フリーランスがより良く生きるための「ブログ」活用法。ブロガー・ライター・イベント運営 3束のわらじを履く奥野 大児さん教えてください!

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ブログをはじめたいけど何を書けばいいかわからない。いざ、はじめたけど続かない……。
そんな方もいるのではないでしょうか?

今回は、ブログを書くためのテクニックのお話ではなく、「フリーランスとしてよりよく生きるためのブログ活用法」というテーマで、ブロガーでありフリーライターでもある奥野 大児さんとSoloPro編集長でありライターの松田 然の対談を行いました。

そこから見えてきたものとは……?

◎奥野 大児(おくの だいじ)

日本大学・生産工学部数理工学科を卒業後、システムエンジニアの職に就く。現在はフリーライター・ブロガー・ブロガーイベントの運営や主催に携わる。2013年から、200人以上が参加するブロガー向けイベント、ブロガーズフェスティバルで実行委員長を務めている。

Twitter:https://twitter.com/odaiji
ブログ:http://www.odaiji.com/blog/
Facebook:https://www.facebook.com/ashitayarimasu

◎松田 然(まつだ もゆる)

ライター 兼 ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表。 旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、月の半分を自宅がある東京ではなく国内外を転々としている。特に自転車旅が好きで、仕事をしながら47都道府県すべてを走破。個人事業主やフリーランスなどのライフスタイルを良くするメディア「SoloPro」編集長も務め、自分らしい働き方をデザインする活動に取り組んでいる。
SoloPro:http://solopro.biz/
スゴモン:http://sugomon.com/

ブロガーは、例えるなら「総合格闘技」のようなもの

奥野さんはブロガーであり、ライターでもあり、さらにはブロガーズフェスティバルというイベントの実行委員長もされていますよね。
奥野さん
はい。ブロガーズフェスティバルは、2013年から始めたブロガー向けのイベントで、毎回ブロガーのためになる講義を企画し運営しています。
昨年、2016年のイベントでもゲストとして、ライターのヨッピーさんやカツセマサヒコくんなど、ブロガー専業ではない方も登壇されてましたね。
奥野さん
そうですね。このイベントのゲストは必ずしもブロガーである必要はないと考えているんです。ブロガーを格闘技に例えると、総合格闘技になると思っていて。文章に特化したライターがボクシングの専門家だとすれば、カメラマンは柔道の専門家。一方で、ブロガーは自分で文章を書き、写真を撮り、広告も掲載する。それに加えて、Webサイトの管理もするし、ブログを広めるために営業のようなことをする必要もあります。

ブログはそんな風に、すべてのことを1人で行う“自分メディア”なので、それぞれのジャンルの専門家に教わることに価値があると思っています。

私はライター出身ですが、営業が案件を取ってきて、カメラマンや編集者がいてと言ったように、他の分野のプロと組むことも多いのですが、ブロガーは1人でやることの範囲が広いですよね。
奥野さん
そのおかげでブロガーが得やすい仕事もあります。ライターとしてWebメディアに寄稿する際に、Wordpressで投稿してほしいと言われたら、素早く対応することができたり、SEOを意識して記事の中にキーワードを散りばめることもできたりします。ブロガーならではの仕事のスタイルが活きることがあります。

フリーランスは収入の柱を複数持つべき

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ブロガーやライターに限らず、フリーランスであってもよりよく生きたいという思いは共通でありますよね。とはいえ、ライターで言えば、食べるために記事の本数を増やすことで消耗合戦になっている人もいたり、クライアントとの人間関係に疲弊していたりする方も少なからずいると感じています。ブロガーの世界ではどうですか?

奥野さん
まずブログを書いている人は、自分の“好き”を発信している人が多いです。ひたすら前を向いてポジティブに発信しているから、ブログを読んでいた人から声をかけてもらうこともあります。たとえ仕事に繋がらなくても、メディア担当者と会う機会を得たり、何かしらの反応があったという人が何人もいますね。そういった成功体験があると、自然と心も満たされていくんです。
好きなことを発信するというのは大事ですよね。ただ、TwitterやFacebookなど気軽に情報発信できるSNSと比べると、ブログは一歩目を踏み出しづらいところがあると思います。奥野さんはどういったきっかけでブログを始められたんですか?
奥野さん
私は2012年からブログを始めました。それまではシステムエンジニアで、プログラムの環境作りが仕事だったので、自分でもドメインをとって、サーバーの契約をして、Webサイトの環境を一から作ってみたいと思ったのがきっかけですね。
ブログの枠組みを作ることが最初の目的だったんですね。奥野さんの周りにいる仲間のブログを始めたきっかけはどうですか?
奥野さん
普段からブログを読むのが好きで始めてみたという人もいます。好きなブロガーの文章をマネして、その人に近づくように書いてみたり。あとはブログがお金になると思って始めた、という人もいます。
では、いざ始めてみたけど途中でやめてしまう人もいる中で、どうしたら継続できると思いますか?

