仕事は真面目じゃなくて良い!? 変化の激しい時代の自分らしい働き方とは:「未来の働き方イノベーション」イベントレポ

「未来の働き方」と聞いて、どんなスタイルを思い浮かべるでしょうか?

  • 自分らしく、好きを仕事に
  • 時間や場所に捉われない自由な働き方
  • 本業だけではなく複業・副業も

最近は、そんな言葉を耳にする機会も増えましたよね。

  • でも、それで本当に稼げるの?
  • 具体的には何をすればいいの?
  • できたら理想だけど自分が行うイメージができない……

という方も、多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、「頑張らない働き方」の著者 ピョートルさんと、「複業のトリセツ」の著者 染谷さんをゲストに開催されたイベント「〜未来の働き方イノベーション〜」をレポートします。

「これからの自分らしい働き方って、どうやって見つけていけばいいのか」という自分自身への”問い”を大事にする場だったので、この記事も会場にいる気持ちになって読んでみてください。

【ゲスト】

染谷 昌利

株式会社MASH 代表取締役
12年間の会社員時代からさまざまな副業に取り組み、2009年にインターネット集客や収益化の専門家として独立。会社員時代は人事採用・人材開発・人事管理などの管理部門7年、営業・企業投資などの営業部門5年に従事しており、特に採用部門では新卒・経験者採用合わせて20,000人以上の面接を務めた経験を持つ。著書・監修書に『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』(インプレス)、『アフィリエイトの教科書1年生』『ブログの教科書1年生』(ソーテック社)、『成功するネットショップ集客と運営の教科書』(SBクリエイティブ)、『Google AdSense マネタイズの教科書』『ムリなくできる親の介護』(日本実業出版社)、『クリエイターのための権利の本』(ボーンデジタル)、『複業のトリセツ』(DMM PUBLISHING)など26作(2018年12月現在)。

ピョートル・フェリクス・グジバチ

プロノイア・グループ株式会社 代表取締役 / モティファイ株式会社 取締役
2000年に来日。ベルリッツ、モルガン・スタンレーを経て、2011年Googleに入社。アジアパシフィックにおけるピープルディベロップメント、2014年からグローバルでのラーニング・ストラテジーに携わり、人材育成と組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍。2015年に独立して未来創造企業のプロノイア・グループとHRテクノロジー企業のモティファイを設立。『0秒リーダーシップ』『世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法』『NEW ELITE』『Google流 疲れない働き方』『日本人の知らない会議の鉄則』『世界最高のチーム』、『人生を変えるメンタルタフネス』、『がんばらない働き方』著者。

Contents

参加者のみなさん「あなたの働き方、どうですか?」

イベントは2部構成になっており、1部はピョートルさんを中心に、「日本の会社の心理的非安全性」について解き明かしていくトークセッション。

2部では染谷さんを中心に、「自分にあった複業の在り方」についてのワークショップ。

ファシリテーターに、pronoiaのスナックたまえのママことたまちゃん、フリーアナウンサーまのちゃんを交え、会場を巻き込みながらのセッションが行われました。

会場となった「SENQ霞ヶ関」では、色とりどりの美味しいご飯に、ジュースやお酒が用意され……


  
トークセッションの前にはゲームをやって盛り上がり、緊張感がほぐれた参加者たち。こういう場の雰囲気を作るのも、気持ちが軽やかになり、言いたいことを言いやすい場になりますよね。

「あなたのブラック度はどれくらい?」心理的”非”安全性な自分をぶっちゃける!

ピョートルさん
心理的安全性(他者の反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、自然体の自分を曝け出すことのできる環境や雰囲気のこと)を日本の組織に浸透させたいと3年かけて取り組んできました。でもね、無理。簡単に作れるものじゃない。だからいっそ、心理的”非”安全性とは何かをとことん追求し、広めていくことにした!

そんなピョートルさんの宣言で始まったイベント。

※心理的「非」安全性とは

  1. 従業員が、社内で不条理なプレッシャーを受けながら萎縮して自分をひた隠しにする状態
  2. あるいは、同僚とお互いに足を引っ張り、不毛な感情的対立が野放しにされている状態

もっともっと! ぶっちゃけて自己開示していこう! というフランクな登壇者からの声かけ。そんな安心安全な空間の中で心理的安全性の作り方を話す……のではなく!

参加者がブラックな働き方サーベイにその場で回答し、近くに座った者同士、ぶっちゃけ本音で、自分の組織でおきているブラックな働き方や、自分自身に潜む心理的「非」安全性について語り合いました。

例えば……

あなたの”さぼタージュスキル”は?

「必死にキーボードカタカタ打ってカッコよく資料を作っていれば、デキる奴になれると思っている」

「わかります!あと私は、急ぎの電話のふりして会議を抜け出す」

「自分は、会議中、メモするふりして違う仕事やってる」

参加者の声は止まらない。

 

あはたのクラッシャー上司スキルは?

