2016年10月、ニューヨークにて、起業家プロデューサーの星渉さんと女性起業家の鈴木実歩さんのセミナーが開催されました。
「好きな時に、好きな場所で、好きな仕事をする!」をテーマに行われた本セミナー。このパートではセミナー参加者の質問に対する、星渉さんと鈴木実歩さんの回答をまとめました。
これまでのレポート記事一覧はこちら
> 鈴木実歩さん講義(1)「起業をする上で一番重要な”コアメッセージ”の作り方」
> 星渉さん講義(2)「成功するビジネス、失敗するビジネスの違い」
星 渉:
起業家プロデューサー、作家、講演家。
大手損害保険会社を退職後、起業家プロデューサーに転身。わずか4年の間に登壇した講演会には4000名の起業家が参加し、個別プロデュースにおいては600名を超えている。現在は6ヶ月以内に0から月商7桁を超える起業家を生み出す確率は91.3%!著書「鈴木さんの成功~会社員から起業した時に待ち受ける真実の話をしよう~」は紀伊国屋書店ビジネス書ランキング1位を獲得している。
公式 HP:http://usp-times.com/
著書:http://amzn.asia/bjQb1jH
鈴木実歩:
30歳の誕生日に【金なし、夢なし、彼氏なし】の自分に絶望し、10年間の”普通の会社員生活”に終止符を打つ。2014年11月、クライアントゼロから「未来シフト・コーチング」という肩書きで起業。独自のインターネットマーケティング、SNS活用術をフルで駆使し、ソーシャルメディア起業界を代表する存在となる。主催している「未来シフト起業塾」では、たった3ヶ月で結果を出す塾生が続出し評判を呼んでいる。
公式 HP:http://miraishift.com
Contents
結果を出している起業家の共通点とは!?
参加者からの質問:
お二人はこれまで多くの起業家をプロデュースされてきたと思いますが、その中でも特に結果を出している人の共通点があれば教えてください。
結果を出している起業家の共通点①
心から変わると決めてそのための行動をしている人
結果を出している起業家の共通点②
自己評価が高い人
では、どうやったら自己評価を上げられるのか、ですが、1つはこうなりたいと思う人とずっと一緒にいること。そうすると自分もそこにいる人間だと思うようになります。
手軽にできる、自己評価を上げる方法
あと、私が主催する起業塾の受講生によく言っているのは、自分がなりたい状態、その状態になっている人、住みたい場所、行きたい場所、やりたい仕事、その仕事をしたい場所などを表す写真を30枚集めましょうということ。
それはなぜかというと…みなさんにイメージしていただきたいのですが、例えば梅干しが目の前に20個ぐらいあって、それを一斉に食べてくださいと言うと、唾液が出ますよね?人間の脳みそというのは、イメージを明確にすることができると、それが現実なのかイメージなのか分からなくなるという性質があります。
だから自分の理想の状態を表す画像を集めて、それを毎日見るようにして常にその感情を味わっておくと、梅干しをイメージした時と同じ現象が起きます。それを続けていくと「自分はこういう所にいるべき人間なんだ」と自分の自己評価も上がっていきます。
結果を出している起業家の共通点③
文章が上手い人
これはSNSを活用してビジネスをしている人に限るかもしれませんが、売れている人達は、とにかくみんな文章が上手いんです。
じゃあ文章を書いたり、言葉で表現するのが苦手だと成果が出にくいかというと、そうではありません。文才は元々の才能ではないのです。どれだけの数をこなしているか、それだけなんです。
文章力を上げるには、良質なインプットが必須
では、書くためにどうするか。まずは良質なインプットが必要です。文章をあまり書いたことがないのに、内容がカスカスなものを絞り出しても、素敵な文章を書くことは難しいですよね。
小説やビジネス本や詩集などで自分がいいなと思う文章だったり、言葉を操っている人の言葉を自分に1回インストールする。そうすることで言葉のストックができる。星さんもよく本屋さんに行って、本のタイトルをメモし、言葉のストックを今だに増やしているそうです。
また私も2年前に起業したばかりの時は、Facebookの投稿を1つするのに30分ぐらいかかりました。でもやればやるほど上手くなるし、やればやるほど早くなる。だから個人でお仕事をしたい方は、文章力を上げていくように努力すればいいと思います。
ある日突然、文章を書くのが得意になった理由
ちなみに私は書籍を出させていただいていますが、実は作文がものすごく苦手な子供でした。小学校、中学校の時は作文の宿題が出ると、いつもクラスで一番最後に提出していて、「提出しろ」と言われるまで出さないほどでした。
でも、そんな私がある日突然、文章を書くのが得意になった瞬間がありました。それは自分の力を発揮できるポイントを見つけたから。私は文章を書くのは得意ではなかったけれど、話すのは好きだった。であれば文章を書くのではなく、話すように書いてみようとしたらものすごく文章を書けるようになりました。
もし文章を書くのが苦手な方が、自分が表現したり何かを伝えている際に、得意な場面があると思うんです。それはスピーチの時かもしれないし、お友達と話している時かもしれない。そういった場面を思い浮かべて文章を書くと、スムーズにいくんじゃないかと思います。
セミナーでお客様の反応が悪い時の対処法
参加者からの質問:
セミナーや講演など人前で話す際にお客様の反応が悪い時、どのように対処していますか?
