イベント主催者と参加者との愛ある対話や質問が、多くの人を巻き込む。【オンライン×イベントプロデュース力:高田 洋平さん】 #はたサバ

記事のポイント
✅ イベント企画は、伝えたいメッセージをわかりやすく伝える編集力が大事
✅ オンラインイベントは、リハーサルが肝!メンバーそれぞれの得意を生かした役割分担も重要
✅ イベントのプロデュースは、主催者の情熱・ワクワクを愛ある対話で引き出せるか否かがポイント


新型コロナウイルスの影響で在宅ワークやオンライン上での仕事が増える中、自分のスキルとIT・テクノロジーを掛け合わせてどんなことができるのか ──。これからの働き方について想いを巡らす方もいるのではないでしょうか?

そこで働き方メディア「SoloPro」では、毎週月曜日21時〜「オンライン×働き方・スキル」をキーワードに、いろいろな業界の第一人者やチャレンジャーに、公開インタビューを実施。※今回はお酒も入れながらの22時開催!

「With/Afterコロナ時代の働き方サバイバル戦略」略して、#はたサバ

8月24日(月)ゲストは、一般社団法人おうえんフェス 代表理事の高田 洋平(通称ヤスシ)さんです。

応援フェスの赤Tシャツがトレードマークのヤスシさんは、おうえんフェスの開催をはじめ、SDGsオンラインフェスタ親子でオンライン体験フェスオンライン青森夏まつり等、様々なテーマで全国から数百人〜数万人が集まるオンラインイベント/体験をプロデュース中。『オンラインイベントの教科書』の著者でもあります。

今回は、働き方メディア「SoloPro」編集長の松田然と、普段は大手企業の人事をこなしながら、この3ヶ月で手掛けたオンラインイベント50以上のオンラインファシリテートのプロこと小林千夏が公開インタビューを実施。オンライン×イベントプロデュース力をメインテーマに、With/Afterコロナ時代の働き方やキャリア、そして求められるスキルをインタビューします。

【ゲスト】
■高田 洋平(ヤスシ)
一般社団法人おうえんフェス代表理事
オンライン体験協会理事
オンラインイベントの教科書、著者
イベント、コミュニティ、ラジオプロデューサー。
全国の挑戦する人たちを応援するプラットフォーム、おうえんフェスにて、1000人規模のイベントを主催。#全国応援の旅 では首長さんや地域のコミュニティリーダーをはじめとする全国の挑戦している人たちにインタビューを実施。
現在はSDGsオンラインフェスタ、親子でオンライン体験フェス、オンライン青森夏まつり等、様々なテーマで全国から数百人〜数万人が集まるオンラインイベント/体験をプロデュース中。一人ひとりがワクワクに沿って挑戦していける心躍り狂う社会を目指し活動。
【インタビュアー】
■小林千夏(こばやし ちなつ)
大手通信企業 人事(採用・育成)/ 問話デザイン/ S1グランプリ イベントデザイナー/グローバル人事塾 企画責任者/SoloLabコミュニティマネージャー
2012年大手通信企業に入社。法人向けのコンサルティング営業にて新人賞、MVP賞などを取得した後、営業の育成を担い、人事へキャリアチェンジ。複業として、イベントの企画運営、プロファシリテーター、企業研修講師など、口コミのみで活動を広げ、パラレルワークを実践中。働き方、生き方を自分で自由に選べる力を身につけ、かかわる人にもそのキッカケとなる“場”を提供することをミッションとして活動している。

■松田然(もゆる)
働き方実験家・SoloPro編集長 
2007年に未経験からライターとなる。その後、すぐにリーマンショックが起こり不眠不休の激務を通じてココロの体力を付け、2010年に独立・起業。2013年に2社目となるライターカンパニー「合同会社スゴモン」を立ち上げ代表を務めると同時に、ライターになってから現在に至るまで13年で4000人以上を取材しているインタビューライター。
いろいろな人の働き方や生き方に触れたことで、自分の旗を立てる、働き方のサードプレイス「SoloPro」を運営し、メディアやコミュニティ作り、キャリアコーチングなども行っている。
趣味では、自転車旅人としてリモートワークをしながら47都道府県全てを走破したりトライアスロンに挑戦したり……その際に出会った全国の仲間と一緒にプロジェクトを動かし、地方の働き方支援(行政と連携した地方創生の取り組み)や、各種メディアでの情報発信や場づくりなども行う。
総じて、いろいろな働き方を実験している人なので、肩書きは「働き方実験家」。

「面白そう!」 と思ってもらう企画へのこだわり

小林さん

まずは、自己紹介と、どんな活動をされているのか教えてください!

ヤスシさん

一人ひとりの挑戦や踏み出す一歩を「おうえん」をする一般社団法人おうえんフェスの代表理事を務めています。自分らしく、ワクワクに沿って挑戦していける心踊り狂う社会を目指して活動しています!

小林さん

心踊り狂う社会! いいですね〜。これまで数々のイベントプロデュースをされてきたヤスシさん。コロナ禍による活動の変化はありますか?

