独立することは手段。目的は、欲しい感情を得ること【働き方デザイン論】

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たとえば、AくんBくんが「フリーランスとして独立したい!」と考えていたとします。

その後……

Aくんは会社を辞めて、毎日毎日一生懸命働きました。

独立すると、休むこと=収入が減ることになるので、休むと自分に対する罪悪感や不安感を覚え、案件の依頼が来たらほとんど断らず、がむしゃらに仕事をしていました。

健康は大事だとわかっていながらも、仕事優先で体のケアが疎かになり風邪をひいてしまったり、仲間からのイベントのお誘いも「仕事があるから」という理由で断ることも。

それだけ仕事中心に頑張っていましたが、なんとなく空虚感や将来のことを考えるとモヤモヤする感覚がありました。

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Bくんは会社を辞めてから、ココロがワクワクできることをやりたいと思っていました。

Aくん同様、仕事は一生懸命に取り組みましたが、同時に今までやりたいと思っていてできなかった田舎と都会との2拠点生活を開始。自然いっぱいの田舎では農業の勉強をしたり、そのライフスタイルをブログで情報発信するような生活をはじめました。

最初は収入が安定しなかったものの、自分で作った野菜を食べられる充実感や、ブログにもアクセスが集まるようになり、インターネット経由でも収入を得たり、読者を呼んだイベントなども開催できるようになりました。

Aくん「フリーランスとして食べるために仕事しないといけない!」と思い、依頼された業務を日々こなす毎日を送っています。Bくん「充実してワクワクできる毎日を送りたい!」と思い、日々自分のライフスタイルを実験しながら暮らしています。

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……さて、この二人の違いは何でしょうか? 単純にAくんBくんのスキルや、独立に対する考え方の差?

それもあるかもしれませんが、実はBくんには「感情の目標設定」ができているのです。

つまり、「こんな気持ちになりたいからフリーランスになった」という感情を得ることが独立の目的になっていたのです。

さて、何でこんな話をこのメディアSoloProでするのかというと、編集長の僕自身がAくんのように、日々忙しく働く仕事人間だったから。そして、今ではBくんのように「感情の目標設定」をしながら働くようになったことで、生き方が大きく変わった一人だからです。

そこで今回は、会社員が独立するときのヒントに。フリーランスが働き方を変えるきっかけに、『働き方デザイン論』の話をします。

Aくんも仕事を頑張ることで仕事の実力がつき、安定的な収益を得られたりするので、Aくんがダメだという話ではありません。しかし、Bくんのような生き方でも、実力がつきお金も得られて、さらにはもっと大切なものも得られる時代になってきたという前提で、この話を続けます。

Contents

仕事で得たいのは、成功か幸せか

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まず僕自身の話になります。フリーランスとして独立したのは8年前の2010年。

皆さんもご存知の通り、フリラーンスになるだけなら誰にでもできるけど、フリーになってから続けるのが大変ですよね。

ただ、食べていくためにフリーランスをやるなら正社員の方が(今はまだ?)安定はしていますし、独立する理由としては本末転倒かもしれません。片や、自分のスキルや経験を武器に世の中に価値を提供していたり、社会課題の解決など大きなテーマに携わるフリーランスの方もいます。

「その違いはなんだろう?」と、単純に疑問に思いました。

実は、このメディア「SoloPro」を立ち上げた理由の1つは、その問いでした。

仮に、フリーランス(ソロ)のプロフェッショナルを「ソロプロ」と呼ぶとしたら、仕事ができるだけ、日々食べられる仕事があるだけでプロフェッショナルなのか……?

冒頭のAくんBくんのエピソードでいえば、Bくんの方が自分の生き方を作るプロに近いのではないか?

…… 一昔前であれば、仕事がたくさんあること、いい会社に入ること、家を買うこと、車を買うことなど、わかりやすい目標があり、それを実現できれば成功と言われていました。

今でもその風潮はあるかと思いますが、ミレニアル世代と呼ばれる僕らの年代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多い)は、名声を得ること、ものを買うことは成功に近くても、幸せとは限らないという感覚を持っている人も多いのではないでしょうか。

皆さんはどうですか?

