「スキル」×「好き」でポートフォリオを増やし、成果が求められるWithコロナ時代をサバイブする【オンライン×Webマーケティング:山田 竜也さん】 #はたサバ

記事のポイント

・仕事・働き方は「どんな人生を送りたいか? 」を指針に選ぼう

・得たい仕事を獲得するには「情報発信」と「支援したい人がいる場所へ足を運ぶ」こと

・コロナ時代は、より成果主義になる。収入源を確保するために、ポートフォリを増やすことを意識しよう

新型コロナウイルスの影響で在宅での仕事が増える中、自分のスキルとIT・オンラインを掛け合わせてどんなことができるのか ──。これからの働き方について想いを巡らす方もいるのではないでしょうか?

そこで働き方メディア「SoloPro」では、3ヶ月間毎週月曜日21時〜「オンライン×働き方・スキル」をキーワードに、いろいろな業界の第一人者やチャレンジャーに、公開インタビューを実施。

After/Withコロナ時代の働き方サバイバル戦略」略して、#はたサバ

6月1日(月)のテーマは「オンライン×Webマーケティング」です。ゲストは、Webマーケターであり、「フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法」の著書でもある山田竜也さん。SoloPro編集長の松田然(もゆる)が、With/Afterコロナ時代の働き方やキャリア、そして求められるスキルをお伺いします。

【ゲスト】

山田竜也さん

同志社大学哲学科卒業後、3年半の会社員生活を経て、2007年にフリーランスとして独立。

フリーランスになった当初は900万円もの借り入れの返済に追われ自己破産寸前になったり、うつ病になって2年ほど実家で療養しながら仕事をしていたりしたこともあったが、稼ぐための仕組みを身につけた結果、ずっと1000万円を超える年収を確保している。

専門分野は、Webマーケティング。成長スピードの激しいスタートアップや、NPO法人はとくに得意。コンサルティング、広告運用、Web管理の他、自分の所用するメディアからの広告収入、セミナー講師、著者印税、イベント売上など複数軸の収入を持つポートフォリオワーカーでもある。ペンネームの山田案稜としての著書もある。

著書に『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』(日本実業出版社)、『すぐに使えてガンガン集客! WEBマーケティング123の技』(技術評論社)。『小さな会社のWeb担当者になったら読む本』(日本実業出版社)他、共著に『世界一ラクにできる確定申告 』(技術評論社)などがある。

【インタビュアー】

松田然(もゆる)

ライターカンパニー「合同会社スゴモン」代表・SoloPro編集長

大学でスポーツマーケティングを専攻し、卒業後はカナダやアメリカのスポーツチームやスタジアムを1年間放浪旅(カナダではワーホリビザでNBAやMLBのスポーツ施設で働く)。

新卒でスポーツ業界の新規事業開発担当を経て、2007年に未経験からライターとなる。その後、リーマンショックを経験し、激務の通じてココロの体力を付け、2010年に独立・起業。2013年に2社目となるライターカンパニー「合同会社スゴモン」を立ち上げ代表を務めると同時に、ライターになってから現在に至るまで13年で4000人以上を取材しているインタビューライター。

いろいろな人の働き方や生き方に触れたことで、”自分の旗を立てる、働き方のサードプレイス「SoloPro」を運営し、メディアやコミュニティ作り、キャリアコーチングなども行っている。

趣味では、自転車旅人としてリモートワークをしながら47都道府県全てを走破し、その際に出会った全国の仲間と一緒にプロジェクトを動かし、地方の働き方支援(行政と連携した地方創生の取り組み)、各種メディアでの情報発信や場づくりなども行う。

総じて、働き方をいろいろ実験している人なので、今のところ肩書きは「働き方実験家」。

900万円の借金を抱え、うつ病に

“もゆる”
本日は、よろしくお願いします! まずはWebマーケターとして山田さんがこれまでどんな仕事をされてきたのか教えてください。
山田さん
年半の会社員生活を経て、2007年にフリーランスのWebマーケターになりました。実はフリーランスにはならざるを得ない形で独立したんですよね。
“もゆる”
というと?
山田さん
知り合いの会社を手伝うために転職をしたのですが、揉めごとに巻き込まれすぐに退職。しょうがいないから、と小さい会社をつくったのが独立のきっかけです。自分でやるからには稼ごうと野心を燃やしていましたね。

“もゆる”
「Webマーケター」とひとえに言っても、当時と今ではやっていることが全然違うと思うのですが、当時はどんなビジネスを手がけていたのでしょう?

山田さん
「セカンドライフ」という仮想空間サービス内で企業のプロモーションを手伝っていました。

“もゆる”
一時期話題になりましたよね。

山田さん
そうです。当時は流行の最先端で、稼げる! と呼び声高い分野だったんですよ。でも事業がうまくいかず、金融機関からの借金も900万円を超え、返済に追われることに…..。しかもリーマンショック真っ只中。うつ病を患い、2年ほど実家で休養しながらの生活を余儀なくされました。

“もゆる”
インタビュー冒頭から数分にしては、かなり波瀾万丈なエピソードですね……!

