朝7時。
ライジング・フィールド軽井沢。
みんなでつくる真面目に不真面目なビジネススクール
「the Life School」の1コマ。
今回は、このフィールドを立ち上げた
森 和成さん(以下、カズさん)による
早朝講義の内容をご紹介します。
テーマは「目的、目標、手段によるパーソナル・ブランディング」
カズさんは、2014年に株式会社ライジング・フィールドを立ち上げる前は、アクセンチュア株式会社にて経営コンサルティングに従事し、2003年に同社ディレクターに就任。その後、チームビルディングや経営戦略・事業戦略を行う株式会社アールギア・グループを設立した方。ライジング・フィールドも、軽井沢、白馬、そして他のエリアへの展開も進めている。
そんなビジネスの第一線で活躍されている方が大自然の中で行う、とてもシンプルで本質的な講義でした。
では、早速本題へ。
Contents
そもそも「目的、目標、手段」とは?
カズさんが経営するライジング・フィールド軽井沢のHPに以下の言葉があります。
ライジング・フィールド軽井沢は、自然体験活動を通じ、 「子供たちの生きる力を高める」「人・組織の可能性を切り拓く」ことを目的(Mission) に立ち上げさせて頂きました。
ここで、目的という言葉が使われていますが、カズさんは目的と目標、そしてそれを実現する手段の違いを以下のように説明しています。
・目的(Why?)
成し遂げようと目指すことがら、行為の目指すところ、意図していることがら
・目標(What?)
見つけるためのしるし、見覚えのためのしるし。めあて。
・手段(How?)
目的を達成するための具体的なやり方、てだて。
わかりやすい例えとして、富士山の頂上に立つことを想像してみてください。
その場合、頂上は上記の3つのうち何でしょうか?
「目標です!」
「正解!」
と、自問自答してみましたが、
では、その頂上(目標)に行く手段は何を思いつきますか?
「自分の足で自力で登る」
「ガイドをつけて登る」
「ヘリコプターで頂上まで行って降ろしてもらう」
……いろいろあるかもしれませんが、
もし目的が「運動することで健康になる」であれば、
ヘリコプターで効率よく行ったら目的は達成できません。
つまり、目的を叶えるために、目印となる目標や手段があるのです。
組織と個人における「目的、目標、手段」の違いとは?
企業組織の場合、目的は経営理念(ミッション)になります。
そして経営理念を叶えるための、
ビジョン → 経営目標 → 業務目標 → 業務・仕事 があり
それぞれが目標や手段にあたります。
では、個人の場合はどうでしょうか?
目的は、志(ミッション)です。
自身の存在意義とも言える志。
ここでは、パーソナルミッションと呼びましょう。
仕事の場合であれば「私はなぜ働くのか?」という問いの答えが、それにあたります。
次に目標は、パーソナルビジョン。
「私は将来どのような姿になりたいのか」が重要な問いです。
そして、「行動目標を掲げ、そのために何を出すべきか?」
という具体的なアクションが手段になります。
転職する、独立する、旅をするなど
みなさんにもいろいろやりたいことがあると思いますが
ついついそれ自体を目的にしがちではないでしょうか?
実は、それらは目的を実現するための手段かもしれませんよ。
例えば、自由なライフスタイルを求めてフリーランスになったのに
毎日お客様からの仕事の依頼に追われて
会社員時代よりいろいろなことに忙殺されていれば
毎月の売上という目標や
フリーランスになるという手段は達成したとしても
本来の目的は達成していません。
だからこそ、目的から手段までの一貫したアイデンティティ
=自分のぶれない軸を作ると
それが”自分”らしさになるのです。
パーソナル・ブランディング の本質もここにあるのではないでしょうか。
ワークショップ。ちょっとだけ考えてみよう
さて、皆さんはどうでしょうか?
1回しかない人生
何を目的にして
数年後にたどり着きたい目標を描き
どんな手段でそれを実現したいですか?
5分、考えてみましょう。
【目的】
【目標】
【手段】
・
・
・
うん、ちょっと考えるだけでは
筋の通った答えを出すのは難しいのではないでしょうか?
これがすぐできる人は
”自分”らしさが、すでにわかっている人かもしれませんね。
まとめ
カズさんは、今まで素晴らしいリーダーシップを
発揮している人を数多く見てきた中で、
共通点があると感じたそうです。
それは、”自分らしさ”のリーダーシップがあること
目的から手段までの一貫したアイデンティティ=
自分らしさだとすれば
優秀なリーダーが、組織の方向性を決められるのも、意思決定が早いのも
目的を理解し、そのための一貫した行動基準があるからかもしれません。
そして忘れてはいけないのが、
自分の人生のリーダーシップを握るのは、他でもなく自分。
そのためにも、人生における、目的、目標、手段
を、この記事をきっかけに考えてみてはいかがでしょうか?
今回のように、心を解放できる、自然の中で行うのもおすすめです。
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