こんにちは!ライターの貝津美里(かいつみさと)です。
突然ですが、「やりたいことがわからない」「日曜日の夜が憂鬱になった……」という方、「自分らしく働くにはどうしたらいいの? 」と悩んでいる方はいませんか?
実は筆者も、新卒で入社した会社を半年で退職し、現在はフリーライターとして「生き方」「働き方」をテーマに執筆活動をしながら今後のライフスタイルを模索している人のひとり。
将来は「世界中の人の夢を聞きながら、旅するように働きたい! 」と夢を掲げ、場所に捉われない働き方を試行錯誤する日々を送っています。
そんな駆け出しほやほやの悩める新人ライター(筆者)を、愛情いっぱいに育ててくださるSoloPro編集長、然(もゆる)さんにお誘いを受け、今回参加したのが The Life School「いいオトナ決別 -芦ノ湖事変2019-」。
「自分らしい働き方」を実現させるヒントが満載だったので、その模様を私の感想と共にお届けします。
「自分らしい働き方がしたい」
「やりたいことがわからない」
「生きるって何だろう? 」
一度は考えたことのある悩みから、上手に目をそらして今をやり過ごせるようになってしまった「いいオトナ」たちへ。
自分らしい働き方を見つめるきっかけになれば幸いです。
Contents
「自分らしい働き方」を模索する「いいオトナ」が大集合!
会場である芦ノ湖キャンプ場の当日は雨予報。しかし、雲がだんだんと流れ、鮮やかな青空と元気いっぱいな太陽が顔を出してくれました。
風になびく「Welcome to The Life School! 」のフラッグが眩しい……!
2日間、山と湖、草原に囲まれた大自然の中で、共に学び、考え、笑い、自分と向き合う濃密な時間を過ごしてきました。
講師、参加者、フェロー(スタッフ)合わせて約120名が集合。1講義90分 × 4のプログラムから気になる講義を選び、学んでいきます。豪華な講師陣と、目を引くオモシロそうな講義内容がずらりと並ぶ、選び難い贅沢なセッションの数々です!
いよいよ、開会式。
心躍るマニュフェストが発表されました!せわしない日常生活の中で忘れかけていた言葉ばかり。
1.自分のシアワセを人任せにしない 2.ワクワクする直感と遊び心を大事にする 3.意味のない我慢をしない、世間体を気にしない 4.自分と周りに優しく生きる 5.ちょっとフライング気味が丁度いい |
ふだん身にまとっている肩書を放り出して「はじめまして」なんて挨拶をすっかり忘れて。この場を楽しむ空気が気持ちいい!
まだまだ遠慮がちな「いいオトナ」たちを、あっという間に解きほぐし、参加者の距離をぐんっと縮めるレクリエーションの数々に、会場はいっきに笑顔の輪に包まれます。
2日間の学びを通して自分にどのような変化があるのか、期待と興奮が高まります!
ここからは、私が参加したプログラムでココロに響いた言葉や講義を紹介しますね。
生きる意味を考える。ーあなたは「悩み」と「望み」どちらを選ぶ?
「生きるってなに? 」「人は何のために生きてるの? 」将来子どもに聞かれたときに答えられる自分でいたいなと思う筆者も、引き寄せられるようにこの講義に参加。
講師は、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社取締役人事総務本部長でマインドフルネスNLPトレーナーの資格を保持する島田由香さん。
直観的に降りてきた言葉を使って講義を進める島田さんのペースに身を預け、「生きる意味」を問いかけられた参加者は、口々に自分の考えを発表。この場にいる全員でつくりあげる参加型のセッションになっていきます。
「わたしは失敗って言葉は絶対に使わないの。だって失敗じゃないもん。そのとき自分が良いと思って一生懸命やったことが、たまたま思うような結果に繋がらなかっただけでしょ? 」
広い湖にすーっと透き通る島田さんの声と、息が詰まりそうになる自分の心の声に寄り添うと、思いがけず温かい涙が頬に伝いました。
「反省するより、どうしたら上手くいくかを考えることが大事」
心の奥底、ぐつぐつと煮えたぎる生きたいと叫ぶ魂と、冷たく尖った劣等感や後悔が混ざり合い、感情が動かされます。感情を感じる、そのものが人間が持っている特権だと島田さんは続けました。
「悩み」と「望み」をノートに書き出すセルフワークのあとは、隣の人と意見交換。
「悩みと望みは、表裏一体。どちらを選んで生きても良い。大事なのは、自分で選ぶこと。あなたはどちらを選んで生きますか? 」
はっと気づかされる言葉の数々が、風に乗って心に響きます。
ひとりひとり違った悩みと望みを持ち、生きる意味の答えは正解も間違いもない。ただ、すべての人に共通していることは、「選ぶ自由」があるということ。
湖に向かって呼吸を整える瞑想が終わると、心がやわらかい羽毛で包まれたような不思議な感覚に。参加者の心に刻まれた「“望み”を選んで生きたい」と心の声。
“生きる意味、とは?”