山田さん
はい。当時は毎日体調が悪く、働ける時間はせいぜい2時間が限界でした。でも借金返済のためには月20万円は稼がなければならない。2ヶ月返せなかったら破産という危機的状況に、「1日2時間の労働時間で、月20万円稼ぐにはどうしたらいいか? 」を必死で考えましたね。

“もゆる”
そこからどのように軌道に乗せたのですか?

山田さん
徹底的に仕事を効率化し、短時間で稼げるよう働き方を変えていきました。

“もゆる”
具体的には?

山田さん
体調の悪い状態でもお付き合いを続けてくれるクライアントや、業務効率の良い案件に絞りましたね。それまでは売り上げやクライアントからの要望を気にして、自分の意に沿わない案件もどんどん受注していたんです。

“もゆる”
独立初期は来るもの拒まずで請けてしまうこともありますよね。

山田さん
でもそうすると、精神的にも体力的にも疲弊してしまう。うつ病を患いながら働き借金返済をするには、そんな働き方は続けられませんでした。生きていくため、強制的に働き方を見直す必要があったんです。

当時は辛かったですが、長期的に見ると良い機会でしたね。体調が回復する頃には、月200万円くらい稼ぐことに成功していました。クライアントに恵まれ、アフィリエイトの仕組みを構築できたことが大きな要因です。あとは、底力が出たんでしょうね(笑)

“もゆる”
リーマンショック当時は、僕もライターとしてバリバリ働いていたのですが、「どの会社も個人も生き残るのに必死! 」という雰囲気があったのを覚えています。コロナ禍の影響でリーマンショック以上の不況になるとの声がある中、景気がこれから悪くなる状態が今と当時は似ているかもしれませんね。

山田さん
たしかに。当時は殺伐としていましたね。アフターコロナではあんなふうにならないといいな、と願うばかりです(笑)。

“もゆる”
まだ、アフターコロナは始まってもいない(2020年6月現在)と言われているので、どうなるか不安でもありちょっと楽しみでもあります。山田さんは、あの頃の自分へ何かアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?

山田さん
とにかく、「流行の最先端! これからはこれが儲かる! 」と言われている事業にすぐに飛びつかない方がいいと、言いたいですね。もちろん、成功し稼げる人もいると思うんですよ。でも流行るものは廃れるのも早い。少なくともポートフォリオの10割をかけて挑戦しない方がいいと思います。例えば、YouTuberが流行っているからといって、いきなりそれだけで食べいこうとするのは危険です。ポートフォリオのバランスは、ある程度の落ち着いているマーケットで、売り上げが安定する事業を半分くらい、流行りの事業へ挑戦するのは2割くらいにするのがいいと思いますね。

仕事・働き方は、理想の生き方(Life)から逆算して

“もゆる”
体調も回復され、事業も軌道に乗ってきたあと、ご自身に変化はありましたか?

山田さん
人生から逆算して仕事や働き方を選ぶようになりました。私にとっての幸せは、家族や大切な人と心地いいと思える暮らしをすること。そのためには、誰とどんな仕事をしたらいいかを考えるようになりました。自分がどんな人生を送りたいか、曖昧な方は見直してみるといいですよ。

“もゆる”
同感です。今まで4000人ほど取材をしてきましたが、成功している経営者ほど「どういう生き方が理想なのか」「大切な人と豊かな人生を送るためには? 」といった視点で、働き方や仕事を選んでいる印象を受けました。

山田さん
そうですよね。
“もゆる”
はい。僕自身もどんな人生を送りたいかを考えた結果、旅をするように時間や場所にとらわれない働き方ができるフリーランスや起業がフィットしているからこそ、今も続いているのかな、と思います。

山田さん
フリーランスって、働き方の自由度を効かせ人生を豊かにしたいからと選択する人が多いと思うんですよ。でもいつの間にかクライアントの要望ばかりを優先したり、生活のためにと仕事を詰め込んだり、無理をしてしまう。もちろん、駆け出しの頃は、選り好みせずにあらゆる仕事を受けて経験を積むのもいい。でもある程度、実績ができたところで切り替えないとしんどいですよね。うつ病を経験しているからこそ、綺麗事ではなく本当にそう思います。

せっかく自由度の高いフリーランスという働き方をしているのに、気づいたら他人の成功に嫉妬し自分と比較して劣等感を感じていた、なんて本末転倒ですから。そういうふうにならないよう、日々努力はしていますね。

“もゆる”
働き方の切り替え、大事ですよね。僕もフリーランス駆け出しの頃は、寝る間も惜しんでいろんな仕事をやらせていただいたのですが(笑)。自転車で日本中を旅しながら仕事をする働き方になってからは、自分の生き方に沿った仕事に集中するようになりました。

