・コロナ禍の不安定な時代でも仕事の本質は変わらない
・オンラインで仕事ができるようになり、働き方や暮らす場所をより選べる時代に
・SNS発信や記事の企画提案は、独りよがりにならず相手が求めていることとの一致点を探す
コロナ禍で変化が目まぐるしい日々が続く今。
仕事やキャリアに不安を覚えている方や、なんか元気になる場がほしいと思っている方、そして、未来に向けて自分にあった働き方の戦略を探っている方もいるでは……?
そんな背景もあり企画・開催したオンラインイベント『With/Afterコロナ時代の働き方サバイバル戦略(#はたサバ)』。
2020年5月25日の会のゲストは、ライター界隈に精通するお二人、ブックライター上阪 徹さんとイギリス在住ライター・インタビュアー鮫川 佳那子さん。そして、このメディアSoloProの編集長兼ライターの松田然(もゆる)もスピーカーとして参加しました。
「コロナで変わったこと」「どんな状況でも変わらない仕事の本質」などを伺いながら、With/After コロナ時代の働き方戦略について考えていきます。
■ブックライター上阪 徹さん
1966年、兵庫県生まれ。89年、早稲田大学商学部卒。 アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスに。幅広く執筆やインタビューを手がけ、これまでに取材した著名人は3000人を超える ブックライターとして、これまで100冊以上の書籍を執筆。携わった書籍の累計売上は200万部を超える。 『職業、挑戦者〜澤田貴司が初めて語る「ファミマ改革」』(東洋経済新報社)、『サイバーエージェント 突き抜けたリーダーが育つ仕組み』(JMAM)、『幸せになる技術』(きずな出版)、『マイクロソフト 再始動する最強企業』(ダイヤモンド社)、『JALの心づかい』(河出書房新社)、『社長の「まわり」の仕事術』(インプレス)、『明治大学はなぜ女子高生に人気NO.1の大学になったのか?』(東洋経済新報社)、『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)、『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』(あさ出版)、『職業、ブックライター。』(講談社)、『成功者3000人の言葉』(飛鳥新社)、『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社)など著書は30冊を超える。 インタビュー集に40万部を超えた『プロ論。』(徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア』(講談社)など。 2011年より宣伝会議「編集・ライター養成講座」講師。2013年、「上阪徹のブックライター」塾開講。 雑誌、ウェブでは、AERA「現代の肖像」などで執筆。 |
■イギリス在住ライター・インタビュアー鮫川 佳那子さん
茨城県・福島県出身。 青山学院大学フランス文学科卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。 2015年より夫の海外転勤がキッカケでニューヨークにて4年暮らし、渡米後はライターに転身。書籍の企画・取材・執筆やインタビュー記事、コラムの執筆を始める。 また、ライターはインタビューをして記事や本などのコンテンツにまとめる仕事。 そのスキルを活かし、様々な仕事に発展。 たとえば、世界で活躍する「こんまり」こと近藤麻理恵さんのオンラインサロン運営やメルマガの執筆。 実業家で作家である本田晃一さんの、毎月開催されるオンラインセミナーでのインタビュアー。 作家の宮本佳実さんや、女性起業家の藤井あやさんの、オンラインサロン内ラジオ番組でのインタビュアー。 そして、マレーシアのニュース番組でも、インタビュアーを務めている。 また海外在住の女性や、海外に興味がある日本在住女性が1100名以上所属するオンライン・コミュニティ「海外オトナ女子部」を主宰し、イベント企画運営も行う。 最近はライター・インタビュアーのかたわら、イラストレーターの仕事もスタート。パンケーキミックスのパッケージのイラストをはじめ、挿絵、ペットの似顔絵、4コマ漫画などの制作も行っている。 文章を書くコトも、人の話を聞くコト(インタビュー)も、絵を描くコトも、子供の頃から大好き。いつの間にか大好きなコトが仕事になっている。 2019年の秋よりイギリスのオックスフォードへ引っ越し、現在はイギリス在住。 ▼鮫川佳那子のSNS情報はコチラ |