奥野さん
継続のために大切なことの1つに、収入の柱は複数持つべきだと思っています。複数といっても、取引先3社と契約する、ということではないんです。私には、ブロガーとライター、そしてイベント企画といった複数の軸があるように、本業以外の仕事でも収入を得ることが大切だと思います。

そうですね。フリーランスの方なら本業を持ちながら、ライターやブロガーといった活動をすることだってできますよね。ブログを書く上で気持ちの面では何か継続の秘訣はありますか?

奥野さん
やはり好きな対象があって、発信したいと思う気持ちが大事だと思います。お金稼ぎのためだと、すぐに結果が出なくてやめたくなってしまうんですよ。お金のために好きではないことを書いているブログもたまにありますが、急にアクセスが減少したりとか、何かがあったときにやる気が切れてしまうと思うんですよね。昔から続けていて、今でも残っているブログというのは、自分の経験をシェアしたいと強く思っていたり、その人自身が情報を発信することが好きな場合が多いですね。
裏を返すと、始めたことが続かないのは、本当に情熱を注ぐ対象ではない可能性があるってことですかね? ブロガーブームに乗っかって、闇雲にやっていると、すぐには反応がなくてお金にもならないので、自分には向いてないと思って諦めることにもつながってしまいます。
奥野さん
ブログに何を求めているかによっても違うと思います。とにかく自分の好きなものを世の中へ伝えたいと思って書いていると、ちゃんと読まれるようになる。でも、それは少し時間が経ってからだったりするかもしれません。

好きなものは、100%の気持ちがなくてもいい

例えばMacやiPhoneが好きで、そういった情報をブログに書いている人はたくさんいると思うんですが、正直競争が激しい分野で自分じゃなくても変わりはいくらでもいる。それでも本人が好きだったら書く意味はあると思いますか?

奥野さん
目的がお金儲けなら、MacやiPhoneのネタはレッドオーシャンなのでやめた方がいいですね。ただし、Macが好きな自分が大好きなら書いた方がいい。不思議なことに、ブログって書く人の熱量が伝わるんですよ。文章の上手い下手じゃなくて、心に響くものを書いている人もいるんですよね。たとえMacのブログの後発でも、それだけ好きなら、書くべきだと思うんです。
たしかに奥野さんがMacを題材にすると、ITの知識がある人が書いているという信頼から読まれると思いますし、例えば私だと旅をしながら仕事をすることが多いので、旅Macの活用法という、違う切り口で書くこともできると思うんですよね。レッドオーシャンの市場でも、情熱があって、自分の個性とかけ合わせれば、価値ある情報を発信できるかもしれません。

奥野さん
そもそもブログってお金を稼がなきゃいけないものではないんですよ。自分が世に出るための道具である必要もない。自分が好きなことを発散すればいいと思うんです。だから無理に何かと組み合わせることもないと思います。

逆に好きでもないことを書いていると辛いですよね。まずは情熱が注げるかどうかですね。
奥野さん
情熱は続けるための燃料なので、ないよりはあった方がブログが続きやすいし、強烈に思っているものがあるなら、スタートダッシュが切りやすい。ただ人間って、本当に好きなものって1つじゃないですよね。100%好きなものと、65%ぐらい好きなものと、色々あると思うんですよ。100%気持ちがなければ始めちゃいけない、というわけでもない。65%の知識や経験でも、35%の人からすれば充分役に立ちます。たまに自分の好きを限定してしまって、好きなものが尖っていないとダメだと思い込んでいる人がいますが、そんなことはないですね。

