起業家、父親、“走る”フリーライター。三河賢文さんの「自分の望む働き方」を実現する方法

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プロフィール:三河 賢文

得意分野:スポーツ(マラソン、トライアスロン)、ビジネス
その他:ナレッジ・リンクス株式会社 代表取締役社長、陸上競技部 外部コーチ

フリーライターとして活動する傍ら、会社の経営や陸上部のコーチ、3児の父親でもある三河さん。今回は、“走る”フリーライターとしての活動を中心に、今までのライターとしのキャリアや普段のワークスタイルなどを伺いました。

ソロプロ
ライターになろうと思ったきっかけを教えてください
三河
大学時代に部活を引退してから、アルバイトを複数掛け持つようになりました。しかし日々同じことを繰り返す中で、「何かワクワクするような、面白い仕事ないかな?」と思っていたんです。

そこで、インターネットで検索して、学生ライター(大学受験生向けの記事)を募集しているのをたまたま見つけてチャレンジしたのがきっかけですね。

実はその頃、ライターという仕事もよくわかっていませんでしたが、文章がユーザーに読まれ、何かのキッカケを提供することが嬉しく感じたのは今でも覚えています。

ソロプロ
それから今までずっとライターをしているのですか?
三河
就職活動をして、新卒で人材系の会社に営業として入り、集客などの企画も兼業していました。その後、転職してWeb系の会社に入り事業企画を経験しました。

独立はリスクが高いといいますよね。私も、最初は独立は考えていませんでした。ただ、2社目の会社の経営などがあまりうまくいかず、このまま会社に雇われて仕事していくリスクと、フリーランスで働くリスクは変わらないと感じてきたのです。それなら会社都合でどうなるかわからない会社員より、自分の努力次第で自らの働き方を創れる環境で勝負してみようと思い、フリーランスのライターになりました。


ソロプロ
ライターをする中で、大変だったこと、成長したと感じた瞬間などがあれば教えてください
三河
会社員からライターとして独立を決めたとき、まずは営業が大変でした。Web上にあふれるライター募集は、とてもプロライターを募集しているとは思えないようなものばかり。単価を考えても、生活していくレベルではありませんでした。

これまでとは違い「本業」にするわけなので、ゆったりはしていられませんでしたから。その頃には結婚もして家族もいましたし、軌道に乗せるまではいろいろと大変でしたね。

ソロプロ
その過程で意識したことは?
三河
これまでの経験や知識をまとめて、アプローチ先を練ること。ここでは会社での営業経験が役立ったと思っています。

そうしているうちに、「自分の名前で書く」機会を得たのが、誠Biz.IDの連載「Re:Work!」です。もともとは誠Biz.IDの編集長を私が書籍で取り上げるために取材したのですが、半年ほど経ってから、今度は「うちで連載を書かないか?」と声を掛けてもらいました。

人との繋がり、そしてライターとして1つ上の段階で認めてもらえた気がした瞬間です。


ソロプロ
他のライターと差別化を図るためにしていることはありますか?
三河
得意分野を突き通すことですね。プロライターの中でも、さらにプロフェッショナルなジャンルを持つことを意識しています。自分の場合であれば、正社員やフリーランス、会社経営という多様な経験に基づいたビジネス分野。そして、今も取り組んでいるマラソンやトライアスロンなどのスポーツ分野がそうです。

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ソロプロ
“走る”フリーライターという肩書きも掲げていますが、その活動はいつ頃からされているのですか?
三河
走りはじめたのは、2011年ごろからですね。フリーランスの収入的にも、やっと目処がたってきたときです。ライティングの分野でITや採用という強みはできてきましたが、少し頭打ち感もあったので走りはじめました。実は、その頃だいぶ運動にブランクがあったんですよ。大学時代は陸上部でしたが、引退して7年以上何もせず……。そのため、半年くらい趣味で走っていたら、仕事との兼ね合いもうまくいって、今では「走る」分野の記事なども仕事でいただいて書くようになりました。好きと仕事がこんなところでもリンクするのは、ライターという職種の魅力でもありますよね。

ソロプロ
三河さんは会社も経営していますが、会社化しようと思ったきっかけは何でしょうか
三河
東日本大震災があり、『働くことで困っている人に、仕事で困らない環境を実現させてあげたい』と考え始めたのが一番のきっかけです。私自身、岩手県に生まれ、宮城県で育ったこともあり、その想いを強く持ちました。

また、そのうちに、ただ仕事が無くて困っているだけではなく、“何か”が足りなくて自分の望む働き方を実現できずにいる人も多いことに気付きました。

そこで外部パートナーを広く募るようになったのですが、大勢の個人情報を扱うことによるパートナーからの信用や、より多くの仕事を提供するためのクライアントからの信用を考えた上で法人化を決断しました。

ソロプロ
三河さんは一人で起業されていますが、今後はどういった会社を目指しているのですか?
三河
無理に拡大するつもりはありません。まず自分や今後雇用することがあれば社員が楽しく幸せに働けること。その前提で、できる限り多くの方々に「自分の望む働き方を実現する」お手伝いができる会社になっていきたいと思っています。

 

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