■ライターカンパニー「合同会社スゴモン」代表・SoloPro編集長 松田然
1980年東京生まれ。大学でスポーツマーケティングを専攻し、卒業後はカナダやアメリカのスポーツチームやスタジアムを1年間放浪旅(カナダではワーホリビザでNBAやMLBのスポーツ施設で働いていました)。 新卒でスポーツ業界の新規事業担当を経て、2007年に未経験からライターとなる。その後、リーマンショックが起こり激務の社畜時代を経験し、ココロの筋肉が付く。2010年に独立し、ライターになってから現在に至るまで13年で4000人以上を取材し、ライターカンパニー「合同会社スゴモン」代表を務める。 いろいろな人の働き方や生き方に触れたことで、”自分の旗を立てる「働き方」のサードプレイスSoloProを運営し、メディアやコミュニティ作り、キャリアコーチングなども行っている。 趣味では、自転車旅人としてリモートワーク をしながら47都道府県を走破し、その際に出会った全国の仲間と一緒にプロジェクトを動かし、地方の働き方支援(行政と連携した取り組み)、各種メディアでの情報発信や場づくりなども行う。 総じて、働き方をいろいろ実験している人なので、今のところ肩書きは「働き方実験家」。 |
※記事の内容はイベント開催日の2020年5月25日時点です。状況は日々刻々と変わっているので参考までに。
Contents
コロナ禍になってからのライターの仕事の変化
リーマンショックをライターとして経験していたからかもしれませんが、いろいろ危機に備る必要があると考え、今回開催している「With/Afterコロナ時代の働き方を考えるイベント #はたサバ」の企画・準備をしたり、お金の管理方法や出費を見直し、月額サブスクリプションのサービスを解約したり、国からの助成金・給付金を調べて申請したりと忙しく動いていました。
ライティングの仕事に関しては、リモートワークの普及で伸びている働き方支援関連の企業やクラウドや金融関連のIT企業からの仕事依頼が多くなりました。その反面、全く音沙汰がなくなったクライアントもあり、今後も受託案件は当分減っていくのではと思っています。
鮫川さんはいかがですか? イギリスに在住なので、日本とはまた違う点もあると思います。
たとえば。。。
- 著者さんのオンラインサロンの運営
- オンラインセミナーの企画&インタビュアー
- ラジオ番組のインタビュアー
- YouTubeで配信しているマレーシアのニュース番組でのインタビュアー
などです。
実はライターの仕事って細分化すると、「企画」「インタビュー」「執筆」「発信」と、他の仕事にも活かせる 要素がたくさんあるんですよね。コロナ禍を機に、そういったライターのスキルを活かせる仕事も増えてくるんじゃないかな、と感じています。
コロナで変わったことは? 働き方・暮らす場所を選べる時代に
でも今のご時世、クライアントの方から「来社せずにリモートでお願いします」と言われるように。もう、東京にいないと仕事ができない! なんてことは少なくなるかもしれませんね。暮らす場所がどこであれ、良い仕事ができれば自分らしい生き方をしていくこともしやすい世の中になっていくかもしれませんね。
「世の中のために、相手のために」コロナ時代でも変わらない、本質
仕事の目的は、人の役に立つことです。お金をもらうことではありません。どうやったら生き残れますか? とよく聞かれるんですが、ライターの仕事を始めて25年間、考えてきたのは、編集者や読者のために目の前の仕事を一生懸命やることだけでした。間違える人が少なくないのですが、ライターの仕事は、自分が書きたいことを書く仕事ではありません。読者に求められているものを書く仕事です。読者はどんなことを知りたいのか? 編集者は何を求めているのか? 常に探求していかないといけません。「こんな仕事がしたい」「認められたい」「稼ぎたい」と、自分の欲ばかりを考えて戦略的に仕事を得ようとしても、あまり上手くいかないんじゃないかな。
鮫川さんがチャンスをどんどん掴んでいるのは、何のために仕事をしているか? という本質がブレていないからだと思う。いつも誰かの役に立ちたいと思っているでしょう?
コロナ禍でも同じですよ。起きている出来事は変えられない。どんな状況であれ、一本一本の仕事を手を抜かずに積み重ねていく。 その上で新しい変化に対応できる体力をつけておく ことが大事だと思いますね。
自分の強みと相手が求めているニーズの一致点を探す
それでも大丈夫、と思うこと。
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