離婚を機に2児の子育てをしながら、ホステスに。新宿で人気店を複数経営していた「凄腕ママの仕事術」とは!?【立川ルリ子さん、インタビュー前編】

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夫が経営する会社が倒産し、借金返済と生活のために2児の子育てをしながらホステスとして働き、のちに起業した立川ルリ子さん。経営していたラウンジでは200名以上の女性達をコーチングの技術で魅力的に育て上げ、7万人の男性が来店する人気店に。

インタビュー前編では、数々の困難を乗り越え、新宿で人気店を複数経営した半生を伺いながら、「凄腕ママの仕事術」について教えていただきました。

◎立川ルリ子
夫が経営する会社が倒産し、借金返済と生活のために2児の子育てをしながらホステスデビュー。25歳より男性が心休める場所であるラウンジを経営。10年間にのべ7万人もの男性を接客し、男性心理に精通。のちに恋愛相談を受ける女性たちから「必ず結果を出せるアドバイスがもらえる」と話題に。現在は、一般社団法人ウーマンパーソナリティ協会を立ち上げ、恋愛に悩む女性のための社会貢献事業など活動の幅を広げる。ユニークユーザー数110万人を誇る「恋愛ユニバーシティ」サイトでは、数カ月間コラムランキング第1位の人気講師。書籍も多数出版している。
 
公式ブログ:http://ameblo.jp/angeblanc-tokyo/
facebook:https://www.facebook.com/ruriko.tatsukawa

ホステスになるしか選択肢がなかった

―ルリ子さんは21歳の時に、ホステスになられたんですね。お仕事を始めようと思ったキッカケはなんだったのですか?
旦那さんが経営する会社が倒産し最終的に離婚をしたので、単純に2人の子供にご飯を食べさせるため、生活のためでした。東京に頼れる人もいませんでしたし、すぐにお金がもらえる仕事を探すと、夜の世界しかなかった。それしか選択肢がなかったんですよ。
でも、まさか自分がこの仕事に就くなんて、思いもよらなかった。それまで縁のない世界だと思ってましたから。

ホステス初日は衝撃的でしたね。いきなり酔っ払いの団体客のオジさんたちの中に入れられて、何を話していいか分からなくて固まってしまって。下を向いていたら、黒服さん(水商売のお店で働くウェイターなどの男性)に呼ばれて怒られて、泣きながら帰った初日でした。

周りの状況を観察し自分のポジションを決める

そんな感じで最初は辛かったけれど、生活のためにやるしかない。また、私はそれまで色々なアルバイトをしてきた中で、自分の中で決めていることがあったんです。それは、仕事を始めたら職場の状況、ひいてはその業界のことを隅々まで把握して、自分のポジションを決めること。そしてそれを1年で叶えること。

なぜそれをしたかっていうと、楽しくないと仕事って続かないですよね?じゃあどうやったら楽しく働けるか考えた時に、私の場合、自分が周りにどう扱われたいかを考える必要があったんです。

というのも実は色んな事情があって、私は中学生の時に家を飛び出して、14歳から一人で生きてきたんです。でも真面目に働いていても、不良だと思われて信頼してもらえなかったり辛い思いもたくさんしてきた。だからそう思われる自分を変えたいと思って、生きる知恵として学んできたんです。

その知恵が身についていたので、夜の世界に入った時も私が何をしたかというと、まずはお店全体、ひいては業界全体を見渡して、この店舗が困っていることを把握して自分のポジションを決め、困っている人を助けることでした。そうやっていくと業界全体の困っていることにも目がいくようになるから、その後、独立することも私にとっては自然な流れでした。

ホステスをしながらアフター用のお店を始めたら、大繁盛!

一番最初にやったのは、アフター(お客さんがクラブに行ったあと、女の子と別のお店で食事やカラオケなどに行くこと)用のお店を始めることでした。それを始めたキッカケは、ホステス時代、お客さんと仕事終わりにアフターに行っている時に、私が所属しているお店ではない所で、より多くのお金を払っていただいているのを見て、申し訳ないなと思ったから。なぜなら私の分も払ってくださっているから、費用が2倍以上かかってしまうんです。

だったら私がホステスの仕事の後に、二足のわらじでアフター用のお店を開いて安くやってあげれば、一石二鳥だって思って。私は思い立ったら即行動するタイプだから、すぐ場所を探して契約して、お店を始めたら結構繁盛しちゃって。でも契約期間の問題で、しばらくしてその場所が借りれなくなってしまったんです。すると今度は、私がママになって本格的にクラブの経営を始めるらしいって噂が立ち始めちゃって。でもその噂を聞いて「それもアリかも」と独立を考え始めました。

