1年で300日は海外を旅しながら暮らす。ライフトラベラー・マツダミヒロさんが、理想の働き方を手にいれるまで

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時間と場所にとらわれないビジネススタイルで、1年のうち300日は夫婦で世界を旅しながら、各国で講演や執筆活動をされているマツダ ミヒロさん。しかし20代の頃は経営していた自分の会社をクビにされるなど、不遇の時代もあったのだとか。インタビュー前編では、現在の理想の働き方を手に入れるまでの道のりを伺ってきました。

◎マツダ ミヒロ
「魔法の質問」主宰、質問家、ライフトラベラー。時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅しながら、各国で執筆、講演活動を行う。 1年のうち300日は海外に滞在。 著書は国内外で35冊を超える。2015年に始めたインターネットラジオ番組「ライフトラベラーズカフェ」(Podcast)は、Appleの2015年のベスト番組に選ばれ現在は30万人の視聴者がいる。
 
公式HP:http://mahoq.jp
ブログ:http://matsudamihiro.com
メルマガ:http://mahoq.heteml.jp/mahoq.jp/?page_id=11
マツダミヒロポッドキャスト:http://apple.co/239nOC0

経営していた自分の会社をクビにされ……

―マツダさんは大学を卒業されてから、すぐにWebデザインの会社を立ち上げたそうですが、なぜサラリーマンでなく経営者の道を選ばれたのですか?
大学でデザインを学んでいたのですが、当時地元の山形県にはWEBやCGデザインなどができる会社がなかったんです。また実家が自営業で寿司屋を経営していて、両親が会社に行くという姿を見たことがなかったので、自然と自分で会社を作るという発想になりました。

しかし実際に会社を経営していくにつれて、株主と経営者の僕の意向がずれていき、ある日突然呼び出されて「来月から社長クビだから」と言われてしまったんです。

お金をもらえなくても、やりたい仕事を考えた

クビにされてしまったので、これから何の仕事をしようか考えました。そこで自分に「今の仕事はお金をもらえなくてもやりたいか?」と質問したんですよね。Webデザインの会社を経営していた時は、とにかく忙しくて毎日深夜まで働いていたのですが、お金をもらえなかったらこんなに働けないなと思ったんです。

また自分で経営しているのに、やりたくないことをやっているって矛盾しているなと思い、過去どんな時に、お金をもらえなくても楽しかったかを考えました

それで思い出したのが「質問をすること」です。

出身大学では僕が一期生だったので、後輩たちがよくOB訪問をしに来たんですよ。その時に「それ、本当にやりたいの?」など彼らに質問をしていくと、みんなやりたいことが見つかったりやる気になって帰っていきました。あれだったらお金をもらえなくてもやりたいなと思ったんです。でも「そんな仕事、世の中にあるのかな?」と思っていた時に、アメリカに住んでいる方からコーチングという職業があると教えてもらいました。彼の会社では週に1回、コーチングのコーチが来て、質問だけして帰っていくのだとか。そしてそのお陰で、彼の会社は成長したのだと言うのです。

そこで僕もコーチングを学び始めました。すると、質問をすることでだんだんと相手が魔法にかかったように変化していき……「これは魔法の質問だ!」と感動したんです。その経験以降、この面白さに目覚め、質問の研究をし始めました。

差別化を図るために始めた、ブログやメルマガが出版に繋がる

コーチングのコーチという肩書きで活動を始めた時、他のコーチとどんな風に違いを出していこうか考えました。差別化するためには、過去の経験しか活きてこないんですよね。僕はそれまでインターネットの仕事をしてきたので、他のコーチよりはインターネットを使いこなしてきた。だから当時まだメジャーじゃなかったブログやメルマガを使って、質問に答えるだけで相手に変化を起こす「魔法の質問」を毎日発信していこうと思ったんです。

しかし当たり前ですが、最初は読者も少なかった。でも僕と同じように個人で働いている知り合いはたくさんいたので、毎日ブログやメルマガで、彼らの企画する講座を紹介していったら、相手も紹介してくれるようになりました。それを365日続けていったら、365回応援できるわけじゃないですか。すると誰かを応援すればするほど読者もどんどん増えていって、その読者の一人に出版社の編集長さんもいて、その方に声をかけていただき1冊目の本が出ました。それはブログやメルマガを始めて、10ヶ月目ぐらいでした。自分の強みや差別化を考えて始めたことでしたが、出版という全く別の角度からお仕事がきて、驚きましたが嬉しかったですね。

行動していたら、全国に人脈ができた

―当時はイベント主催者に講演を頼まれ、全国各地を出張されていたとのことですが、その主催者の方との人脈はどういった所から生まれたのですか?

