オヤコ・デ・ワーケーション?
何かの呪文か、はたまた新しいスイーツのような響きですよね(笑)。
親子でワーケーション。つまり、旅や休暇を楽しみながら仕事もこなす「ワーケーション(※)」を、子どもと一緒に楽しもうというわけです。
今回はわたしたち、育児中のフリーランスチーム「mamimu(マミム)」のみんなで、静岡県小山町に日帰りワーケーションを楽しんできた様子をレポートします。
7家族、おとな9人、子ども15人の大移動。
富士山は見えるのか?温泉は入れるのか?いったい働けるのか…?
※ワーケーション(Workation)とは… ワークとバケーションを組み合わせた造語。非日常の場所で働きながら、時に休んだり、時に観光したり、時には自分と対話する時間をとったりと、仕事やワークスタイルをより良くしていく手段として注目を集めています。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。 【ワーケーション完全ガイド】東京から約90分でリフレッシュ! 静岡県小山町で働き方をアップデートする方法 |
Contents
親子ワーケーションのすゝめ
あらためまして自己紹介します。
わたしたち「mamimu」は、子育て中の女性フリーランスを中心に集まった団体です。ウェブデザイナー、カメラマン、ライター、在宅秘書、管理栄養士など、いろいろな職種のメンバーが集まって、チームワーキングやスキルシェアをしています。
わたしたちが本気で考えていることが、「育児中の働くをもっとおもしろく」すること。
子育て中は特に、家にこもりがちになったり、ひとりで仕事をしたりすることの多いフリーランスですが、みんなで支え合うことで、仕事も子育ても前向きにおもしろがってしまおうというわけです。
そんなわたしたちが最近注目しているのが、「親子ワーケーション」です。
これまで訪れたのは和歌山県田辺市と長野県信濃町。子どもと一緒に、現地でしか体験できないアクティビティや観光地めぐりをしつつ、クライアントとの打合せや地元の方との交流会などをしてきました。
「いやいや、子どもと一緒だったら仕事は難しいでしょう。」
「ただでさえ子連れ旅行は大変なのに、わざわざ一緒にワーケーションに行くのはなぜ?」
本当にもう、そのとおりです!
大変なこともいろいろあるのですが、それでもリピートする魅力が「親子ワーケーション」にはあるんです。
※関連記事:多忙なママフリーランスが生み出した、「自由」と「助け合い」を叶えるコミュニティ運営のコツ
「日帰りワーケーション in 小山」に出発!
さて、今回の小山町ワーケーションツアーは、静岡県 小山町役場 未来創造部 おやまで暮らそう課の「女性活躍ネットワーク構築業務」の一環として、担当する合同会社スゴモン(このメディア「SoloPro」運営会社)が企画運営しています。
小山町のポイントは、なんといっても首都圏から約90分というアクセスのよさ。子連れで遠方、それも宿泊となると、準備だけで大変なので、さくっと日帰りできる距離はとてもありがたいのです。
貸し切りバスで移動ということもあり、いつもは日程調整の難しかったメンバーも気軽に参加でき、これまでで最も多い7家族でのワーケーションとなりました。
2月の日曜日。準備して子どもを起こして電車に乗って朝8時までに新宿に行く、という最難関を突破したあとは、バスでのんびり小山町へ。こんな感じのスケジュールで過ごしました。
【当日のスケジュール】
8:00 新宿駅近くに集合(4家族)。途中、海老名サービスエリアで休憩(1家族合流)。
10:30 小山町到着。「金時公園」で、ローラー滑り台とボルダリングとシャボン玉に子どもたち大はしゃぎ。(2家族合流)
11:30 「道の駅ふじおやま」で、つきたて餅と特産水かけ菜漬と金太郎バームにママたち大はしゃぎ。おいしい水もくめます。
12:00 メイン会場となる「小山コミュニティファクトリー(小山CF)」到着。小山町のママさん3人も合流してランチ。水かけ菜漬の絶品おにぎり!
13:00 ワークショップ「小山町ワークショップのPRツール制作」スタート。子どもたちはいずこへ…
16:00 自由時間。歩いてすぐの「あしがら温泉」へ。子どもを預かり合って入浴。これぞチームワーク!