ヤスシさん

オンラインイベントのプロデュースがメインになってきましたね。親子でオンライン体験フェスでは約7500人の方にご参加いただいたり、青森のねぶた祭りをオンラインで開催しようと企画したオンライン青森夏まつりも動画再生回数がYouTube含め5万回に達したりと大盛況のうちに幕を閉じました。

もゆる

もともと知り合いでしたが、昨年まで全くオンラインのイメージなかったのに、一気にすごい……! 

ヤスシさん

2020年の5月末からは、オンライン講座・オンラインサロンも主宰しています。もともと対面を大事にしていたタイプだったので、僕もまさかオンラインイベントプロデューサーになるとは思っていませんでしたが(笑)。

小林さん

それはコロナ禍によって、時代に適応させていったのでしょうか?

ヤスシさん

そうですね。もともとは専門的なITスキルを持っているわけではありませんでした。でも時代は、オンライン。コロナ禍でも自分の存在を思い出してもらうため、著書『オンラインイベントの教科書』を出版したんです。そこから、オンラインイベントの企画・運営の依頼が多く舞い込んでくるようになりましたね。

小林さん

時代の変化や求められているニーズに合わせた戦略と実行力、さすがです……! お祭り・フェスといった楽しいイベントのプロデュースをメインにされているのには意図があるのでしょうか?

ヤスシさん

意図しています。気づきや学びを得てほしいイベントでも、エンターテイメント性は欠かせません。もともと意識の高い人は、本を読んだり自分からセミナー行ったり主体的に動けると思うんですよ。でも、そうではない人へアプローチするには、まずは「なんか楽しそう! 面白そう! 」と思って体験をしに来てもらう工夫が必要。だからこそ、教育とエンターテイメントの融合は外せない要素ですね。

もゆる

エンターテイメントの切り口でハードルを下げて参加してもらったり、その場の雰囲気自体が学びをより深めることも多いですもんね。

ヤスシさん

もともと私も、自分から学びに行かないタイプだったんですよ(笑)

小林さん

そうだったんですか!?

ヤスシさん

時間があれば遊びに行くことしか考えてなくて、自己投資や自分を磨く努力もしてきませんでした。でもあるとき、Mr.Children『終わりなき旅』にある “高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな” というの歌詞に心を打たれて。当時、自己啓発本など全く読んだことなかったんですが、音楽というエンターテイメントを通じて刺激を受けることができたんですよね。

小林さん

ご自身の原体験が、今のイベント企画に活かされているんですね!

ヤスシさん

イベント企画は、編集だと思っています。伝えたいメッセージを、相手に伝わる言葉に変換して届ける一手間が大事ですね。

オンラインになって変わったこと。人の行動の枠が外れる面白さ

小林さん

イベントがオンラインになって変化したことや、やってみて感じた魅力などあれば教えてください!

ヤスシさん

企画から開催までの気軽さ・手軽さ・スピード感は魅力だと思いますね。昨年まで、おうえんフェスを開催しようと思ったら会場費だけで400万円は必要でした。それゆえ赤字になる怖さもあって。でもオンラインになって大規模な会場を抑える必要はなくなりました。開催のハードルはぐんっと下がりましたよね。

小林さん

たしかに。PCや音響などの機材が揃っていれば、どこからでも開催できますもんね。私も数百名が参加予定のリアルイベントがコロナ禍の影響で中止に追い込まれましたが、変わりに900名が参加したオンラインイベントを会場なしで開催できました(当日はZOOMで開催しオンラインファシリテーターも担当)。

ヤスシさん

そうなってくると、暮らす場所に左右されずに、情報発信・収集ができますよね。おうえんフェスには、全国各地・地方の人にも、自分らしさを発揮できる挑戦の場を提供したい・応援したいといった想いがありました。オンライン化によって、地方の人とのつながりや活動に、より拍車をかけていきたいですね。

もゆる

本日開催しているこのオンラインイベント #はたサバも、ファシリテーター(小林さん)・ゲスト(ヤスシさん)、主宰(ぼく)、それぞれ違う場所からみなさんに情報をお届けしています。情報やチャンスが東京に一極集中していた時代もありましたが、オンラインなら場所を問わないので可能性が広がりましたよね。

ヤスシさん

あとは、「オンラインでイベントを開催する」という今までやったことのない新しいチャレンジを通じて人が変化していく様子を見れることは楽しいですね。

小林さん

というと……?

ヤスシさん

例えば、『オンライン青森夏まつり』。地元の人たちは、コロナ禍前は毎年のように御輿を担いで祭りを主宰してきた方々です。そこからいきなりオンラインで開催することには、戸惑いもあったと思うんです。

もゆる

でも、なんとかしなきゃという思いもあった……?

ヤスシさん

はい。いざ勇気を持って、「お祭りをオンライン化しましょう! 」と、新たなチャレンジをすると「次はこんなことできるじゃん! 」と発見があったり、「今後はオンライン収穫祭をやろう! 」と次の可能性が広がったり、やってみることで得られるものがたくさんありました。

小林さん

素敵ですね……!