とはいえ、口で言うほどその働き方は簡単ではないと思いますが、山田さんご自身は、どのような戦略を練って自分の生き方にあった仕事を得てきたのでしょうか。

山田さん
2つあって。ひとつは、やりたい仕事をSNSで発信していました。どういう情報発信をすれば仕事につながるのか、を考えていましたね。とはいえ、「すごく儲かる案件ください! 」と発信したところですぐに仕事がもらえるわけではありません。最初はボランティア感覚でもいいからやりたいくらいの気持ちで発信を続けました。今では仕事依頼の8割はFacebookのMessengerから来ています。

“もゆる”
僕も情報発信は1つのキーワードだと思います。

山田さん
もうひとつ行っていたのは、支援したいクライアントが集まりそうなコミュニティへ足を運ぶことです。

僕の場合はスタートアップ支援がやりたかったんですね。社員数5人〜10人のときから上場していくところまでサポートしたかった。まずは売り込みから始めようと、スタートアップ界隈の人が集まるイベントやコワーキングスペースに顔を出すところから始めました。そこで無料のSEO講座をやったりして、信頼関係と実績を積むんですよ。そこからだんだん、お金をもらえるようになるまで2年くらいかかったかな。長期戦ですが、丁寧に関係構築していくことを大事にしていました。

当時サポートしていた会社は、今どんどん大きくなって上場企業になっている会社もあります。

“もゆる”
地道な努力ですね……!

山田さん
そうですね。なのでいきなりフリーランスになるより、会社員の方であれば複業から始めるのをおすすめします。実績や売り上げが出てから独立した方が、軌道に乗せやすいと思いますし。あとボランティアのような他者貢献はやりすぎると疲弊しやすいので、全体の仕事の1〜2割くらいに押さえておくこと。クライアントも3〜5つに分散させるようにしてください。最初は良い人だと思って快く手伝っていたけれど、実はやりがい搾取のテイカー(※1)だった……。というケースも少なくありませんから。リスク分散させておくことをおすすめします。

※ギバー(giver)、人に惜しみなく与える人。 テイカー(taker)、真っ先に自分の利益を優先させる人。 マッチャー(macher)、損得のバランスを考える人。詳しくは「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代にて。

より成果が求められる、With/Afterコロナの時代

“もゆる”
今回はオンライン×Webマーケティングをテーマにしていますが、コロナの影響でこの分野で変化を感じることはありますか?

山田さん
より成果が求められる時代になっていくんじゃないかな、と感じています。リーマンショックのときがそうだったんですよね。クライアントから、「これ本当に成果出るんですか? 」とよく詰められました(笑)。Webマーケティングは費用対効果がわかりやすいので、顕著かもしれないですね。例えばライターの場合も、書いた文章がどれくらい利益につながるのか? をクライアントが意識するようになると思うんです。今ままで考えたことなかったとしたら、注意した方がいいかもしれないですね。

“もゆる”
成果が出るかはわからなくても面白いアイデアだからやってみようと、挑戦させてくれる姿勢は、景気が良いときの方が強いですもんね。

山田さん
ここ数年はそうでしたよね。僕はリーマンショックの頃に起業したせいもあり、未だに数字や成果重視の案件が多いのですが(笑)これから景気がどうなるか、未来のことは誰にもわかりませんし、クライアントの業界や性質によっても状況は異なると思います。ただ景気に応じた対応ができるよう、準備をしておくのに越したことはないですね。

ポートフォリオを増やし、スキルをどう活かすかが大事な時代へ

“もゆる”
景気の先行きが心配なご時世、山田さんが考えるWith/Afterコロナ時代の #はたサバ(働き方戦略)を教えてください!

山田さん
ポートフォリオを増やそうと考えています。ローリスクで自分のスキルを活かせる場を増やしていくつもりです。最近YouTubeを始めたのも、そのひとつ。僕はアフターコロナの1〜2年は予測不能な出来事が続いてもおかしくはないと思っています。そのときのために、いろんな収入の柱をつくって試しておきたいな、と。

“もゆる”
ポートフォリオを増やしていくと、結局この人は何ができるの? とわからなくなってしまう場合もあります。ポートフォリオを増やす上で、持っておくと良い軸はありますか?
山田さん
自分のスキルが活かせないもの・やっていて楽しくないものは止めた方がいいです。YouTubeの配信内容も、マーケティングの分野など得意なことを話しています。いきなり知見のない、人気インフルエンサーの真似やゲーム実況などをしても、成果に結びつきにくいと思うので。あとは、これから「このビジネスは儲かるぞ!」と儲かる儲からないだけの基準で飛びつくのは止めましょう。うまくいく可能性は低いですし続かないことが多いです。あくまで自分のスキルや、心の底から楽しいと思うものを分析して、選択するのをおすすめします。

“もゆる”
ピンチの局面をくぐり抜けてきたからこそ得た教訓が詰まっていますね……! それでは最後に一言、みなさんへ向けメッセージをお願いします。

山田さん
時代の変化に合わせて自分自身も変わっていかなければなりません。そのときに保守的過ぎてもだめですが、情報に踊らされ、あれこれ手を出せば良いわけでもないと思うんです。自分がどんな人生を歩みたいか? という指針に沿って、持っているスキルをどう活かすか、見極めていきたいですね。

 

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