとは、話しやすい雰囲気を作るのも非常に大事です。

独立して間もない頃に、日光の方に行ったのですが、その時に「メディアを作りたい」という相談があって仕事になりましたね。どんどん人と会っていると、そのうち行政や市の仕事も入ってくるようになります。1回つながると「イベント開くから来てください」と気軽に声をかけていただいたりします。

松田
3人の話を聞いていると、仕事を得るためのスキルと、旅先で仕事をしたり面白いネタを見つける現地で活かせるスキルに分けられますね。

その上で、私が思う旅ライターにとって重要なものの一つ目は「内省力」、つまり自分を知る力だと思います。これは仕事を得るためのスキルと、実際に旅に出たときに得られるスキルになります。

例えば、クライアントワークで記事を書くのが得意なのか、SNSやブログ、instagramにYouTubeなど自分発信のツールならどれを使うのが向いているのか? 旅の記事でも、知らない土地に行くことが好きなのか、グルメや景色が好きなのか、人と話すのが好きなのかなど、自分はどんなツールを使いどんな情報を発信したいのか……こういったことは自分と向き合ってこそ身につくスキルだと思います。内省大事。

(それも踏まえて旅に行くと気づくことが多いので、まずは体験の総量を増やすと「内省力」は身につくと思います)

 

次に大事だと考えているのが、自分はこういうことをしたいと世の中にわかってもらう力。自分は「タグ付け力」と呼んでます。

例えばGoogleで「旅×ライター」と検索したら、いろいろな記事が出てきます。この2つのキーワードでタグ付けするとしたら、ライバルはとても多いからなかなか世の中に見つけてもらえません。しかし、そこにもう1つキーワードを追加することで差別化できます。私は、旅と自転車が好きなので「旅×ライター×自転車」を狙いました(現在、そのワードで1位〜7位くらいまで取れたので、記事経由で仕事がきます)。

もし、旅ライターをしたいなら「旅×ライター×●●」の●●に入るタグを何にするかを考えてみてください。その人のキーワードがわかりやすいと発注側も仕事を依頼しやすくなります。

あとは好奇心だったり、体力だったり、自分の強みの掛け合わせで仕事はうまく動かせるようになるはずです。

みんなで「旅ブロガー・ライターに必要な要素」を考える

今回は、参加者の皆さんにも、「旅ブロガー・ライターに必要な3大要素」について考えていただきました。それぞれグループになって意見を出し合いました。

 

最後に、グループでシェアをした内容を踏まえ、発表していただいた主な意見がこちら。

  • 体験を伝える力
  • アクションを起こす力
  • 企画力
  • 楽しむ力
  • コミュニケーション力
  • 体力
  • フットワーク(行動力)
  • 好奇心
  • チャレンジ精神
  • ITリテラシー

etc…

人によって、武器となるスキルやマインドはそれぞれ。あなたはどれが必要だと思いますか?

 

参加者の中には、これからライターをしたいという方から、旅ライターをすでに実践されている方もいて、様々な意見を聞くことができました。

多かった意見が「企画力」「コミュニケーション力」で、旅ライターは他のライターに比べて、より自分で率先して行動していく姿勢が求められるのだなと感じました。

最後に……

今回のイベントでは、現役のライター、ブロガー、編集者と参加者の方で、旅ライター・ブロガーに大切な要素について考えました。

どうすれば旅ライターの仕事が得られるか? 案件の単価を上げられるか? 旅中に仕事ができるのか? すぐに実践できる具体的なノウハウも聞くことができ、参加者の方にとって聞きたい内容満載の会となりました。

また、今回のイベントの主催は、都内から車でたったの1時間半で着く静岡県小山町。綺麗な富士山を眺め温泉にも入れるスポット……! さらには今、話題のワークとバケーションを融合したスタイル”ワーケーション”をするのにぴったりなコワーキングスペース「小山CF」もできたので、普段できない仕事もここならできそうですね。

情報発信を学ぶだけではなく、実際に実践する場としても運営していきますので、ぜひチェックしてみてください。

小山CF(Communication Factory) @静岡県 小山町

 

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ABOUTこの記事をかいた人

俵谷龍佑

早稲田大学卒業後、大手IT企業にてネット広告運用業務に従事。前職の知見を活かしSEOライターとして独立。現在は、取材ライティング、イベントレポート作成、メディア運用など多岐にわたって活動中。また、会員数800人超の音楽イベントコミュニティ「MUSICROWD」の運営も行っている。