それは先ほどお伝えした「コアメッセージ」にも通ずるのですが、自分がどんな人で、何を伝えている人かを日々発信しているので、その投稿を見て合わないなと思っている人は私のセミナーには来ないはずなんです。私のセミナーに来てくださる方は、事前の信頼関係ができている状態。そういう信頼関係が出来てからセミナーをするなど、事前の対応をしています。
またセミナー当日は、「上手くいかなかったらどうしよう」という所にフォーカスするのではなく、その人が自分をどう評価しているのかという他人の目線にフォーカスするのではなく、とにかく自分が何を一番伝えたいのか、何を表現したいのかにフォーカスする。そうすると、意識がもう一度自分の軸に戻すことができるのではないかと思います。
自分が話しやすい環境を作る
私は1000人規模の講演会をすることがあるのですが、その規模になると事前の信頼関係が築けていないお客様もいらっしゃいます。その場合まず最初にやるのは、自分が話しやすい環境作りをすること。
ネタばらしになりますが、先ほどの私の講義では冒頭にて「セミナーに参加する際のルール」をお話ししたと思います。
ルール1. 楽しむこと
ルール2. 声に出すなどアウトプットすること
ルール3. 積極的に参加すること
このようにルールを作るなど、自分が話しやすい場作りをしてから本題に入る。オーディエンスの聞く準備ができていないのに話し始めないようにしています。
反応がいい人に向かって話しづつける
それをやっても反応が悪い場合は、その中でも比較的反応がいい人に向かって話し続けるというのがポイントですね。
不思議なんですけれど、誰か一人の表情が崩れるとその周りも崩れてくるんです。私は自分の中で「携帯電話の基地局を作る」と言っているんですけれど、そこからいい電波を発信してくれる人を何人作れるかが重要なんです。
一人いい反応をしてくれる人がいたら、その人に向かって話し続けて、その人の周りの雰囲気が良くなってきたなと思ったら、また別の基地局を作るということをしています。
どのくらい先までビジネスプランを立てているか
参加者からの質問:
セミナーや講座など、どのくらい先までビジネスプランを立てていますか?
年間プランを立てるけれど、3ヶ月に1回更新していく
だから年間のプランを作って、3ヶ月に1回更新しています。また突発的に「これをやりたい!」と思ってやることもあり、そこは柔軟に対応しています。
計画に縛られすぎて、才能を発揮できないのは勿体無い
でも私は元々、計画を立てるのが好きで目標達成型。今月いくら売上を立てたいなど、数字を追うのが好きなタイプです。
でも星さんが言うように、3ヶ月という期間でも昔の3年分の回転をするぐらい、今は成長速度が上がっています。だから3ヶ月前の自分が描いていた計画に縛られすぎて、才能を発揮できないのは勿体無いと最近感じるようになったんです。
年内に関してはプランを立てていますが、2017年に関してはこのニューヨークで色々刺激を受けているので、それをもとにプランニングしていきたいと思っています。
まとめ
「好きな時に、好きな場所で、好きな仕事をする!」をテーマに行われた本セミナー。このパートでは、そのような働き方に興味を持ち参加された方々からの、様々なご質問がありました。
そして、ご質問に対するお二人の答えの裏には、ある一貫したモノがあると感じました。それは理想の未来を手に入れるために、どうすればいいか自分で考え、行動した結果導きだされた答えだということ。
その行動手段は本を読むことかもしれないし、メンターから学ぶことかもしれないし、他人を見て学ぶことかもしれないし、まずはやってみることかもしれない。手段はなんにせよ、お二人は設定したゴールに向けて、自分でしっかり考え行動し、答えを導き出されています。
会社や組織に属している人と比べて、一人で決断したり問題を解決すること多い個人事業主や起業家。でもこの方法を身につければ、理想の未来を実現する可能性が、より高まるのではないでしょうか。ぜひ実践してみてください。
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口でどう言っているかではなく、頭で考えていることと心で感じていること、口に出していることが一貫している。そして変わるということを決めて、そのための行動をしている。そういう人が結果を出していると思います。