ブログが仕事に繋がることもある。まずは始めることから

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お話を聞いているとブログを書いて、自分の好きを発信することは豊かな生き方にもつながるきっかけになると思うんですよね。ただ、豊かさは人それぞれの価値観によって違うので、奥野さんのまわりでそんな生き方を手に入れている人に共通の傾向はありますか?
奥野さん
我慢してブログを書いてる人はまずいないですね。デジタルガジェットが好きで書いてる人や、メディアに自分の顔が出ることを楽しんでいる人もいます。楽しそうにしている人は、その感情がまわりに伝播するんですよね。
たしかに、ブログを通じて好きが溢れ出ている人っていますよね。
奥野さん
ブログの目的はお金とは限らないから、ブログをやることの幸せはお金では図れません。もしお金のためにブログを続けるなら、楽しみながらやったうえで、お金になるためのひと工夫が必要になると思います。
ブログがお金になる工夫というと?
奥野さん
ひと昔前はブログのマネタイズというと、アフィリエイトやGoogleアドセンスだけでした。最近では固定広告を張るような個人ブロガーも増えましたし、オンラインサロンをやっているブロガーもいますよね。他にもブログのコーチをやってる人や、ブログの環境作りでお金をもらってる人もいます。

昔に比べてブログの多様性が増していると思います。ひとくちに「ブログで儲ける」と言っても、人それぞれイメージが異なると思いますが、私は今言ったすべてのことを含んでいると思うんです。ブログをやっていて、ライターの仕事に繋がった場合、それはブログのマネタイズの1つだと言えますよね。

他にもブログを色んな仲間と組みながら、強みを補完していくと色々な可能性が広がるかもしれないですね。例えばオジ旅なんて、普段からの飲み友達と旅をして、その内容をアップしているブログですよね。20箇所ほどの旅のなかで、9つの旅はPRがついたという事例なんて、面白いと思いました!
奥野さん
ブログによる幸せの形は様々です。どれがいい幸せという序列もないので、始めた理由に応じて、幸せの形は変わってきます。お金を稼げぐための仕組みは、アドオンで考えればいいと思うんです。何か小さな幸せを得られた後に、お金のことを考えればいいのかなと。まずは始めてみることですね。
ブログの知識がないとか、マネタイズがわからないとか、理由をつけて自分で壁を作っていたりすると始められない。一歩踏み出すことで、勉強しながら乗り越えていかないと、何も動かないですよね。
奥野さん
例えば最近リリースされ話題になったLINE BLOGだって、2、3記事だけ書いて終わっている人が多くいます。でも、何も悪いことではないし、まずは始めることがはるかに大事だと思います。

ビジネス用語の「BtoB」は、ブロガーの“B”に置き換えられる

奥野さん
よくビジネスの用語でBtoBとかBtoCってあるじゃないですか。あの頭文字のBは、ブロガーの“B”に置き換えられると思っているんです。BtoCなら、ブロガーtoコンシューマー(消費者)といったように、それぞれのブロガースタイルがあると思っています。自分のブログに読者がいて、その読者が広告をクリックしてくれたら、企業の広報活動に繋がりますよね。

またはBtoB=ブロガーtoビジネス(法人)を意識するなら、きちんとした文章の書き方にする必要があります。最近は自治体とブロガーが組む機会も増えているので、BtoG=ブロガーtoガバメント(政府や自治体)もあります。趣向性によって、ブロガーのスタイルは変化していくと思うんですよね。

その表現とても面白いですね。ブログ始めたての人は日記になってしまって、コンシューマーを向いていない。つまりBtoMですよね。MはMe(自分)。ライターだって駆け出しの頃は自分にしか矢印(to)が向いていない人が多い。そこから経験を積んで、BtoCやBtoBに成長していく。究極系はBtoE=ブロガーtoアース(地球人全員)になってくるかもしれないですね(笑)いや、宇宙人か。
奥野さん
だれに向けて書いているかを意識できると、自分のスタイルが見えてくるかもしれないですね。
BtoMを楽しみながら、だんだんと視野を外に向けていくと仕事になったり、誰かのためになる情報発信になりますよね。
奥野さん
ブログを続ける中で、仕事のスタイルも変わってくるし視点も変わってくると思います。BtoBとBtoCを行き来してもいいかもしれません。

ブログが商売になるとは限らないので、BtoBやBtoCじゃないといけないわけではありません。1つの考え方として見えていると、その先で得られるものが大きく違ってくると思います。

ありがとうございます!このメディア(ソロプロ)もブログ同様、視点をどんどん広げながら皆さんの役に立つ情報発信をしていきたいと思います。

 

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