実は社長をクビになった後、もっと経営のことを勉強しなくてはと思い、経営が学べるメルマガを購読していたんです。そのメルマガを書いている方が全国で講演されていたので、僕は東北6県で彼の講演会を主催していました。

同じように関東、関西、九州など全国各地で彼の講演会を主催しているメンバーがいて、よくみんなで集まっていたんですよね。そうやってイベントを主催する仲間ができ、僕が各地で講演をする時も主催してくれるようになりました。もともと経営が勉強したいと思って始めたことが、行動していたら結果的に全国に人脈ができたんです。

毎日続けられる継続力の養い方

―ブログやメルマガを毎日続けられたとのことですが、その継続力はどうやって養われたのですか?

僕はもともと続けられない人なんです。だから続けられるボリュームしかやらないと決め、10行ぐらいしか書かなくてもいいというルールにしました。

でも不思議なもので、10行書き続けていくと、だんだん12行書けるようになり、さらに続けると15行書けるようになる。

人って完璧なものにしようと思うと続かないから、最初から20行書こうと思うと、3日ぐらいで諦めてしまう。でも続けられることだけやっていると、伸びていくんです。だからクオリティより、できる範囲で続けることが大事だと思います。

自分らしい働き方・生き方が、幸福感に繋がる

僕が20代の頃を振り返ると、忙しかったけれど、思うように売り上げも上がらないし、幸福感もあまりなかった。でも30代で質問の仕事を始めて、忙しさはさほど変わらなかったけれど、売り上げもどんどん上がっていくし、何より幸せだった。何が違うかといえば、自分らしく働いていくこと、生きていくことをし始めたからなんですよね。

じゃあ、これをみんなやったらいいんじゃないか。他人の意見に左右されず、過去の常識にとらわれず、一人でも多くの人が、その人らしく働いたり生きられる世の中にすることをビジョンにしよう。そのために「自ら答えを出せる」質問力を身につけた人を生み出していこうと思いました。

でも当時は月25回ぐらい講演をしていたんですが、僕一人で講演をし続けていても、ビジョンに近づいている感じがしなかったんです。どうすればそれを解決できるかって考えた時に、仲間を作ろうと思ったんですよ。

そこで2009年から、同じビジョンやメソッドを伝える認定講師を養成する講座を始めました。2011年には認定講師を育てる講師の育成、つまり先生の先生を育てる講座も始めたら、さらに加速しどんどん広がっていきました。

社員を雇わない、みんな社長という働き方に変えた

活動が大きくなってきたタイミングで、社員を雇って会社を経営し始めたのですが、僕は人を雇って経営することが向いてないし、やりたいことではないと気づきました。そこで社員を雇うのではなく、みんな社長になってそれぞれが独立した上で、アライアンスを組むというやり方に変えました。

やってみたら……最高です! 労務管理も、定期的な会議もなくて、無駄がなくなっていい。社員を雇ってみんなで同じ場所で仕事をするのは昔の働き方にはマッチしているけれど、テクノロジーが発達したこれからの時代にはマッチしにくいんじゃないかなぁと思います。現代はパソコンやスマートフォンがあれば、いつでもどこでも働けますから。

ただ、プロジェクトベースでアライアンスを組んで仕事をするとなると、メンバー間で価値観や方向性が一致しているかというのは、より重要になると思います。でも僕の場合は、ビジョンに共感してくれた仲間としか働いていないから、やりやすいんです。

多くの企業が困っていることって、経営理念をどう浸透させるかだと思うけれど、僕の場合は、僕が発信している内容や僕の講座を受け、同じ価値観やビジョンを持っているメンバーと働いているので、自分達にとって何が大事で何が大事じゃないかをみんな知っている。それはすごく大きいですね。

1年のうち300日は海外で旅をしながら、働くという生き方に

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―現在マツダさんは1年のうち300日を奥さんと海外で旅をしながら、仕事をされていますが、その働き方に変えたキッカケはなんですか?

自分がそこにいなくても働ける仕組みを作ったこと、そして同じビジョンを持つ仲間が世界中にできたので、彼らに会いにいくということを続けていったら、いつの間にか今のスタイルになっていきました。

これからも、「自分らしく生きる人を、一人でも多く増やす」というビジョンに共感してくれて、一緒に活動してくれるキーマンを世界中に作っていきたい。そのために、今日本でやっているカリキュラムを英語やスペイン語に翻訳しているのですが、他にも色々と言語を変えて、広めていきたいなと思っています。

そして将来的には、1つの街に1人の質問講師、1つの学校に1人の質問先生、1つの企業に1人の質問家を創ることで、このビジョンを実現していきたいです。

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このような道のりで、理想の働き方を実現させたマツダミヒロさん。インタビュー後編では、マツダさんのように「自分らしいライフスタイルを実現するための5つの質問」を教えていただきました。現在の働き方に違和感を感じている方、もっと理想の働き方に近づけていきたい方、必見!のお話をたくさん聞かせていただいたので、お楽しみに。

インタビュー後編はこちらから

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ABOUTこの記事をかいた人

鮫川佳那子(さめこ)

【NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催】 青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集に携わる。現在はニューヨークの新聞をはじめ様々な媒体でコラムの連載や、海外で活躍する日本人のインタビュー記事を執筆。またNY在住の20~30代女性が500名以上所属するコミュニティ「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。