ヤスシさん

「おうえん」させていただく人たちが、自分たちの枠を外しどんどん挑戦していく。その様子は、僕のビジョンである「心踊り狂う社会」そのもののようで嬉しかったですね。

オンラインイベントは、リハーサルが肝!運営の裏側とは?

小林さん

オンラインイベント・リアルなイベントの違いについて伺っていきたいのですが、オンラインだと、PCやスマホから気軽に参加できるゆえ、ドタ参・ドタキャンが多くなったと感じます。

ヤスシさん

よりイベントを魅力的に見せる力が求められていますよね。大切なのは、楽しさ・ワクワクをどれだけ参加者と共有できるか? 申し込みいただいてから本番までの期間に、参加者の期待値をあげる工夫や仕掛けが必要だと思います。

もゆる

具体的に、ドタキャンを減らす対策はされていますか?

ヤスシさん

人がイベントに参加しようと思う理由を複数用意する、ことですね。参加理由って人それぞれじゃないですか。コンテンツ内容に興味を持つ・参加者同士の交流が楽しみ・ 学びたいテーマに惹かれる・登壇者が目当て、など。2つくらい当てはまると、人は時間をとったり足を運んだりしてくれると思うんです。

小林さん

なるほど。「個別に誘う」なども有効ですよね。「あなただから来てほしい」と声かけると、参加度合いも変わりそう。

もゆる

オンラインイベントは開催するまで、いろんな準備あると思うのですが。ヤスシさんの手掛けるイベントの裏ではどんな動きがあったり、仕事があったりするのでしょう?

ヤスシさん

運営チームのコミュニケーションでは、チャットを使うことが多いので、情報をいかにオープンにするかは重要だと思います。関係者が多く、チャットにいる人数は100人〜400人ほどになることも。いざ会議を始めようとしても、「俺、それ知らない」「あれって、どうなってるの? 」とそれぞれが持つ情報量や認識が違うと、そもそも議論にまでたどり着きません。

もゆる

たしかに。

ヤスシさん

あとは、テキストだけのコミュニケーションだと「冷たく感じる」など人間関係がギクシャクしてしまうこともあります。情報をどうシェアするか? も、ポイントですね。

もゆる

本番前にリハーサルなどもしているのでしょうか?

ヤスシさん

オンラインは、リハーサルが全てです! そもそも電波が悪い・音が聞こえない・画面が見づらい、などのトラブルは、やってみるからこそ発見できるもの。参加者側の視点から見てくれる関係者を置くのもいいと思いますよ。

小林さん

ひとつのオンラインイベントを主催するにも、いろんな役割がありますもんね。

  • 企画
  • ゲストのアサイン
  • 参加者対応
  • ファシリテーター
  • IT/機材担当

それぞれの得意を活かした運営が、ポイントかなと感じています。

もゆる

#はたサバも、現在は3名で運営しています。主催者は僕ですが、ファシリテーターとして小林さん・コメント欄の盛り上げ&参加者対応・記事作成を担うライターのみさとちゃんに手伝ってもらっています。

最初は僕ひとりで、企画から運営までの参加者対応・機材設定・ファシリテーション全てを行っていたのですが、トラブルがあったりするとテンパってしまって大変でした(笑)。

よりスムーズな運営をするには得意や苦手を意識した役割分担は必要不可欠ですね。

ワクワク・情熱を、愛ある対話で引き出すのが「プロデュース力」

小林さん

では最後に、ヤスシさんの働き方サバイバル戦略(はたサバ)を教えてください!

ヤスシさん

イベントをプロデュースする上で意識していること3つが、私の働き方戦略です。

1.主催者の情熱・想い(ビジョン)を確かめる

2.自分自身&メンバーのワクワクを把握する

3.愛ある対話をする

まずは、主催者の熱量をどれだけ引き出すか、を大事にしています。イベントの企画・集客から運営までスキルとしては、編集力・マーケティング力などは必要です。でも大前提として、リーダーに「こんなビジョンを持ってイベントを成し遂げたい! 」という情熱がなければ、参加者へ共感を生むことはできません。

さらには、僕の場合、そんな主催者を応援するイベントプロデューサー的な立場にいることが多いので、自分自身や関わってくれる仲間がワクワクできるかも大事な視点です。

小林さん

なるほど……! そもそも主催者に熱い想いがないと、そのイベントの楽しさは伝わりづらいですし、関係者が楽しんでいないと一体感も生み出せないですよね。

ヤスシさん

そうですね。あとは、「愛ある対話をする」を大事にしているのは、オンライン・リアルな場問わず、対話から価値が生まれることを大切にしたいからです

もゆる

オンラインだと偶発的な雑談の機会が少ないので、相手の想いを引き出す対話はより大事になってきましたよね。

ヤスシさん

目の前の人の情熱・ワクワクに耳を傾け、自分に何ができるのか? を考えることが「おうえん」に発展しますし、そんな愛のある対話を通じて多くの人を巻き込むこと。それが、人の心を動かすイベントのプロデュースにつながると思いますね。

 

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