17:30 小山町出発。渋滞をトトロとアンパンマンのDVDに助けられ、21:00に新宿到着。
まる一日一緒に過ごした子どもたちは、すっかり仲良くなりました。
子どもの「遊び場」とおとなの「ベンチ」
小山町をめぐっていて、なんだか感じる居心地のよさ。
その正体はおそらく…あちらこちらに設置された「ベンチ」にあると見ました!
ノートパソコンひとつで仕事できるわたしたちですが、それをさっと広げられるベンチやテラスがあるだけで、ワーケーションの自由度がぐぐっと増します。都心のように、カフェでひと仕事、というわけにはいかないですからね。
金時公園にある金太郎テラスはまさに絶好のワーケーションスポット。子ども同士で遊んでいる間に、ミーティングしたりノマドワークしたり。子どもが遊び終わったら、さくっとパソコンを閉じて次の場所へ。
自分と子ども、お互いの時間を大事にしながら、働くと休むをフットワーク軽く行き来する。ワーケーションで培うこの感覚が、日常に戻ったときにも活きてきます。
地元のママさんたちとワークショップ
さて、ワーケーションの楽しみのひとつが、仕事をとおした地元の方との交流です。
今回はワークショップというかたちで、小山町に住むママさんたちと「小山町ワーケーションのPRツール制作」を行いました。
mamimuの参加メンバーがウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、カメラマン、ライターなどだったので、みんなのスキルを集結してLP(ランディングページ)を作ろうということに。
そこに掲載する小山町の魅力を、地元のママさんにヒアリングしながらみっちり3時間。素敵なサイトのできあがり!
…というところまでは間に合いませんでしたが、続きはオンラインでということを約束。「次のワーケーションは一緒に企画しましょう」と盛り上がり、貴重なつながりが生まれました。
※LPは後日公開予定!
地元とよそ者をポジションチェンジ
小山町のよさをヒアリングするなかで、地元の方は何度も「何もないところですよ」を繰り返していたのですが、「富士山を見るのにいい季節は?」「子どもとどこに遊びに行くんですか?」「ランチのおいしいところは?」と聞くと、たくさんのオススメが。
「何もない」と言いつつ、子どもを育て、働いていく場所として選んだ小山町への誇りが垣間見えた瞬間でした。
わたしたちにとっても、都心で育児しながら働くための必要スキルとして得た、オンラインツールの使い方やフリーランスという働き方を、「そんなことができるんですね」とおもしろがってもらえることは嬉しくもあり。
いつもと違う場所で、自分と違う働き方や育て方をしている人に出会い、自分を見直す。これもまた、わたしたちがワーケーションにハマっている理由です。
家族の中でもポジションチェンジ
そんなワークショップをしている間、子どもたちがどこにいたのかというと、卓球場と和室。
小山CFは、映画やドラマなどのロケ地として使われている小山フィルムファクトリー内にあるので、さまざまな施設があるんです。
子どもたちは「はじめまして」も気にせず遊び、それをパパや保育士さんが見守り、ママたちはせっせとワーク。おそらく普通の旅行では見られない風景ですよね。
親子ワーケーションでは、子どもに合わせすぎずに、親がしっかりワーク時間を取ることも大事なコツです。
遊ぶ、遊んでもらう、わがままを言う、我慢する。ワーケーションを通して、家族のなかでもポジションをぐるぐる回してみると、お互いに新しい一面が見えてくるんですよね。
ワークショップのあとは温泉に入ってリフレッシュ。残念ながら富士山は裾野がチラッと見えただけでしたが、「また来てね」というメッセージと受け取り、帰路に就きました。
後日談
小山町ワーケーションから2週間後。現地で出会ったママさんとのオンライン飲み会を開きました。
「そういえば、東京に来るならどこに行きたいですか?」と聞いたところ、返ってきた答えは「ファーマーズマーケット」。その方がブルーベリー農園などをされていることもあって、視察をされたいそうです。
確かに、東京ほど全国各地の地場産品が集まっているところはないですよね。またひとつ、自分の気づかなかった東京のよさを知れました。
ワーケーションという非日常の中で、地域や家族の役割をポジションチェンジしていくと、「わたしや家族の働き方」「働いている場所」を客観的に眺めることができます。ぜひあなたも、家族と一緒に試してみてください。
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