チャンスの神様は前髪しかない

とはいえ本格的にお店を経営するとなると、経営のノウハウを学んだり集客したりと1年ぐらい準備をしなければならないと思ったんです。そんな時、あるお客さんが……
「さやか(当時のホステス名)、チャンスが来る時ってどんな時か知ってるか?それはお前がそう思った時なんだよ」って言うんですよ。自分がそう思った時がチャンスって言葉に、衝撃でした。

続けてそのお客さんは、「でもそのために1年間も準備していたら、もうチャンスの神様はいないんだよ。チャンスの神様は前髪しかないから」

って言うので「じゃあ私はどうすればいいの?」と聞いたら

「今なら俺が出資してやる」と提案してくださり、25歳の時にお店の経営を始めることになりました。何の準備もせず、しかも以前働いていたクラブのお客さんを連れていくなど不義理はしたくなかったので、お客さんもほぼゼロの状態。でも、これが後に大当たりしちゃったんです。

25歳で経営したお店は大繁盛!その理由とは!?

―経営ノウハウもなくお客さんもほぼゼロの状態で、お店が大繁盛した理由はなんですか?

凄腕ママの仕事術(1) 業界が困っていることに着目した

右も左も分からない状態だったけれど、コンセプトはしっかり作らなくちゃって思ったんです。そこで私がいつも考えていた“業界が困っていること”が役にたって、「この街でないのはあれだな」ってすぐ分かったんです。

当時私が働いていた新宿エリアには、高級クラブと、庶民的なスナックの2つしかなくて、その中間がなかったんですよ。スナックのような気軽さがあって、高級クラブのような接客が受けられるお店があったらいいのにってずっと思っていたから、その中間である「ラウンジ」と呼ばれるお店をオープンしたんです。なぜ大当たりしたかっていうと、それはみんなが求めていたのに、なかったから。だから高級クラブには行けないけれど、リラックスしながら楽しい時間を過ごしたいっていうサラリーマンのお客さんをコツコツ大事にしていったら、そのお客さんたちがまた新しいお客さんを呼んできてくれて、クチコミで広がっていったんです。

凄腕ママの仕事術(2) 理想の未来を毎日シミュレーションしていた

また、私は仕事が終わって家に帰ると、お風呂に入って毎日理想の未来を妄想していました。3年後自分はこうなっているというのを、すでに叶えたかのような臨場感を感じながら、妄想をする。3年後どんなママになっていて、どんな女の子と一緒に働いているか。彼女たちの名前もつけたりしてね(笑)。そしてどんなお客さんが来てくれて、彼らはどんな風に楽しんでいるか。最後私はどんな気持ちでお客さんを見送っているか、など細かい所まで妄想していました。

また、当時25歳という若さで下積みもなくお店の経営を始める人はいなかったので、周りからすごく叩かれたし意地悪なことも沢山されました。そういう人達が3年後「さやか、助かったよ」とか「さすが俺の見込んだ女だ」など最終的に応援してくれるようになる、というシミュレーションもしていました。

当時の私は「引き寄せの法則」を習っていた訳じゃなかったけれど、 それまで働いていてそうすると何故か叶うって実体験で知っていたんです。実際にその時も、毎日シミュレーションを続けていたら1つ1つ叶っていき、3年後本当に全部叶いました。女の子が面接に来る時も「この子って、私のシミュレーションの中の⚪︎⚪︎ちゃんだ!」っていう子が来るんですよ。「お店で使う名前って何か考えてるの?」と聞いて相手がまだ考えていなかったら「じゃあ⚪︎⚪︎ちゃんでいい?」という感じで、私のシミュレーションの中の役者がどんどん揃っていきました。そして私のことをあんなに叩いていた人達も、シミュレーション通り、最後は私のことを応援してくれるようになりました。

凄腕ママの仕事術(3) 夢・ビジョンを周りに伝え続ける

また、毎日お風呂でシミュレーションをしていた夢を、一緒に働く女の子たちにも伝え続けていました。そうすると、私の夢が女の子たちが働く意味になり、彼女たちの接客にもそれが反映されて、お店に統一感が出る。一人でも違う感覚を持っている人がいたら、毎回お客さんがお店に来る度にお店の印象が変わってしまうけれど、目指すものが一緒だと統一感が出るんですよ。