「ぶっちゃけ、懐に入ってくる部下は、できが悪くてもカワイイ」

「自分よりできる部下には、目立つ仕事は振らない」

「この仕事、明日までに家で纏めてきてね、と強制してしまう」

こちらも、会場は共感の嵐であるあるネタが止まらない(笑)。

みんな、ブラックな働き方は嫌だ! 自分はブラック社員にならない! という想いでこのイベントに参加してるけど……無意識にブラックな環境に流され、当たり前にやってしまっている自分たち。

でも、冷静に考えると、そんな行動は生産性低く意味がなく笑ってしまう。

ピョートルさん
誰しも、「こうしなくてはいけない」という固定概念に捉われ、無意識に我慢をし、我慢をさせ、頑張りすぎてしまう予備軍。まずは、そんな自分を冷静に認識してはじめて、頑張らない在り方でいようと選択できるもの。

自分が無意識に作っていた心理的非安全性を考えた上でのピョートルさんの言葉に、自分には思い込みがある。まずはそれを認識した上で一歩踏み出そう! と、改めて気付かされる時間となりました。

複業は誰もが既にやっている? 意識して行動すると自分の幅が広がる

続いて第2部では、染谷さんからの問いに自らの意見を言い合うワークショップ形式で、複業について考えていきます。

複業と副業の違い。あなたの本業は何ですか?

染谷さん曰く

染谷さん
副業とは、本業の傍ら、副収入を得るために働いている状態。
複業とは、副業のように片手間で働くのではなく、複数の事業を本業として取り組んでいる状態。

そこで、ワークセッション最初のお題は、「あなたの本業は何だろう?」

染谷さん
本業とは、自分とは何者で、何の価値を生み出す役割を担っているか。ということ。事業化されてなくてもよい。社会的な肩書きになっていなくてもよい。子育てだって、立派な本業。昨年と今年で本業が違ってよいし、複数あってもよい。自分は、どんな価値を生み出す人でありたいんだろう?

そんな染谷さん自身も、2018年は本の著者が本業で書籍を複数出版。しかし、2019年は複業を伝えることを本業としていくと言います。

参加者からは、「提供している価値という考え方で言葉にしてみると、今の仕事のカタチに捉われず、もっといろん手段があるのかも」なんて気付きの声があがっていました。

自分にあった複業を見つける3つの問い

では、改めて自分らしい複業スタイルをどのように見つけていけばよいのか。3つの問いに答えていきます。

  1. あなたの得意分野、趣味、熱中できることはなんですか?
  2. 今まで、どんなお手伝いをした時に、感謝の言葉やお礼をいただきましたか?
  3. あなたの手伝い力に値段をつけるとしたら?
染谷さん
複業は、何か大変なことをしなければならない。という思い込みがある人が多いけど、自分にできることをやった結果、何かお礼を貰ったという経験は誰もがあるはず。それはもう複業の1つ。みんな誰もが、すでに複業に近いことをやっている。

今まで没頭してきた好きなことを通じて身についた「経験」や「スキル」を使って周りの人を手伝い、喜ばれた経験を思い出す。その手伝い力に「値付け」し、意識して主体的にやってみる。これこそが複業。

染谷さん
まずは行動してみること。その上で、どんな形の手伝い力だと、周りから求められやすいのか、いくらくらいの値付けだと心地よいのか。小さく試して改善していくことがおススメ。行動すればするほど、自分の幅が広がります。

複業と聞くとハードルが高いけど、お手伝いして、何かを貰ったという経験なら……と、自らの経験をシェアする参加者達。「それ、お金払ってでもやってほしい!」という声が各所で上がっていました。まずは、身近な人に伝えるだけでも、思わぬ形で複業ができてしまうのかもしれませんね。

変化の激しい未来を楽しむために。枠ではなく軸を持ち、自由に自分で選択する人生を歩む

最後に……

登壇者お二人の著書のテーマである「複業」や、「がんばらない働き方」が、未来の働き方にどう繋がるのか。

染谷さん
組織や1つの仕事に依存した働き方しかできないと、何が起きても頑張って我慢するしかない。複業を通じて外の世界を見たり、自分でお金を生み出すことができるとわかると、この先どんなに環境が変化しても、そのつど自分に合った働き方を選べるようになる。頑張らない、自分らしい働き方をするという選択肢を持つことが、変化の激しい未来を楽しんで生きていくことに繋がる。
ピョートルさん
「こうでなくてはいけない」という枠ではなく、「自分はこうありたい」という軸を持とう。軸を持てば、どんな環境であっても自由でいることができる。仕事は、真面目じゃなくて良い。今の固定概念をぶっこわし、明日から会社や組織を挑発していこう!

ここまで読んでくれた読者の皆さまへ。ピョートルさんと染谷さんからの最後の質問です。

「(昨日と比べて)今日は、どんな新しいことをやりますか?」

外の世界を知り、一歩行動を踏み出すことができると、あとは自転車に乗るように状況はどんどん進んでいく。未来を楽しむ働き方を自分で選ぶために、昨日までとは違う一歩を踏み出してみませんか。

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