4000人を取材して感じた、働き方の価値観

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僕自身、仕事としてライター業を続けてきたこともあり、今まで4000人ほどをインタビューして記事にしてきました。

関心があったテーマは「働き方」

幸せそうに働いている方は、何が違うのか。話を聞いた人の中には、自分の仕事に対するワクワクがこちらまで伝わってきたり、さらには人生を楽しんでいることまで伝わってくるような人もたくさんいました。

全体のインタビュー対象者の割合は会社員の方が多かったのですが、独立してフリーランスとして活動されている方や、経営者の方に、その傾向は多かった印象があります。

そして、特にここ数年変わってきているのが、SNSやWebメディアの進化により、その人の想いや魅力が可視化され、一般の方でもファンやフォロワーができていること。つまり、雇われている人より自分で価値を生み出しているフリーランスのような人に、AくんよりBくんファンがつき、やりたい仕事やお金も結果的に集まってくるようなイメージです。

欲しい感情を得ることを目的に働く

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幸せだと感じる働き方は、人それぞれ違うはずです。

私はライターなので、人の話を聞くことは好きなのですが、文字起こしなどの作業は得意ではなく、文章を書くのが大好きかと言われるとそこまでではありません。いや、ライティングは好きなので10年以上仕事にしてはいますが、それ以上に文章を含めた表現で、世の中に情報を発信するのはワクワクします。だから、その手段がライティングではなくても、デザインや動画でも同様に好きだと思います。

その反面、ライターさんでも、文字起こしが好きな人もいますし、時間を忘れてライティングに没頭できる人もいます。

同様に、皆さんの職種でも、この仕事は好きだけど、この仕事のフェーズはワクワクしない、ということはありませんか?

嫌いな作業でもある程度はできた方がいいのですが、もしフリーランスとして独立する、もしくはすでにフリーランスであれば、以下の問いは大切です

「どんな仕事のスタイルだったら、欲しい感情が得られるだろうか?」

LIFE = WORKにしない

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人生は仕事だけではありません。

そんなことわかっているけど、仕事でクライアントから感謝の言葉をもらったり、チームでやりがいのあるプロジェクトを担っているときなどは、欲しい感情が得られて仕事にハマる感覚があると思います。

自分もライターとして、読者に共感してもらったり、クライアントの悩みを解決できた時は、なんとも言えない快感を得ることができます。それは、仕事のやりがいにつながるので大切です。

しかし、働き方をデザインするのであれば、欲しい感情が得られる生き方から、働き方や暮らし方を考える必要があります。

LIFE = WORK × ●●

この●●に入るキーワードを定義し、それによりLIFEでどんな感情を得たいかが、これからの時代を生きるヒントになるのではと個人的には思っています。

僕の場合は、得たい感情=ワクワクドキドキできるのが自転車旅などの冒険がいつでもできる人生だったので、仕事と掛け合わせて LIFE = WORK × 自転車旅という式を作り、仕事をしながら47都道府県を旅しました。最高に面白かったです!(今後もやり続けたい)

Bくんであれば、 LIFE = WORK × 田舎暮らし、農業、ブログ などが入るかもしれません。

●●に、欲しい感情に近づけることを入れる。あなたも考えてみませんか?

フリーランスになることは幸せになる手段。

感情を目的にキャリアや働き方を設計してみてください。

おまけ:2018年、SoloProがやりたいこと

2017年、FacebookのCEOザッカーバーグがハーバード大学のスピーチで「誰もが、人生の中で目的(意義)を持てる世界を創る」という話をしました。

僕は「目的」について話します。しかし「あなたの人生の目的を見つけなさい的なよくある卒業式スピーチ」をしたいわけではありません。僕らはミレニアル世代なんだから、そんなことは本能的にやっているはずです。だからそうじゃなくて、今日僕が話したいことは、「自分の人生の目標を見つけるだけでは不十分だ」という話をします。僕らの世代にとっての課題は、「”誰もが”目的感を人生の中で持てる世界を創り出すこと」なのです。

参照:http://www.huffingtonpost.jp/keizo-kuramoto/mark-zuckerberg-harvard-speech_b_16818864.html

SoloProでは、まずはフリーランスになりたい会社員、もしくはすでにフリーランスになっている人を対象に、メディアのミッションである、働き方をアップデートできる個人=『ソロプロ』を増やしていきたい。それが、目的意識を持った個人を増やすことにもつながると考えています。

そのためにも、仕事術などのテクニックだけではなく、今回のような個人が働き方をデザインするためのコラムや、幸せに生きるという抽象的でありながらも人生の目的にも近づけるテーマも情報発信していきたいと考えています。

僕個人としてもソロのプロフェッショナルに近づけるような働き方の”実験”をしたり、目的意識を持った仲間を増やしていく活動を2018年していきたいと思っています。

さて、あなたは、AくんBくんどちらのような生き方をしたいですか?

そして、2018年はどんな感情を得たいですか?

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