さらに女の子たちはお客さんとの接客中も、私の夢を共有するようになり、私の夢を応援してくれるお客さんがどんどん増えていきました。そうやって次第にリピート率がほぼ100%のお店になっていきました。

自分の夢やビジョンを伝えることが、一緒に働く人やお客さんにも伝染していく。この経験から、クチコミってこうやって起きていくんだって学びました。

凄腕ママの仕事術(4) 一緒に働く人の強み・個性を伸ばす

お店を経営していく中で、私のやり方を教えても上手くいく子といかない子が出てきて、頭打ちになった時期がありました。そこで私は、私のコピーを作るのではなく、私以上の人材を育てなくちゃいけない。そのためには、一人一人の個性を伸ばそうと思いました

そこで毎日喫茶店で、女の子たちに「将来どうなりたいの?」と聞くようにしました。例えば「お金を稼げるようになりたい」という子がいたとしたら「どんな風に稼ぎたいの?どんなお客さんを接客したいの?」と聞いていました。「やっぱりお金持ちのお客さんですかね」と相手が答えたら「たくさんのお金を払っていただくということは、それなりの見返りを求められることもあるけれど、あなたは大丈夫?」と聞くと「私には無理かも」と相手が答えたする。

「じゃあ、どんなお客さんだったら楽しくて、毎日その人を想って働けるの?」と、さらに踏み込んで聞いて、相手が「お友達みたいに楽しく話せるお客さんかなぁ」と答えたら、「じゃあお友達みたいになれるお客さんを増やす戦法にしてみたら?それには、まずあなたの色気を少しおさえて、高級品のアクセサリーを取りましょう。色気ムンムンで高級ブランドをつけていたら、お金を持っているお客さんにひっぱられてしまうし、カジュアルな雰囲気が好きなお客さんが引いてしまうからね」というようなアドバイスをしていました。

そうやって相手のなりたい方向性と個性を考えて、見た目も含めてプロデュースしていく。するとその子と本当に相性がいいお客さんが来るんですよね。だって、その子がその子らしく自然にしているだけで、本人も心地よくいられるし、やる気に満ち溢れて、幸せな気持ちで働くことができる。そういう状態だと女性ってキラめくんですよ。キラめいている女性に男性は吸い寄せられていくんです。

一人一人の個性を伸ばして女性を輝かせる。そしてそんな輝いている女性に合う男性をマッチングさせる。私の仕事はそのサポートをすることでした。

凄腕ママの仕事術(5) 自分の利益の追求ではなく、相手に何を与えられるかを考える

一緒に働いてくれる人たちには、お給料以上のものを返したいと思っていました。だから私は女の子たちに「私の夢のために一生懸命働いてくれたお礼に、あなたがなりたい女性像になるお手伝いをする。数年後、このお店で働かなかったら今の私はいないって思ってもらえるような、人生の転機になるようなお店にするって約束するから」と伝えていました。

これは自慢なんですが、私のお店は10年間で200人の女の子を雇ったんですが、別のお店に移った子は一人もいないんです。みんな結婚をしたり、別の仕事に就職するために辞めていった。そして今でも当時一緒に働いていた子達に会うことがあるんですが、「あんな風に働ける職場にはもう出会えない。自分が自分らしく人生を生きた一瞬のキラめきでした。あそこで働いたから、今頑張れているんです」って言ってもらえるんです。

この経験から、経営者は自分の利益を追求するんじゃなくて、相手がこのお店で働くことによって何を得られるのか、自分は相手の何の役に立てるかを考えることが重要なんだって、学びました

 

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2児の子育てをしながら、25歳で人気ラウンジを複数経営した立川ルリ子さん。インタビュー後編では、その後白血病になり余命半年宣告され、辛い闘病生活を送った過去や、執筆した恋愛コラムが60万PVをたたきだし、書籍を出版したいきさつなどを伺いました。最後には、様々な困難を乗り越えてきた立川さんに「幸せな恋愛を引き寄せる3つの方法」も教えていただきましたのでお楽しみに。

▼インタビュー後編はこちら

白血病を患い余命半年宣告後、執筆した恋愛コラムが60万PVに!【恋愛コーチ・立川ルリ子さんに学ぶ、幸せな恋愛を引き寄せる3つの方法】

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ABOUTこの記事をかいた人

鮫川佳那子(さめこ)

【NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催】 青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集に携わる。現在はニューヨークの新聞をはじめ様々な媒体でコラムの連載や、海外で活躍する日本人のインタビュー記事を執筆。またNY在住の20~30代女性が500名以上所属するコミュニティ「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。