クラウドファンディングは旅の”あり方”を変える?大人の学び旅「リカレントトラベル」の実験を経て感じたこと

独立・起業、留学、世界一周……

世の中にはいろいろな種類のチャレンジがありますが、必要なのは勇気や自信などのマインド面だけではなく、綺麗事なしで”お金”も必要だったりしますよね。

だからこそ、お金がなかったり失うリスクでそのチャレンジを諦めてしまったり、お金を貯めること自体が目的になりチャレンジが延び延びになってしまったり……なんてこともよく聞く話です。

しかし、テクノロジーが進化した今、チャレンジとお金の関係も少しずつ変わってきました。

その代表的な仕組みの1つが「クラウドファンディング(以下、クラファン)」です。

クラウドファンディングとは、インターネットを通してクリエイターや起業家が不特定多数の人から資金を募ることを言います。群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、製品開発やクリエイティブ分野などで利用されることが多いです。 ーCAMPFIREより

名前は聞いたことがあったり、実際に挑戦を応援するためにパトロンになったことがある人もいるかもしれませんが、実際に使って応援してもらう側になってみるとどうなのか?

今回は、このメディアSoloProの編集長である 松田然(もゆる)が「リカレントトラベル」という旅の企画にクラファンを活用してみた感想や、これから使いたい人へのアドバイスも含めて記事にしました。

記事の最後には、あなたもクラファンに挑戦できるかもしれないイベントの告知もあるよ!

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Contents

なぜ旅にクラファンを使ったの?

チャレンジの種類は大きく2つあって、自分を満たすものと、他者や社会を満たす(もしくは課題を解決する)もの。

前者は俗にいう自己満足の世界とニアイコールで、旅はどちらかというとそちらの分野。

後者は、社会貢献や、誰かのためにというのが明確なアクションで、クラファンにはこちらが向いています。

では、今回はなぜ自己満色の強い”旅”という活動にクラファンを使ったのか。

1つは旅という活動も、情報を発信することで誰かの参考になったり、旅をする勇気が出るようそっと後押しすること。

特に、僕の場合は5年以上、月の半分は旅するように暮らす実験をしてきたので、いろいろなところに行く経験を積むことができ、その過程でたくさんの失敗や旅のノウハウも学んできました。

そのため、これからは旅に出たいけど出れないという仕事ばかりしていた20代の僕のような人に想いが届かないかなぁという背景がありました。

 

2つ目は、そもそも自己満足の旅という活動を、誰かに応援してもらえる他者満足の旅にするにはどうすればいいのか? そんな問いから生まれた実験の効果を測るツールとしてクラファンは相性がいいのではないかと思ったのです。

そんな理由から、1ヶ月に及ぶアジア放浪の資金をクラファンで募ることにしました。

具体的なチャレンジは何したの?

クラファンのテーマは「リカレントトラベル」。

ベストセラーになったリンダ・グラットン著『LIFE SHIFT』でも取り上げられた、人生100年時代の大人の学び直し「リカレント教育」の”教育”を”旅”に置き換えた、大人の学び旅とも言える取り組みです。

つまり、観光や遊びの旅、帰省や出張などに応援者を巻き込むことは難しいので、学びのある旅をしたい人に向けて、どうやったら行けるの(会社なんて簡単に休めない、辞められない……などの課題)?何をすればいいの? などに答える旅にすることをテーマとしました。

クラファンのページはこちら
大人の学旅。「リカレントトラベル」を広めたい! @東南アジア編

また、クラウドファンディングの目的は、この実験の実施と報告会を開くことにおき、他にもリターン特典である秘密のFacebookグループページにてリアルタイムで旅の気づきを更新していくことで、このライフスタイルを他者へ届ける取り組みを行いました。

クラファンを使うメリット・デメリット

クラファンの初心者の僕が無謀に攻めても失敗する確率が高いので、友人にコンサルをお願いしました。

「クラウドファンデング」は、個人の働き方を変える? ランボー橋本に活用法を聞いてみた

一人でやるのではなく、誰かに支援してもらいながら(ケツを叩いてもらいながら)行えば、サボることもなく、また専門知識などが必要なフェーズもすぐに確認できたので助かりました。

それも踏まえ実際にやってみて、僕が感じたメリット・デメリットはこんな感じです。

■メリット

準備期間

  • 誰かが満足できる企画か否かを挑戦前に精査できた(内省できる)
  • 自分の想いをテキストにまとめる作業が楽しい

実施期間

  • パトロン(応援者)が現れると嬉しい
  • 残り期間や金額が表示されるので達成意欲が増して活動がドライブする
  • 一人でもパトロン(応援者)がいれば支援報酬を獲得できる(ALL INの場合)
  • クラファン運営企業が自身のチャレンジを広告を使って広めてくれる

■デメリット

準備期間

  • ページを作る工数がかかった
  • 魅力的なページを作るにはデザインスキルやライティング力がある程度必要

実施期間

  • ページを作って終わりではない。細かな報告や支援へのお礼メールなどが必要
  • 必ずしも成立・成功するとは限らない
  • 獲得金額から手数料が引かれる
  • 本業を頑張った方がお金が入るのではと思う時があった
  • パトロンにリターンを実施する工数がかかる場合がある
  • ギリギリ達成だと心臓に悪い

まずメリットの説明から

応援者が現れる=誰かに必要とされている活動なので、ページを作る段階でどういう企画にすればいいのだろうと悶々と内省をする時間がありました。そもそも、誰かのためと言っても自分の情熱を注げる分野でないと浅い活動になるので(クラファンという手段の目的化はNG)、自分も楽しみながら喜ばれるには何をすればいい? そんなことをクラファンを通して考えられたのは良かったです。

また、今回はCAMPFIREのクラファンを使ったですが、かなりたくさん広告を打ってくれたので、大手ポータルサイトやSNSでもよく表示されていました(リターゲティング広告が主なので、僕みたいに何回もページをクリックした人には特に多く表示された背景もありますが、いろいろ反響はありました)

デメリットは、全体的にかなり工数を割くので、その時間の確保が必要だったこと(予算に余裕がある方は、ライティングやデザインなどを外注するのも検討した方がいい。僕はライターなので自分で制作しました)

また、クラファン実施期間中も仕事をしていたので、お金だけが目的であれば、仕事だけに集中していればその金額は稼げたかなと思ったところ。

その反面、クラファンはパトロンが自分の活動を応援してくれる仲間のような存在で心の支えになるし、そういったコミュニティを作れたのはとても良かったです。
※僕の場合、クラファンのリターンで秘密のFacebookグループを作り、5月は毎日1投稿していました。また、リアルの場として報告会を開催。

あなたもクラファンに挑戦できる!? イベント開催

テクノロジーを駆使すれば、チャレンジする壁が低くなる時代もすぐ来そうですね。

しかし、やったことがない人からするとまだ難しい印象があるのも事実だと思います。

自分でもクラファンやってみたいけど、できるのかな?
そもそもどんなチャレンジが向いているんだろう?
僕も旅でクラファン使ってみたいけど、どうすれば?

などなど。

そんな、あなたの要望に応える場としてイベントを開催します。今回、クラファンをコンサルしてくれたランボー橋本と私の対談や、皆さんのチャレンジを見つけるワークショップなども行います。ご都合合う方は気軽にお越しください。

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