自分の命を感じ抜いた先、生きている実感に感動を覚えるセッションになりました。
「やりたいことをやらないのは、人生の損失! 」人生の判断基準は、Being(あり方)
あのビルゲイツも絶賛したというプレゼンのプロ。マイクロソフト社でご活躍される澤 円さんが届ける、今回の講義名は「思考開放エクササイズ」。
「澤さんの思考回路が気になる……! 」と、会場には多くの参加者が集まりました。
「みなさんは、ふだんの生活の中でも『~かもしれない』という勝手なルールを自分でつくって生きているということはありませんか。それってすごくもったいなくないですか? 想像でしかないルールに縛られて、やりたいことを断念するのは、人生の損失です! 」
マイク越し、爽やかに伝わるまっすぐな澤さんのメッセージに胸が打たれる参加者の姿。まさに、思考開放エクササイズ……!
実はこの言葉に到るまでにワークショップをしたのですが、それは今回の参加者だけのお楽しみということで(笑)。
では、「やりたいこと」を実現させるにはどうしたらいいのでしょうか。
「現代社会に溢れる膨大な情報の中から何を選び取っていくか。それを決めるのはBeing(自分のあり方)です。自分がどんな人でありたいのか。それが人生における選択の基準になってくれます」
澤さんは、自身が掲げている「ありたい自分」からかけ離れる仕事は断るようにしているそう。幸せや夢の実現とは、自分のありたい姿に近い選択をすることの積み重ねなんですね。
「自分のありたい姿」を考え、言葉にし、選択していくことが、後悔のない人生へと導いてくれる鍵。
人生を心地よく生きるための選択は、意外にも、とてもシンプルで。情報の海に飛び込んで探しに行くのではなく、自分心の声に従うことが自己実現への第一歩なのだと気づかされる講義でした。
良好な人間関係を築くコツは、自分から相手へ「ギフト」を渡すこと!
コミュニケーションの極意は、そのしなやかでコミカルなジェスチャーなのでは!? と思ってしまうほど、全身からみなぎるパワーで会場を沸かせるカーネギー石原さん。
今では、怖いもの敵なし! といわんばかりの印象を受ける石原さんですが、以前は人見知りで人前で話すことに苦手意識があったのだそう。
今回は、明日から職場や家庭で実践できる良好な人間関係を築くコツを伝授していただきました!
講義開始5分でホワイトボードに書かれたのは、今日の講義の肝。
①自分から聞くこと
②相手に関心を持つこと
「相手と良い関係構築を築ける人がおこなっていることは、このふたつ。ところが、ただ聞けば良いってことでもありません。これだけでは相手に疑心を抱かせてしまう。」
たしかに……。昨日まで自分の話に知らん顔だった職場の人や家族が、急に関心を寄せてきたら、「え。なにかあるのかな? 」と怪しく思いますよね。
「そこで大事なのは、『Be(あり方)×Do(行動)=Get(成果)』です」
Be(あり方)とは、愛情や信念のことであり、それを表現するのがDo(行動)。
良好な人間関係の構築は、ふたつの掛け算で成り立っているため、どちらが欠けていても成果を得ることはできないようです。
「関心があっても、それを態度や言葉に出さなければ、相手を想っていないのと同じですよ」
……胸が痛い。シャイな日本人は、相手への感謝や素直な感情表現を伝えることをためらいがちですが、それゆえに大切な人たちとの関係が崩れてしまうのは悲しいことです。
最後は、石原さんからの問いかけをひとりひとりが考え、意見交換をして終了。
「明日から、いつ、誰に実践しますか?」
どの講義にも共通していた「自分のありたい姿」を胸に刻む生き方
濃密な学びのある12講座が実施された2日間。それぞれ胸に響く言葉、想い、行動が、あったのではないでしょうか。
学びは終わりではなく、はじまり。
The Life Schoolで学んだことを活かして「明日からの生き方」を輪になって宣言します!
“悩みではなく、「望み」を選んで生きる”
筆者が宣言した、ありたい姿。ココロに響く言葉と体験により、自分の生き方がまたひとつアップデートされました。
今、働き方に悩んでいる人。生き方を迷っている人。やりたいことがわからない人。
自分が求めている答えは、遠くに探しに行くものではなく、心や感情に問いかけるもの。「いいオトナ」なわたしたちは、それをほんの少し忘れてしまっているだけ。
ひとりじゃ難しいなら、一緒に、そしてせっかくなら楽しく、オモシロくやろうよ! と集まった参加者、講師、スタッフがつくりあげたThe Life School「いいオトナ決別 -芦ノ湖事変2019- 」。
最後は、晴れやかでどこかいたずらな表情が印象的だった参加者の姿に、
自分らしさとは「いいオトナ」の殻を破ることから始まるのかもしれないと感じる2日間でした。
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