こんにちは。ライターの坂口ナオです。
『SoloPro』編集長の松田 然(もゆる)さんとの縁は、私がフリーライターになって間もない2013年頃に始まりました。
「松田さんのように、全国を旅しながら稼げるライターになるにはどうすればいいですか?」
(参考リンク:http://moyulog.com/trip_workstyle/ )。
そう尋ねる私に、仕事の取り方や旅先での働き方などを指南してくれた松田さんは、最後にこう付け加えました。
「フリーランスとしてもっと自由に働きたかったら、チームで仕事することを考えたほうがいいよ」
その頃はチームを組めるような人脈もなかったし、「フリーランスってひとりで仕事するもんでしょ?」みたいな認識だったので、自分には必要ないと思いました。でも、今になってその言葉がことあるごとに思い出され、「あれはどういう意味だったんだろう」と気になるようになったんです。
自分はどちらかといえば寂しがりなのでぜひチームでは働いてみたいし、メリットがあるならなおさらだけど、そもそもどうやってチームを作ればいいかも分からなければ、どうやって案件を請ければいいかも、どうしてそれが自由とつながってくるのかも分からない。
ただ、松田さんがしょっちゅういろんなところに旅をして、楽しそうに働いてるのは事実。
というわけで今回は、「もっと自由に働きたかったら、チームで仕事をしたほうがいい」の言葉の本意と、具体的にどうすればいいのかを聞いてきました。
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「チームで働く」が「自由」につながる?
アフリカのことわざに、“ 急いで行きたいなら、ひとりでいけ。遠くへ行きたいなら、一緒にいけ ”って言葉があって、これはそのままフリーランスと会社員のメリットとも重なると思うんだ。でも、自分は独立から8年間、いろいろなフリーランスを見てきた結果、「ひとりで行くことで、かえって道に迷って、スピードも遅く、疲弊して、結果的に独立当初の想いとは裏腹に挫折してしまう人もいる」と感じていて……。
チームで働くことは、そういったフリーランスのデメリット面を減らすことにも繋がるとはず
個人で働いていると、良くも悪くも案件の成否や売上が「自分の工数」に依存する—— 松田さんがそのことを強く感じたきっかけは、2011年の東日本大震災のときでした。
「何か東北の助けになることがしたい」そう思ったものの、当時まだフリーランス1年目だった松田さんには、そんな時間の余裕はまったくなかったと言います。なぜなら、案件を詰め込みすぎていたから。まだまだ収入も低く、結局できたのは少額の募金だけ……。
フットワーク軽く柔軟な働き方ができるのがフリーランスのメリットだったのでは? そんな矛盾に気づいた松田さんは、「どうすればもっと自らの働き方をコントロールできるか」について考え始めました。でも、考えても考えても、個人で仕事を請けている限り、自分が手を動かさなかったら案件は止まるし収入も減ってしまうことに変わりはありませんでした。
そうして行き着いた結論が「個人で請けるのは限界がある。プロジェクトチームを作ろう」だったそうです。
自由になるための「チーム構成」とは
「” 急いで行きたいなら、一人でいけ。遠くへ行きたいなら、一緒にいけ “ という言葉通り、遠くに行きたいなら会社という組織に入ればいいし、速く行きたいなら、自分のタイプを知った上で、それに合ったプロジェクトチームを作るか探すのがいいんじゃないかな? 今の時代、その柔軟なスタイルの方が結果的に速く遠くへ行けるかもしれないしね」 というわけで、編集長が旅しまくっている理由は、「自分が無理なく働けるプロジェクトチームを作っていたから」ということでした。 実際に旅しまくっている人がやっているんだから、ちょっと自分も真似してみよう、と、この取材を経てさっそくやってみたことがあります。それは「テープ起こしの外注」。 予算ある案件で試しに文字起こしの募集かけてみたら、数時間で40件くらいの応募がきて戸惑っている…が、こんなに助けてくれる人がいるんだと感動してもいる — 坂口ナオ(ぐっさん) (@skgc_n) 2018年3月23日 え、待って。17時に音声データ(1時間分)送って、それから別の案件の調べ物したり夕飯作ったりしてたのに、すでに今日取材分の文字起こしが今手元にあるんですけど…しかも内容超読みやすくて、非常に頭がクリアな状態から原稿作成始められるんですけど…。自力で文字起こししてた今までの私の人生orz — 坂口ナオ(ぐっさん) (@skgc_n) 2018年3月23日 正直、すっっっっごい快適でした。これが「得意な工程・作業に注力する」気持ちよさか……と感じました。テープ起こしをしてくれた人とは発注者・受注者の関係性なので、チームで動いたとは言えないのですが、「組んだ相手がいい仕事をしてくれたおかげで、自分のモチベーションまで上がる実感」を得ることができました。 今回紹介したヒントを活かして、「仕事に追われない」「自由な時間が増える」働き方を、もっともっと追求していきたいと思います。 あと、こういったイベントでできる横のつながりこそ、これから一緒に働く仲間を見つけるのにも最適だったり!? 最新情報をお届けしますチームメンバー、どうやって集めればいい?
上手なチーム運営のコツは「売上よりも人優先」
組織化しないのは「いいチーム」を保つため
編集長がやっていたのは、「無理なく働けるプロジェクトチーム作り」